黙ったまま思春期の迷路 ぼくらは言葉を繋げて
この暗い宇宙を何処まで渡って往けるだろう
一冊の詩集が時を越えることは
真空パックの棺が難破船のように
意識の浅瀬に漂着し鮮やかに燃え上ることだ
死んだ詩人についての{ ....
枯れ葉舞う音に眠れず
葉の落ちる音で目が覚める
俺を愛せよ 愛せよ俺を
月のしずくの鳴らない夜まで
.
月が出れば岸辺は雪景色 いや霜か いや鹹湖の塩か
流沙八百里 蜃気楼のように水面が光る といっても
むかしからそういうことになっているのだから
しかたがない

 ‥キイコキイコ

 ....
           140912


先生! 謝罪公告読みましたかの声に
こっそり安堵の息を漏らすハラスメント
今日も、
改竄された記録を書き写す児童たちは
退屈して鉛筆を嘗め回し ....
合コン前の作戦会議が一番楽しかった 逃げている
追いかけてくるものから
ひたすらに逃げる夢

スローモーションで
お決まりのように
足が重くて
だるくて
走れないのに
すぐそこにまで
迫りくるものから
逃げている
 ....
.
いざよひに遊ぶ視線をひらめかせ
まろきもの憎むきみぞ恋しき

ひさかたのあしたに消ゆるいざよひの
みちたりぬ{ルビ角=すみ}思ふわれかも
.
愛することと
支配することは
ちがうよ

認め
受け入れ
ともに歩むのでなけりゃ
愛じゃない

お前たちのためだ
お前たちには無理だろうから
俺が何とかしてやるから

あなた ....
富士山にいつか二人で登ろうね天保山で指切りをした ふと
淋しさの風が吹く
秋は寂しいと誰かが言った
ふと
自分が殻だけになる
スペースキーを押した
零ですらない
ふと
空虚な気持ちになる
自分は無数の細胞の集合
それが
 ....
人型サボテンは狂い咲き
愛人は血を流し過ぎたのだ
肌蹴た胸に呪詛めく黒子口移しで
器から器へと移動しながら
情熱は霧散して往く愛は
溶けないままで重く沈殿する 


裂く天つめたい銀河 ....
夏のばくだん

硝煙???

息がすくなくなる

かかとが上がらない

光と蒸気のなかをゆく

やがて

やがて秋のけむり

熱がほどける

うすら冷たい大気

拍 ....
虚空に向けて指さす人
その指先は何を示す
道標
明日の空
去っていった人の背中

夏の香りを衣装箱にしまい込み
スマホの写真を整理
一つ 一つ
削除しながら
思い出にサヨナラを告げ ....
感情が動くとつらい
身体中
気持ちで
いっぱい
重くて
重くて
横たわる

自分の
殻に
こもって
誰にも
会わず
何処にも
行かず
誰からの
言葉も
耳に
入れず ....
月夜に溶けるブランコになる 僕たちはすれ違う小彗星のように
尾をひきながら歌って生きてゆくのだ

そのときに交感した想いだけが
やさしいえねるぎーとなってさらに
宇宙の深奥へと誘われる生命なのだから

まだ魚だった ....
ぼーとテレビを見ていて
半開きの唇から
涎が一筋
急いで手で拭き…
認めない
涎を垂らしたことが老いのせいだなど
ただ 口を閉じていなかっただけ
幼児は涎を流し
若者だって 口角泡を飛 ....
「あなたは神を信じますか」
ふいに声をかけられ、振り向くと、若い美しい女が立っていた。
 鈴木俊介は保険会社に勤務し、主に災害や火災に適応した商品を担当していた。昨今の地震や水害に対応するべく画期 ....
消えたデータは消えたかったから消えたのさ
晒すものではなかったらしい 小癪だがな

二度目を脈打つと まったくの別人

アンタ誰なのさ まぁよかろう

 アタシはドライ詩が書きたかったの ....
詩を待つように 私を待つ
たとえばバス停
駆け込み乗車して
時間に運ばれていく人と
置き去りにされる私
発車したバスがベンチから遠ざかるスピードで
私たちの溝はできてゆく

同じ街まで ....
夜風に揺れる柳は指揮棒
無数の電灯や家の灯りを観客に
雲の幕に覆われた月が
月光という合奏と共に現れる夜
デクレッシェンドして
新月になり
クレッシェンドの頂点で
今宵は満月を迎 ....
長い傘が雨に遭わない 何年ぶりだろう
二人で食べる黒蜜のあんみつ

手術前のある日の病室

老舗の和菓子屋の前を通り
ふと気づいて買った
お土産のあんみつ

あんみつの中には
紅白の求肥や赤豌豆
漉し ....
いちじくがなりすぎて
おしうりされて
いやになる きみの
ことがだいきらいなわけではないけど
だいすきなわけでもない
いっそきらわれたほうがましとでもいうように
そのみはすこしわれていて
 ....
哀しみは秋の日差しのように
ポロポロ
ポロポロ
こぼれるけど
いつまでこぼれるだろう
どこまでこぼれるだろう
哀しみは河の流れのように
サラサラ
サラサラ
流れるけど
いつまで流れ ....
 
過去は逆立ちしたってかわんねー

でも、未来はどうだ?

今しだいじゃねーのか



 
立ち漕ぎでペダルを漕げば何処までも行ける気がした羽根もないのに 黒い視線がデッサンを始める

 その前に

匂やか印象だけを舌先に灯し

  駆け引き

{ルビ張子=はりこ}のロマンス欲情田舎芝居

   止まずに

降り続く冷たい天使の死 ....
なぜアナタたちは

ワタシに近づき

「愛そう」とするのか
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黙ったまま思春期の迷路- 北大路京 ...自由詩514-9-15
残らない詩のために- ただのみ ...自由詩31+*14-9-13
#秋の音- 北大路京 ...自由詩314-9-13
“5時からサイクリング”で夜になった- Giton自由詩1*14-9-12
PLANET_NEWS_LEVEL_7- あおば自由詩5*14-9-12
合コン前の作戦会議が一番楽しかった- 北大路京 ...自由詩1014-9-12
逃げる- Lucy自由詩19+*14-9-11
十六夜2首- Giton短歌3*14-9-11
いらない- 森川美咲自由詩6*14-9-11
富士山にいつか二人で登ろうね天保山で指切りをした- 北大路京 ...短歌214-9-11
Unwritten_Blank- 凍月自由詩6*14-9-10
煮詰められた腸- ただのみ ...自由詩17*14-9-10
さよなら- 吉岡ペペ ...自由詩814-9-10
【_指さす人_】- 泡沫恋歌自由詩24*14-9-10
感情のある身体との暮らし- はなもと ...自由詩914-9-10
月夜に溶けるブランコになる- 北大路京 ...自由詩714-9-9
彗星のうた- 梅昆布茶自由詩2114-9-9
認めない- イナエ自由詩21*14-9-9
- 山人散文(批評 ...7*14-9-9
晒詩- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-9-9
私を待つ- 為平 澪自由詩15*14-9-9
Wax&Wane- 凍月自由詩7*14-9-8
長い傘が雨に遭わない- 北大路京 ...自由詩114-9-8
あんみつ- ……とあ ...自由詩34*14-9-8
いちじく- そらの珊 ...自由詩18*14-9-8
後ろ姿- 渡辺亘自由詩1214-9-8
未来- 殿上 童自由詩20*14-9-7
立ち漕ぎでペダルを漕げば何処までも行ける気がした羽根もないの ...- 北大路京 ...短歌814-9-7
たばこを吹かす女- ただのみ ...自由詩20*14-9-7
性差- 中原純乃自由詩4*14-9-7

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