雑念ロンリーナイト
半知半能

 
ランプを灯して路上駐車
ラヂオを聴こうか休憩中は
楽にしてチューンを合わせると
ライブ盤の熱情
ラッパーの凶状
ライオンの鳴き声の慕情
ららら、なんて口ずさみながら聴こうか

リンクした感性で僕ら繋がってる(はず)
リップには次に言う言葉が踊ってる(はず)
凛とした外気が窓から入り
リズムに合わせて通り過ぎる車のライトが揺れて光った

類推とかで出来上がった会話もさっきから
ループしちゃってるって気付いてはいるけど
ルビィみたいに輝くこの時間を終わらせてやらない
留守電だけで済ます予定作りなんてもう嫌だからさ

連絡ちょうだいねって君は
冷静なウッドベースの利いたジャズに乗せて言った
レスポンスなんて待たないんだろうなって
零時を告げるチャイムを聞いて思った
レースのブラ 今日もつけてるのかな

60年代の洋楽が流れてラジオが終わった
ロマンティックとかそういった単語が君と一緒に車を降りた
蝋燭が溶けるみたいにあっけなく
ロスタイムが終わった
ロンリーナイトだねだって今夜は独りだもの
 
 


自由詩 雑念ロンリーナイト Copyright 半知半能 2006-04-28 14:44:22
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