部屋に閉じこもっていた
失業して まだ 間もないころのこと
理性を失えば人間なんてこうなるのは目に見えていた
思い描いた生活を だけど 送れてはいなかった
目が冴えて眠れなかったのだ ....
曲がり角で今と同じ自転車をこいでいた
10年前の 何も知らない僕が浮かんだ
芸術を理解することに あの頃は 必死だった
そのくだらなさを知るのも 時間の問題だった
僕は中央線の中でど ....
タクシーの横切る道を歩きながら
進んでいた 帰り道を のろのろと
茅場町の通りにも冷たい風が吹き荒れていた
だけど うまくはいかない そう思うほどに
退屈な毎日は続いていくようだった
....
僕は 忘れていた
詩を 書くことを
わからないと思うからこそ忘れていた
イメージを ノートに 感じたかった
大きな山を見た
確かめられなかったのは紙の内側にある青い海だ
苦しん ....
遠くに見えた光
きっと 遠くに 見えた 木更津の光が
働くことはあまりに無意味だ
ハワイが 暗闇の向こうには あることだろう
夢を見るのはやめたから
僕は 今 感じることが 心地良 ....
詩を書くことが
人の救いになればいい
そうはいかないのだとしても
そう 願っていた気がする
会社を辞めて
街の中で 何を求めて
歩いていくべきなのか だけど 僕は
わからなかった ....
僕は逃げてきたのだ
目の前に 消えそうな夢を 見ていた
色々なことから そして
僕は いつも 逃げ続けていた
いつもの投げやりな顔で
僕は支払わされたばかりの罰則金を噛みしめ ....
何も 考えてはいない
見ているものは美しい気がする
夢を そして 見るだろう
故郷の土を脳裏に感じさせられながら
疲れた体で 登っていた 坂道を
一体なぜだろう それは
時の流れは早すぎる
そして うまくいかない 仕事探しは
会社を辞めて、笑っていた。懐かしんでいた…。昔を
人といることから
逃げ出した 僕は
自転車のペダルを踏み続けていた
いつも 降りしきる 雨の中を
昨日会社を辞めてきた
夢見る人間なんて無力なものだ
夜の路地を一晩中歩き続けていた 僕は
昨日会社を辞めてきた
死が呼んでいる
冬に取り込まれた体は
心の出血多量で死亡する
日本に住む外国人と彼の国の話しをすると、大変不機嫌そうだった
言葉は言葉に生み出された
詩を書くのはやめて、眠ることにする
歯が痛い
何も自分に残すことなく、時は転がる。人間であることを否定するかのように、体は流れた。
詩を書いた
それを読み直していた
季節が過ぎる
公園のポプラの木も窓の外で揺れている
水上バスが波を立たせてドックへと向かう
隅田川が流れる
今日から僕は 失業者 茅場町で
....
もう子供だった頃の発見は無い
息が切れるまで走ることが、生きることだ
休みも時間も金も、無限にあっても足りない
一人は楽しい
寝ます
体調悪い
もう寝よう
会社の中で大声を上げている女がいた
俺もあんな風に自分を世界に向けてさらけ出してみたい
さらけ出せるようなハートがそこにあれば
人に振り向いてもらう必要もなくなるのだろうけれど
自民党の新総裁が選出された時
行きつけの喫茶店では
新総裁に対しての悪口が店主によって激しく語られていた
そして僕は投票に行ったことすらない
今日も風に吹かれながら歩いていく
思うことが人に伝わったならと思っている、
流行がやってきては過ぎていくこの街で、
どこに向かうというわけでもない
毎日のように牛丼を胃に流し込む生活だ ....
僕には虚しかった
多くが
働くことと、
それ以外のこととが。
つまりはなかった、
選択肢は。
なぜだろう
なぜ生きることに自由はないのか。
しばらく仕事を離れて、
部屋で静かに暮 ....
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