おい
鉛筆を
ずいぶん使ってない指を
みながら昔を知る 残酷さ
このへや
パソコンに
西陽がさしている机
君の香りがしない ときおり
じゆう ....
ほのか
目のまえに
そろそろ終わりがみえる夜
桜降る道 手を繋ぎゆく
いちめんの
向日葵が
満面笑って軽やかに
君の匂いがする 風が吹く
き ....
帰省
十三年
ぶりに自宅の庭でする
花火のあとの西瓜は半月
家路
ひとびとが
夕暮れ色に染まりゆく
家路の端のパチ屋の金魚
もしかして
いま蘇つてくれたとて
も壱度ホンキて恋せるだらうか
ピー鳴いて 神になりまた すでにアホ
ですから根 せいこういして さようなら
10年後 誰もいなくて 草生える
2階から 小鳥眺めて へへへのへ
君の背後に立ってるそいつ大分前からいるけどなんやの知らんがなストーカーでしょだってお前の頭はここまでだから俺はそんな奴はいくらでも見てきたああ明日はバーベキュー
遠くから手を振る君の大きさよ
形にならぬ愛の象
歌なんていちばん好きなだけのものそれがあるからそれを愛する
ぬるま湯の夢を見ている午後の庭わたしに触って愛とか言ってよ
嘘だからどこまでも行ける私達、アイスクリームより溶けたね
瓶詰のため息を飾る輝いて直視できない君の窓辺に
黒髪の乱るるままに
くちづけを
深く交わした 遠き海鳴り
風交じり 雪降る朝の
ゐ寝られず 寝ずして待つる
帰り来ぬ明日
「アイしさ」に 寝 ....
悲しみをキャットウォークと喩えた日
奈落へ堕ちたい煌めき舞う風
生き生きと生々しくも生意気な生き物だった生ものを食う
花火って自然環境に良くなさそう だから綺麗と思えなかった
エリーゼのために書かれたエリーゼのほかには誰も知らない音楽
心身に
積もり積もった
土ぼこり
水を使いて
流すべきなり
さとりうる
ことのすべてを
さとりては
空の上にぞ
居る心地なり
悲しみがプラスチックでできている黄色いアヒルを沈める浴槽
延々とつづく鳥居を孤りいきたどり着いたら晴れ渡る空
月光の
遠く輝く
夜の中
輝くきみに
愛をもぞする
台風の
風雨に備え
闇の中
手探りで知る
盲目のこと
おもいでを忘れるために生きている
淋しい でももう 成す術も無い
体じゅう咲いて咲いて忘れていく
淋しい でももう すぐ忘れていく
梅雨入りて
髪濡れそぼり
塞いでも
いつか光は
雲間より差す
余命知り
向き合う強さ
胸に咲く
ひとひらの花
散らぬ願いを
ひまわりの
木漏れ日揺れて
午後の庭
耳を切るほど
夏の静けさ
川沿いで
あの人にまた
見つめられ
狼狽 ....
天災に
期待も悪も
呑まれゆく
ひとつの声が
空に消えたり
好きだった
君の髪一本
筆箱に
そっと隠して
春を閉じたり
旅先で
出逢う少女の
襟足に
夕陽こぼれて
....
通り雨癒えぬる傷に滲みゆき
ひとり自刃を夢に見ており
雷鳴に桜の木下血あざやか
散りゆく花の無垢を汚して
黒髪を手首に絡めさようなら
声も届かぬ夜の淵へと
怨み抱きナイフを隠す ....
時過ぎて
私は人を選べども
何をしたとて
できることなし
ガラス貼りそんな恋なら恋なんてしなくていいと逆ギレしたヤツ
闇夜なら闇に紛れて闇に成りそのまま消えてしまいたくなる
行列やキャンペーンとかポイントを横目で眺めて歩 ....
孤独かなめまぐるしくも変わりゆくメタな世の中眺めがちなり
あまりの変化についていけない自分を外から眺めて感傷に耽って自分に鞭打って生きていると、ふと孤独の影が忍び寄っていることに気づきませんか? ....
『初めての』ひとがなぜだか好きになる
理由は知らないただ好きなだけ
今プール開きに沸いてる甲高い
声の未来よ新しくあれ
痺れ出すこころの少し深いとこ
キライと云われた ....
喜びをはこぶ梔子の白さよ
朽ちていく程濃くなる香り
ダリアダリア気まぐれな愛をねだれば咲かないダリア愛してる
その間際 巻きつく先は甘い束縛
鉄線が咲き、散り、また咲き
紫陽 ....
夜の風
幾つの古墳を吹き荒び
ゆっくり休んで問うか飛鳥を
音もなく
寝ちまう君の静けさが
あいまいだけど好ましいんだ
ゆめなかの
淡い光が純だから
その微 ....
涙だけ
こらえていれば心など
無視してみせる悲しき希い
あまりにも
深いこころにある剣を
ぎゅっと握ってみせる夕闇
繰り返し
いつもと同じ息をして
....
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