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初出:詩と思想2010年5月号
「ネット詩の可能性」というテーマで依頼を受ける
私自身の話から始めて恐縮だが、以前声高に叫んでい
た「ネット詩」という言葉を、何年か前から意識的 ....
ボク、両刀なんだよ。
って言っても、みんな「へぇー」とか「あっそー」とかそんなリアクションで、どうでもいいよって感じでしょ? でもね、違うの、こんなどうでもいいカミングアウトからスベらない話がはじま ....
お茶の水橋を医科歯科大学の方向に渡る と
すぐ聖橋の下を潜って秋葉に抜ける道へと右折する。
途中、神田明神から降りてくる坂の方向に左折し、
秋葉の方向へ右折する
と いつもの明神下の路 ....
真夏、うだるような暑さ。
ひしめくように並ぶ文化住宅。
その中の一つの棟に用件があると思しき一人の男。
年は四十をちょっと過ぎたくらい
「ごめんよォ」
「…… ....
彼女に会うのは二年ぶりになる。声優としての人気が定着し始めた当時、「シンガー」篠田美優としての再起を賭けた入魂のシングル、「Kick Off!」では初の作詞にも挑戦し、「殻を破りたい」という気持ち ....
随筆を書いてみる。徒然なるままに、とりあえず書いてみようと思う。
私という人間は、今まで随筆というものを書いた事がない。学校の作文も、夏休みの宿題に付き物の日記も、そこに本当の私の心を書いた事な ....
最近、ライト・ヴァースや大野 新という詩人に興味があり、調べたりしたのですが、本が図書館にあまりないので、その二つの言葉でひっかかった天野 忠の詩集を借りました。
ところで、ライト・ヴァースって ....
「落ちてるよ」
「あ、ありがと……」
どうして私はこうなんだろう。落ちていた消しゴムを拾ってくれた
男子にろくにお礼を言うこともできない。もうちょっと社交性持ちた
いよ。
そう落ち込んで ....
母さん、ねぇ、お願いがあるんだ。どうしても欲しい本があるんだ。もう僕は、他には何もいらないから、その一冊だけ、ね、いいでしょ。その本は図書館には置いてないし、発行部数も少なくて、でもそんな事はどうで ....
あるきっかけがあり、「詩集を自費出版しよう」と思い立ちました。
今後どなたかが詩集を作る際に、何か参考になったらいいなと思います。
詩集を作る時にはまず何をするかと言いますと、
・詩集の ....
リンゴ酢のみたいんだよ。
ことのほか響く声にびっくりしながら残っていたもう一人のクラスメイトを見やる。彼は恨めしそうにこちらを見ている。「ありそうでないな。」「ありそうですらないよ。」机の中に適当に ....
この映画の胸騒ぎ、ドキドキする感じとは何なのだろうと考える 「作者の考えだけではないという感じ」が意味するものとは・・・・・それは話の筋に靄(もや)のように横たわっている〈偶然 ....
詩集『月に吠える』より「猫」
まつくろけの猫が二疋、
なやましいよるの屋根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『お ....
わたしにしかわかりえない気持ちを抱えたまま、
なぜだか泣きそうだ。
誰もわかりやしないのに、
わかってほしい気持ちがあって、
それでもさりげないやさしさが、
ここにはきっとあるから、 ....
秋の終わり、こんな夢を見た。
わたしは船の上にいる。船は霧に包まれる。朝なのか、夕なのか、それが分からないので朝霧とも夕霧ともいえない。海の霧だ。天候が悪くなれば、このように霧が立つこともあるの ....
骨
その絶望
の
砂
の
把手
穴
のある
石
の胸
あるひは穴
のある
石
の腕
「夜の要素」の冒頭の二連です。
この奇妙な形式の詩の作者は北園克衛(きた ....
…………………。…… ……エェー。どうも。… …皆様わざわざ遠いとこから足をお運びで。今日はドーラク亭寄席大入り満員でェ、どうも有難うございます。…… ………と、ゆうても、皆さんなんやハトが豆 ....
西條 八十全集1、2、3(抒情詩)、4(時局詩・少年詩)と13(詩論・詩話)巻
?国書刊行会発行
を、借りました。何も考えずに予約して、来たら一冊が辞書ほどの分厚さでびっくり。
西條八十と言え ....
母
ああ麗しい距離(デスタンス)、
つねに遠のいてゆく風景・・・・・
悲しみの彼方、母への、
捜り打つ夜半の最弱音(ピアニッシモ)。
ぼくの周りには、ランボーを読んだり、中也 ....
真夜中のモータープール。コンタクトのまま寝てしまってたみたいだ。世界は半透明な膜に覆われていて、ゲンジツカンがない。筋肉痛で首がごわごわだよ。ルームミラーに映る曲がったスプーンのような月が、不 ....
そこには夜のみだらな狼藉もなく
煌々と一個の卵が一個の月に向かっている
「静物」より
吉岡実(よしおか みのる)の詩集『静物 ....
二つの日のあいだのある一日、そしていつものように、星のない夜という夜はなく、女の長い腹が、それは小石だ、ただ眼にうつるもの、ただ真実なものが、瀑布のなかをのぼってくる。
....
「書斎に於ける詩人」
それゆえに・・・・・
儂(わし)は雪の振る日の午下(ひるさが)り
水晶のやうに明るい牕(まど)ぎはの長椅子でこれを誦(よ)む
嗚呼(ああ) 書籍よ
爾 ....
落ち着いて。死はまだそこまで来ていない。
大丈夫。私があなたを抱きしめなくても大丈夫。あなたを抱きしめてもあなたから恐怖は去らない。その恐怖に根拠はないのだから。その恐怖に根拠がないから、あなた ....
「ほら、パパもこっちへおいで。翔ちゃんこんなことできるもんね〜」
片言をようやく脱した翔は、生意気なことばを言いながら動き回っている。
ここ2、3日で急に寒波が来て今にも雨からみぞれに変わりそう ....
ある晩、友人を呼んで、呑ン方をした。
小鉢をいくらかと、おでんも拵えて良い気分で酔っ払う。
私は、飲むのは好きだが酒には弱い。
その晩も、夜半が見えれば愈々眠たくなってきて、座椅子で眠っていたこ ....
朝起きたら巨大な秘密組織が世界を征服していた。おれはとても困ったので実家に相談の電話をかけると、丁度昨日みかんを送ったので食べておくようにと母から連絡を受けた。その後とりあえずコンビニに行って ....
仕事を1週間休み、家族の理解を得、
接心(座禅の修行)に行ってきました。
場所は朽木にあります。
僧ではなく、珍しい民間の老師様で、
小浜に熱心に参禅されながら見性された方です。
....
何にもない川べりに腰を下ろして、ぼんやり誰かが来るのをそこで待っていた。魚が中で泳いでいる様子を想像する。そこで一言も魚は語りはしないだろうと思った。魚はそこで姿を翻すだけなのだ。僕のルアーは銀色だ。 ....
進藤則夫が滋賀に来なくなって久しい。劇団帰ってきたえびすの主宰・演出の人だ。私は役者や芸人のようなものを目指して、上京したり大阪の養成所にいたりした。そして滋賀に帰ったときだった。なにもすることがなく ....
鵜飼千代子さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(344)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
商業詩誌の潰し方
-
いとう
散文(批評 ...
3+
10-7-17
叫べ!
-
光井 新
散文(批評 ...
1
10-7-16
いつもの酒
-
……とあ ...
散文(批評 ...
6+*
10-7-13
熱帯
-
捨て彦
散文(批評 ...
3
10-7-9
アイドル2
-
ホロウ・ ...
散文(批評 ...
1*
10-7-8
エセエッセー
-
光井 新
散文(批評 ...
2
10-7-3
借りた詩集_天野_忠詩集
-
ふるる
散文(批評 ...
11*
10-7-3
ぷりーず_はぐ_ゆー
-
ゆず
散文(批評 ...
2*
10-6-29
十三歳、
-
光井 新
散文(批評 ...
2
10-6-28
詩集を自費出版したよ_その2
-
ふるる
散文(批評 ...
6+*
10-6-24
胃痛
-
榊 慧
散文(批評 ...
6
10-6-24
キム・ギドク監督_『サマリア』_〜〜ヨルノさんと詩を巡る旅_ ...
-
ヨルノテ ...
散文(批評 ...
3*
10-6-20
大好きな詩人を紹介してみます__「萩原朔太郎」
-
非在の虹
散文(批評 ...
5*
10-6-17
それでいて世界は素晴らしい
-
ゆうと
散文(批評 ...
2*
10-6-14
夢
-
瀬崎 虎 ...
散文(批評 ...
3
10-6-13
大好きな詩人を紹介してみます__「北園克衛」
-
非在の虹
散文(批評 ...
10*
10-6-11
前座
-
捨て彦
散文(批評 ...
2
10-6-10
借りた詩集_西條_八十全集
-
ふるる
散文(批評 ...
10+*
10-6-9
大好きな詩人を紹介してみます__「吉田一穂」
-
非在の虹
散文(批評 ...
7*
10-6-8
月のありかは
-
ねことら
散文(批評 ...
3+
10-6-5
大好きな詩人を紹介してみます__「吉岡実」
-
非在の虹
散文(批評 ...
4*
10-6-4
大好きな詩人を紹介してみます_『処女懐胎』ブルトン—エリュア ...
-
非在の虹
散文(批評 ...
3*
10-6-1
大好きな詩人を紹介してみます__「日夏耿之介」
-
非在の虹
散文(批評 ...
4*
10-5-29
まだ死は来ていない
-
渡邉建志
散文(批評 ...
4
10-5-24
手
-
森の猫
散文(批評 ...
2*
10-5-19
猫
-
アマメ庵
散文(批評 ...
3+*
10-5-13
地軸
-
捨て彦
散文(批評 ...
1
10-5-8
修行ウィークなのだ。
-
八男(は ...
散文(批評 ...
2
10-5-6
日本とプロのバサーと
-
番田
散文(批評 ...
1
10-4-27
進藤則夫のした仕事
-
八男(は ...
散文(批評 ...
2
10-4-22
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