私は、暗がりの中で入口のドアを朝聞いた番号を頼りにカチャッと開けると、何か救われた気がした。私は街の明かりを頼りに、ドミへ戻った。ドアを開け、ルームメイトのアメリカ人の三人と挨拶をした。そして、私 ....
私は父の後を歩いた
そして 目も当てられないぐらい通りは快晴で
何かこの店の名物らしく独特の味がした
今日 私は 父とどじょうを食べた
私は時間に間に合った
誰に会いに行く ....
休日に自転車で走り出す
どこに行くというわけでもなく だけど
景色の向こうへと私を連れていかせようとする
その意識だけが 私の体を走りださせていた
私は友人の結婚式を欠席するかも ....
私は目を閉じている
しかしなぜだろう 雲の下
誰もいない部屋の中で泣かされていた
それを かつて書いた 詩として書こうとして
街は曇りで いつも
外を出歩かなかった私は
足の調子が ....
私は最近誰にも会わなくなった
ここからどこに行けばいいのかを思い浮かべる
疲れた 街の片隅で そして
私は 考えている 行くべき場所を
街角には もう 見渡せば
そこで あじさいが ....
初夏の壁際で
午後の日差しを感じとる
静かな 音楽は ただ ラジオから流れている
思い出すのは昔 友達と行った旅行のこと
僕は あの頃 ロンドンにいた
でも テムズ川を 空の中 ....
私は目的もなく日曜日
渋谷で待ち合わせた 友人と
ぼんやりと テーブルで飲んでいた
240円のアイスコーヒーを
街は 休日
いつもそこにいた私の休日の時間
見るたびに思い出した ....
自転車で新緑の道を走り抜ける
今 私は
思い出のようなものを 確かに
感じている かつての私に
この街を通り過ぎる時
働いていた時に通った あの店も
この店も 今では
まるで ....
自分を隠しながら
日曜日のある日
静かな坂道を 歩いていた 私の姿
そうすることがどうやら許されているようだった
緑を繁らせた 今はもう 花はそこにはない
桜の散った 木々をもう 見 ....
雨上がりの街は
誰もいない
私は歩いた
そこにある道を歩いて行った
休日は 友達と 酒を飲んでいたが
人ごみは嫌いになり
公園に咲く花を眺めたりしていた
私も歳をとったのかもしれない ....
今年も桜を見に
自転車で桜並木の坂を降りていった
だけど 私は 今年は一人だ
来年は 誰かと一緒に来たいものだけれど
そんなことを考えながら 私は
人ごみの中に紛れこんでいた
....
ひとりのベッド
親のことはもう覚えていない
私は 一人なんだ
星の下で言葉をなくして
誰ともすれ違うことのない
道を歩いていく 私は私を探す 一体の体として
しかし他の誰でもない自分とすれ違うことはなかった
だけど 確かに道を 私は歩いていたのだが
桜はどこにあるの ....
夕暮れ時の街角で
厚く立ち込めた曇り空を見ていた時
立ち尽くしていた 理由など何も わからないまま
歩き出す 瞬間を思う 立ち尽くしていた私の姿
かつての友人はいつしか 私から去り ....
人は何かをあきらめてから
得られるものもあるのかもしれない
しかしそんなことを考えることすらすでになくなった
誰にも会うことの無くなった 暮れゆく 週末の街
来年の自分を思う 私の住 ....
久しぶりに友人に会い
飯を食い
歌を歌い ビックエコーを出ると
それから 入った 飲み屋では 歌わずに
酒を歌っていることを考えながら飲んでいた
昔話のようなことを話しながら ....
いつものように散歩道を歩いていた
散歩道の上を どこまでも 一人だったけれど
2つ目の駅を過ぎていく時に傾斜を少し越え
そして 角のコンビニの雑誌に触れ
また 私は行くのだろうと思う そ ....
週末に作った
不味いカレーを食べる 私
トワイニングの 紅茶を 何杯も飲み
その香りの中で物思いをする
五反田に住んでいた頃からだった
何か作っていた レシピを検索しては
歯医者の検診 ....
不安な時代の中だった
人は生きている 不安の中を
人は生きている 何を消費することもなく
悲しく並べられた商品の中で私も生きていた
アメリカの黒人は35歳までに自分が死ぬと考えているらし ....
昨日 会った 友達と 池袋で
二人で ラブホテル街の中を歩いた 彼と
歩いた この辺りは まだ来たことのない場所だと
それから私たちはマップで調べた喫茶店に入った
何も考えることなくマップ ....
木曜日に古い友人と会ったのだった
久しぶりに聞いた彼の恋人の話
結婚するのかもしれない人だった 彼の
私は話すことはなかった 彼の 隣で
私は座っていた 何も変わっていない顔で
私にあるの ....
寒い まだ
電車に乗り 今日も
私は仕事に向かういつもの電車の中だった
私は金をもらいに外に出た
そして埼京線の中で今月の収入を思う
ドア付近の男と女が 無言で 体を寄せ合っている
止 ....
今日は図書館に出かけたのだった
図書館に 本を 借りに
というよりも 雑誌を 本ではなく
そういった雑誌ばかりを読む意味も無いのに鞄に入れた
私が インターネットの爽快ドラッグで
....
日曜日の終わり
日曜日の 夕日が沈んでいくのを見た
逗子のホテルの窓辺で夕日が沈んでいくのだった
そこで 私は一人
窓際に腰を下ろしていた いつまでも
トランクを持っていた 私は ....
この間虫歯があったので歯を削り落とした
そして 詰め物をした 歯
安かった 会計 受付嬢の冷淡な唇
彼女に恋人はいなかったとしてもそのネイルの光は冷たすぎた
私は彼女の美しさに見とれていただけ ....
友人が出会ったばかりの恋人と
すぐにホテルに行ったらしかった
恋愛する時間もなく 急展開だが ホテルに
その話を聞いてそんな結婚もあるのかと考えていた
目を閉じて 一人で 私は
昔私は郵便局員の試験を受けた
まだ 当時 彼らは 公務員だった そして
筋違いのような学校の知り合いを試験会場で見かけたのだった
世の中は不景気だった そして 私たちは
働きたくはなかったのだ ....
ぼんやりと池袋の中を
歩き回っていた 休日
アイフォン修理工房でアイフォンを渡して そして
暖を取る場所を探して 私は歩いていた
西武の中を歩きまわり
スポーツ用品売り場に立つ ....
その日 久しぶりだった CDを借りて
そして 家のバカでかいスピーカーから流していた
そのCDを流す時 部屋で
かつての私が悲しく思える時の中で
昔から見ているAVがあった
私がまだ子供だった頃に見た女が出ていた
私には当時はその子は年上のおねえさんだった
首筋に汗を滲ませていた
その子の姿を感じている 頭の中で
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