捨てられたテレビの前に数羽いるカラスも観たい恋愛ドラマ
遠足で弾む心を感じつつ雨の予報と裏腹な空
幾ら
目の前の海が
素晴らしくても
窓を開けられないのなら
ただの特大ポストカード
孤独を感じるとき
心の声の
ボリューム
わずかに上がり
聞きとれる
過去のこと
気にしていたら
未来に進む
時間は
遅くなる
誰もが
好きな人に
手紙を書くとき
詩人になれる
不思議さ
もう
必要のない
恋愛運
でも
気になってしまう
年を重ねるに連れて
夢の大きさが
小さくなる
昔ほどの
勢いはない
閉じ込められたと
思ってるのは
自分の心
誰も
閉じ込めていない
リストラに怯える
男の瞳は
輝きが
極端に少ない
冥王星
内に棲む獣を宥め寝かしつけ好き勝手するビール片手に
洋服を脱ぐかの如く性格をすらりと変えて男を騙す
菜の花や周りの空気黄に染める
春嵐受ける身体は冬仕様
王子祭毎年秋に行われ黄色の声が一位を選ぶ
限りある命静かに終わらせてあの世に運ぶ眩い光
雨粒の一つ一つが糸となり体に絡む梅雨入り宣言
漆黒の髪の手入れをしないまま抜け落ちていく記憶の外へ
逢いたくて切ない夜を過ごす僕街のネオンが孤独に揺れる
長き影短き影が連なって忘れられない恋を演じる
別れてもあなたがくれたメッセージ記憶の中で影響力持つ
路地裏の官能的なポスターに僕ら重ねる恋愛旅行
陽の光まだ胎児には見えなくて母親の愛光となりぬ
雨の中口づけしても流される感触だけをその場に残し
流れゆく雲の速度で思い出を遠く見送るような一日
掛算をするかの如く恋をして数字以上の二人になれる
畦道を仲良さそうに歩くのは喧嘩になれば田んぼに落ちる
またひとつ年を重ねて亡き友に近づく吾の心灰色
時計見てバスが来るのを待つ間四人並んで桜見ており
両側の遮断機下りるタイミング双子 ....
身体から溢れ出ている君の愛地球を包む光のように
幸せな記憶心の奥の奥防虫剤に守られている
指先で塩加減する感覚で添削される投稿短歌
知らぬ道隣の妻がナビをする地図を逆さに何処へ行かせ ....
二人だけで過ごしたい
キャンドルナイト
夏至の少し長い夜は
甘い匂いが仄かに漂う
キャンドルの炎が
部屋の雰囲気を変えて
普段なら想いつかないような
会話に花が咲く
スローな夜 ....
初夏なのに夏の暑さに襲われて息切れしてる地球が見えた
もう君は顔も心も恋模様甘い空気に乗せた愛情
どっさりと埃かぶったアルバムの間に潜む初恋の人
結論はもう出ていると知りつつも月のない夜にあなたを想う
低気圧台風並みの風吹かせ弱まる春に強烈パンチ
音もなくこぼれる時間手に入れて自 ....
春終り夏へと変わるタイミング恋から愛に変わるのに似てる
聖火リレー混乱の中駆け抜けるランナー達のまあるい心
君が住む家近くても逢えなくて遠距離に泣く恋人みたい
春の雨花開かせるボタン押す
薫風に背中押されて季節リレー
葉桜に吹き付ける風緑色
闇のなか灯し火あかい輪のなかに萎みゆく愛小刻みに揺れ
しみしみと冷ゆる夕べに二人いて噛み合ってない会話が続く
夕焼けにカーブを描き伸びていく廃線になった二本のレール
早く桜を咲かせてと
小さな心で願う
満開でいられるのは
ほんの一瞬
移ろいゆく日々が
育てた輝き
今確かに愛が
桜と同じ色に染まって
微笑む桜が眩く光る
たったひとつだけ ....
片栗の花は無理やり天を向く
春が来てこの身この心踊りだす
手を振りて明日は咲くかな梅の花
日向ぼこ動く季節に恋してる
遠くから届く匂いは水仙花
春風や子供等の声弾んでる
向かい風春一番に取り込まれる
蕗の薹春が来たよと宣言す
春日さし作られた花生き生きす
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