140919


運命的な出会いだったはずなのだが・・
認識する間もなく信号が青になり
人々は一団となって渡り始めた
追いかけることなんて無理だ
見失ってしまった ....
君は
覚えたての「こんにちは」を
わたしがこぐ自転車の前に付けた補助椅子から
道行く人はもちろん
畑仕事をしている人にも
隔てなく投げかける

たいていの人は
一瞬驚いたような顔をする ....
長雨が降りしきる
深い森と濃い霧に
おおわれる
絶海の孤島に
もう遠い昔
誰も知らない
猫たちと
鳥たちが住まう
千年杉がありました

樹齢千年を超えて
鳥たちがさえずる
杉の ....
友よ
あの日に熱く語り合った
夢は叶ったか

「そうだなあ」
少し眩しそうな顔で
人生を振り返る友よ
教えてくれ
今度はどこに向かって
歩いているのか

「まだまださ」
少しは ....
炎昼売りつけられたるイルカの絵 身の程知らずとか
自惚れ
自己満足と言われることが
そんなにも
辛いので

君が背負ってきたのは
身を隠すための
大きくて重い
空っぽの自尊心

翔ぶことも
大洋に漕ぎだすこと ....
海水の温度を測る
文明から放出された熱は
深海にどんどん蓄熱されている

淡水の成分を分析する

組成を組み替えるために
それでも地球は周り続ける

体内時計で逢う時間を過ごす
時 ....
 中村くらげさんの提唱された「自分の詩を読み返そうキャンペーン」に、短歌もありと拡大解釈してのってみました。作品数が少ない私ですが、いつも5首まとめて投稿している短歌をバラしてみたところ、ベスト3 .... {画像=140920123249.jpg}




*

あなたはわたし わたしはあなた


愛を頂戴、毒をあげる。
言葉を頂戴、嘘をあげる。
声を頂戴、棘(トゲ)をあげる ....
一見さんお断りでリピーターのない店 両腕を広げて
カモメの真似をする
あなたは白く美しい両翼で
柔らかな曲線を描いていく
航空力学が及んでいない
理想的な空気の流れが
あなたの後ろで渦を巻く
僕は数をかぞえ ....
わかっていたの
頼らないことも
傷つけることだと
ごめんなさい

だからずっと
いつか言おう
いつか言おうって
思ってたよ

でももっと確かに
わかっていたの
私の啜り泣きがあ ....
大人になれば女だって立ちションが普通
どの家にも出入り口脇には
風呂の水を落とす瓶があって
三方板囲にした小便用便所と兼用
此処で男も女も用を足した

  厠小屋もあるにはあったが
   ....
何だ結局嘘っぱちじゃねえか

十年前もお前言ったよな
「俺たちうまくやれると思うぜ」
俺は結構不安だったんだ

不安は見事に的中した
いつものように別れたが
お前の顔がどうも歪んで見え ....
ちょっと長いけれど
暇だったら聴いてください


私は小学校五年の頃 
お化粧に興味を持ちました
鏡台に姉の化粧品が入っていたので
ある日 赤い口紅を塗って
三面鏡に映った自分を見てい ....
だーれも知らない
あるところに
いつも大真面目なんだが
ちょっと空気が読めなくて
頑固でお節介で口うるさくて
嫌われ者の爺さんがいた

村人たちは集まっては
ひそひそと爺さんのことを噂 ....
みゆきしか流れぬバーに色あせた飯島愛のポスターがある 生きあぐねては
バイオリン
青と黄色の夜泣きする
恨むなら
火の粉舞い
瞳の水面に沈み往く
夜露の匂い
あなたを紐解いた誰かが
咥えたままの台詞
植物たちの黄昏
古いグラビアに
 ....
畦道は緋毛氈 緩やかに
尖っていた葉を 柔かな色に変えて
稲穂は黄金色に 垂れた頭が揺れる
埋もれてしまえば 高い空はあの世へ


お寺へ続く 暗い石段の両側で
「死人花」と嚇された ....
          140917
メニューと聞くと
カレー
カレーと聞くと
平べったい魚だ
ライスは何処に行ったのだと
3等兵に探させているが
今日中には見つかりそうもない
ライス抜き ....
純度だけは
高かった

未熟な幼い
私の愛を

貴方は
シャーレに入れ
蓋を被せて
純粋培養しようとしたから

それは
純度の高いまま
根深い憎しみに
変貌しました

 ....
あいのりの再放送や氷水 自由にのびのびと泳がせてくれる人と
長続きするのだなと今さら知る

海水魚を飼っていた時
気遣って水槽掃除をしてくれた夫が
水温センサーを水に戻さなかったので
海水魚たちはみんな煮えました ....
昔ははっきり言って
女性器が好きでした

なんで女性器が変換出来ないんだ、この野郎!!
偽善者面すんじゃねえぞスマホ!!

失礼しました
歳をとったせいもありますが
今は女性の柔らかく ....
やわらかな鉛筆の芯で
ここにはいない君を
スケッチしました
身体をおおう毛は
鉛筆を少しねかせてふんわりと
ひげは鉛筆を立てながら
細い針金のように
それは君の
生きることにまっすぐだ ....
恋人になっていたかもしれない男と
冗談を言う夢を見た
醒めたあともまだ楽しいような
生々しい夢だった

恋人になっていたかもしれない男と
大喧嘩する夢を見た
醒めたあともまだ腹が立つよう ....
ドーナツに吸い込まれるまでは好きだった 船は水平線を追いかける

疲れた今日が沈み
絶望が沈み
青春が沈んでいく水平線

追いかける船も
やがては
水平線に沈んでいく
 
目には見えるけれども
決して捉えることは出来な ....
順位のない星占いの English 誤訳しないで誤読してみる


90度で固定された視界からチラシのようなありふれた空


袖口の緋色の染みに宿るX 左手と眼と記憶を喰った

 ....
存在という湖面に感情の漣がたつ
嫉妬や猜疑や後悔
期待と不安の入り交じった舟を浮かべて生きて行く

執着というホームに立ち
何処かへとむかう列車を待つ
想いを伝えきれない哀しみ

限り ....
ichirouさんのおすすめリスト(2054)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猫と信号機- あおば自由詩6*14-9-20
こんにちは。- そらの珊 ...自由詩2114-9-20
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夢は叶ったか- 森川美咲自由詩1*14-9-20
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自己評価ベスト3- 深水遊脚散文(批評 ...8*14-9-19
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一見さんお断りでリピーターのない店- 北大路京 ...自由詩214-9-19
Tシャツでは、すこし寒い- クローバ ...自由詩11*14-9-18
反射- 森川美咲自由詩2*14-9-18
思春期- イナエ自由詩11*14-9-18
お前と俺- 森川美咲自由詩3*14-9-18
【_私の化粧履歴_】- 泡沫恋歌自由詩26*14-9-18
平和のつくりかた(だーれも知らないシリーズ1)- 森川美咲自由詩5*14-9-18
みゆきしか流れぬバーに色あせた飯島愛のポスターがある- 北大路京 ...短歌414-9-18
暗夜景- ただのみ ...自由詩19*14-9-17
曼珠沙華- 藤原絵理 ...自由詩8*14-9-17
カレーライス- あおば自由詩9*14-9-17
培養- Lucy自由詩19*14-9-17
あいのりの再放送や氷水- 北大路京 ...俳句114-9-17
水槽- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...13*14-9-17
女性が好き- 花形新次自由詩114-9-17
猫_【詩サークル_群青_八月のお題「猫」から】- そらの珊 ...自由詩2114-9-16
恋人になっていたかもしれない男- 森川美咲自由詩3*14-9-16
ドーナツに吸い込まれるまでは好きだった- 北大路京 ...自由詩1014-9-16
水平線- イナエ自由詩20*14-9-15
空の葡萄- 深水遊脚短歌6*14-9-15
湖面- 梅昆布茶自由詩1714-9-15

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