それは徐々に溶け込んで 掴み損ねたよ 淡くない何か {引用=
甘い星

甘い星たちを食べたのだ






一夜毎 星のない夜を 見上げては 
甘さを増して 綿飴羊












 
{引用=
雪睫毛、って言葉を
貴方に送る手紙の冒頭に書きたくなって
意味も勿論分からないままに
便箋を箪笥から出してきました


「雪睫毛」


二〇〇六年 十二月 三十一日 大 ....
流すというよりは
こぼれるという感じ
涙が線を
引いていく

まるで上から下へ
潤いを運ぶ川のように
一筋の流れがかすかに伝い

(ぽ、と)


                ....
見つめ合って私ではないのがあなたです
目が覚めて一言目
やさしく囁いた


青い夢を見ていた気がする


一日の始まりに飲む苦いコーヒーが
私の中に少しずつたまっていく
あなた ....
だれかが 言いました
「言えない言葉をたいせつに 」
するとあかないはず の ドアが
 ぱたりと

ひらきました



明後日、



水曜日
すいようび
すいようび
 ....
その水族館では一日に
水圧が上がっては下がって
悠々と泳ぐ魚達が苦しんで死んで
いく、様子が
楽しめます、

ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ

彼 ....
今日の空はぬかるむ

沈むように空に立って

私は天空へ

憤りを捨てに行く
誰もこない部屋で
ひとりで待っている
時間がじりじりと
過ぎて
短い一日がおわり
部屋の前を通過する
人の数を
ため息の分だけふやす

月がのぼる

部屋を抜ける風に
カーテン ....
 
優しい顔の朝は嫌い

やるせない正午の空気が嫌い

やがてくる夕刻のわざとらしさが嫌い



夕焼けの終わりに

ゆらりと一瞬揺れる炎は少し好き



酔ったように戯 ....
かけら、そう、欠片だ
重なり合った煩雑な余情の群れが
核を持てずただひたすらに時間を伴って
固まっていったもの
形の定まらないその塊の欠片を抱いて
彼ら(僕らとも言えるだろう)は生まれて育っ ....
蓮の花に
灰色の虫が
はり付いている

東から
日が昇るころにはそれは
干からびているだろうに
必死な鈍行路を
否定せず
飄々とある

フランスには
不正を許さぬ検事がいたが
 ....
 
ランプを灯して路上駐車
ラヂオを聴こうか休憩中は
楽にしてチューンを合わせると
ライブ盤の熱情
ラッパーの凶状
ライオンの鳴き声の慕情
ららら、なんて口ずさみながら聴こうか

リ ....
あんずの木が
温かい午前の光に
淡く染められている
あんな風に笑えますかと
あなたは訊きましたね

異邦人と呼ばれる彼が
いつまでも私のそばにいられる訳も無く
いらだちと不安だけは
 ....
例えば今日で
例えば高校時代が
例えば終わるとして
例えば今日で
例えばあの日常が
例えば終わるとして


{引用=

(ち、ちチ、チチち、ちti)
(チ、ちきュ、地球の、ちキゅ ....
桜/が
咲いて/いる

色/素を失った
少女の/(染/み)の/いと、おし/ さ

吸い込まれた/瞳/と深呼吸
/数秒の(儀式)/

殺生/の真理が咲き乱/れ
接吻/の ....
Dada!有給休暇で北へ行く
スケッチ帳片手に町の端を収集気分で切っていく
そういう暮らしに憧れなくもないね今日の月はやや明るい
あーまたどこか行こうか
あー
また
どこか
 ....
何者かが
爪を立てて
音もなく乱暴に
青い森を切り裂いていく

静けさの魔性を駆逐して
さざめく命の連続性を絶とうと
想像の上に生きてきた魔獣が
眼を覚ましたのだ
そ ....
短い冬が終わりを告げる頃
街並みの全てが水平となり
凍り損ねた思い出たちが
空気の底に溜まります
両手を器としてそれらをすくい
私の体温を少々与えてから飲み干すと
薄氷色の街並みが
私の ....
この間から
ヘッドフォンで括った僕の世界は
なんだかひどく不安定で
1日1回 
揺れる
大体震度2ほどの
初期微動

あれ
今揺れませんでしたか
                  ....
この間から
ヘッドフォンで括った僕の世界は
なんだかひどく不安定で
1日1回 
揺れる
大体震度2くらいの
初期微動

どこかで
誰かが僕を呼んでいるような気分
短い電信をキャッチ ....
食卓にいて良い顔じゃない。
明らかに二、三人?ヤってる"顔だ。
僕は気づかれないようにそっとテーブルから離れて母に言った!!

「お母さん、し、醤油を!!!」





 ....
(中央から濡れていく
     ひりひりと)

赤い林檎を剥いて
がぶりと噛み付き一口目
昨日の出来事
不思議な果実の甘さ が
歯に沁みる

涙が
(ひりひりと)

二口目
 ....
飛行機雲が伸びていきます
大きな空を見上げて 残した軌跡に追い越されぬよう
空気を切って伸びていきます
はじまりはいつだったか
忘れられた原点が 今は水蒸気の一粒となり
尾の端から融けていき ....
おっきいの一つで250円
ちいさいのが一つ200円

「おばちゃーん、おっきいの一つちょうだい」
「あら、小さいのしかないみたい
 2つで300円にするけどどう?」
「うーん、じゃあそれで ....
頑張る という言葉に替わる何かを

ずっと探していたのだけれど。



上を向いて 足に力を。
いつか彼の匂いを忘れることを
否定は出来ずに
私はただ台所に立って皿を洗っている
泡を水に流しては
交わした言葉の残影を何処へ置いてきてしまったのか
思い出せずに
いる

まるで
  ....
{引用=





ゆつくりと 首を すげかへて
さみしさ を
あなたと わたくしの合間に横たはる、あの さみしさ を 
その一端でも 共感しやう
静かなあなた の 夢見言が
わ ....
ぴったり並んでランデブー 

足元なんか見ないで 

いつか消える日まで

二人のラヴ 振りまいていくわ
半知半能(66)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
50音の習作たち文書グループ06/5/2
《自》文書グループ05/9/14
投稿作品
朝のカクテル携帯写真+ ...309/1/22 13:15
創書日和「淡」 はざま[group]携帯写真+ ...307/9/28 18:18
創書日和「星」 甘い星[group]川柳307/7/13 20:50
創書日和「雪」 雪睫毛[group]自由詩1207/1/31 16:12
創書日和「流」 誘い涙[group]自由詩706/10/31 10:45
青方偏移[group]自由詩806/10/15 8:05
so自由詩306/10/3 12:24
aquarium自由詩106/9/26 4:02
空に立つ携帯写真+ ...1006/7/19 17:32
エイチピイ自由詩3*06/5/28 1:00
欠けら[group]自由詩5*06/5/2 1:17
仮想現実の実感[group]自由詩2*06/5/2 1:13
灰虫想起[group]自由詩1*06/4/28 14:47
雑念ロンリーナイト[group]自由詩2*06/4/28 14:44
[group]自由詩3*06/4/28 1:28
(タイムカプセル)[group]自由詩1*06/4/1 23:57
花散り[group]自由詩4*06/3/31 0:18
月を見て泣こうよ自由詩106/3/11 23:31
上げた声自由詩106/2/18 0:32
季節のさなぎ自由詩806/1/19 12:29
自分だけ地震 〈完成版〉自由詩2*05/12/23 16:58
自分だけ地震 〈即興版〉未詩・独白5*05/12/22 0:02
かます携帯写真+ ...405/12/8 21:16
林檎葬自由詩405/12/2 22:48
飛行機雲が自由詩205/11/27 15:25
2つで300円。携帯写真+ ...505/11/26 17:27
吸気[group]自由詩205/9/14 21:47
「誰の」自由詩305/9/9 23:57
始まりの回想  【一】自由詩1105/9/4 13:35
並んでランデブー携帯写真+ ...405/8/23 22:45

Home 次へ
1 2 3 
0.39sec.