月を見て泣こうよ
半知半能

Dada!有給休暇で北へ行く
スケッチ帳片手に町の端を収集気分で切っていく
そういう暮らしに憧れなくもないね今日の月はやや明るい
あーまたどこか行こうか
あー
また
どこか
行こうか
またね

そういうセリフ待っているよ
僕の右手は空いているから
誰かが隣に来るのを
待っているよ

今日くらいはいいじゃないか、そうそう
また 大人買いしないか衝動を
低音の利いた音楽が流れるように
力入れて今日もキーボード叩く
さく よう よう き!
だだ!
俺は、だ!
だだ!
DADA!
夢見がち






いらいらする してしまう

熱いスープで口を火傷してるみたい
いい加減もうよせ世界どこまで時間を無駄にする
ようく聞け世界 ようく聞け
俺の額からじりじり角が生えるよもうすぐ蝶が舞うよ
その通り明日は雨だが月は出るだろうそのはずだ
だが 泣きたいのは何故だ
それは 君が居ないから
言いたい こと
なんてね
つまらないことばかり
とりあえず千行の文句
とりあえず  
とりあえず
千行の

だだ!

エゴの幸せを第一優先で行きましょう
って言ったのは誰でしょう
だだ!だ!

ほらこうすれば触ることもできる
なんて言って鏡に映った月を握る
ねぇお願いだから嬉しそうにしないで欲しかった
掴めなくてもあの高い月を見てきたはずだった


なんで不思議
要は泣きたい気分
隣に誰か居ない
パーソナルゾーンにおいで
あいつらはしばらく帰らないよ
月に行く前に一緒にあの屋上で泣こうよ

あいつら気づくはずだよ
月に行ってさ
あー月って光ってないんだなってさ
行っちゃったやつの背中見てさ
俺らは泣けばいいんだよ
俺らの背中を見て
泣いてくれる人が居れば
それだけですくわれるよ

あじてーしょんはきらいです
引用開始!終了!即座に不機嫌
そんなことしたって何もできねぇ



そんなことを考えているうちに

まつげの上に涙が光った
細い薬指で頬を撫でて
見つからないものを失った
いつまでもこうしていたい
振り返らないで
起きないあいつらはそのままに
明日になったら誰も居ないよ
広がる円に誰もいれないよ

ねぇ頭を撫でてみて
きっと
寂しくなる



一緒に泣こうよdada
月の裏に楽園をつくろうよdada
メールじゃ無理だねdada
僕の指は何かを探し続けているよdada
何かになってくれよ
dada



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自由詩 月を見て泣こうよ Copyright 半知半能 2006-03-11 23:31:45
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