夜明け前から降る雨に冷やされて知らず固化するわたしであるよ
いえぬちにいるとき雨は沁みてくる。知ってる、外に出ればいいのだ
見上げれば雨がざーざー降っている 染みひとつないしろうい天井
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夕闇に溶けてゆくまでほおずきは小さな庭を灯すままごと
窓際にほおずき掲げ猫を待つおまえはどこに行ったのだろう
ぴりぴりと外を破れば顔を出すほおずきの内はト或る秘め事
昨日より幸せにな ....
すれ違うバスに手挙げる運転手その手袋に染み付いた夏
図鑑開けばマツヨイグサの花の上カミキリムシが交尾したまま
くねくねとうるさい耳に触れながらオレンジ色の雲を見ていた
浜道の路肩にタ ....
真っ暗な闇夜を泳ぐテレビ音眠れずにいる乱れた心
温泉地湯けむり空へ広がって香りも広がり町中賑わう
新聞に書かれた記事を読むだけでイメージ出来る日本の技術
図書館に本が沢山集まって置く ....
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夢うつつ 青空にとけ 雲にとけ 風にとけゆく ここちよき秋
十五夜の ススキのシアター コンサート 月の光に 鈴虫のソロ
朝と夕 かすかに冬は 忍び寄り 白い吐息に 色づくもみじ
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"Pity is akin to love" ささやいてやさしいことばなみだでるまで
イケメンとエイズと国家 白鷺は高く巡って都会を躱す
今宵はサイケデリックお ....
渡り鳥 どこでもゆける パスポート 青空の国 翼の住人
ゆれうごく コスモス渡る 蝶の群れ 色とりどりに 青空と雲
秋深く 十月の空 群れとぶは 一番のりの いつものコガモ
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なんとなく中野で降りるネクタイを待ち構えてるラーメンの罠
水色のネクタイ水に浸してる 正しい水色を探してる
影に輝く
命の儚きありがたや
魂作る線香花火
地御前の牡蠣は大きく甘味強い全国的な知名度低い
旅雑誌見て情報収集し気になる場所に印をつける
もう一人自分がいれば面白い仕事も趣味も分担出来る
和菓子店似たり寄ったりの饅頭が並び新し ....
ナイフにもある
ウルフにも
複数形がある
単数形もある
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短歌カテゴリは五七五七七を基本の形式とする短歌を対象とするカテゴリです。短詩を短歌とお間違いないようお願いします。自由詩カテゴリへ移動願います。
思い出の線香の濃さ増してゆくリードなき世をひとりで歩む
三銃士 スマホとお鍋と猫さんでいい この部屋あたしだけが要らない
夜に泣く からだ丸ごと抱いてくれ 一人寝の胸 マントルまで堕ち
高速のサービスエリアの木のベンチ「冷たいな」 ....
愛の詩綴るこの指君想い目覚めてみるは淡い面影
泣きたいと願う瞼に涙なしくずれゆく見えぬ思いに涙ありけり
振り返る夜のホームにたちつくす君の振る手に明日の香りが
降り続く雨の後の空架か ....
あなたじゃなく、君と呼んでもよいですか 女装男子のトシさんの真似
あたしより綺麗な「ヤロウ」をゆるさずに なかよしになろ 「コツ」教えてね
真似しても勝てないげんじつ目をそらし 右 ....
落ち着いて深呼吸して素に戻る人に合わせる生き方終わる
扉開けその先にある雨の街橙色の建物に違和感
古新聞積み重なって重さ増す嫌な事件は心に重い
林檎飴すぐ飽きがくる濃い甘味林檎以外で ....
秋晴れに君を想うは遠い夏指先残る君のぬくもり
吹き抜ける草原の風耳澄まし彼方に君の声が聴こえる
この皮膚の何処かに夏を探したく外した指輪白き面影
君の身に刻みたくても刻めない募る想い ....
うつむいて幸せ色を飲みほして茜の空に消え入るため息
あの時の白い日記を一新し古びた銀貨を落とすメルヘン
あちこちにこぼれるミネラル塩あめをかばんに仕舞ってゆく夏の午(ひる)
蛇つかい ....
担当医患者の言葉聞き入れない自分の考え押しつけるだけ
文明の発展遅くさせているどんな未来が待っているのか
自動ドア開けば店の良い匂い老舗カレー屋の陽気な店主
何処いても楽園なのだと考 ....
ゆく光こない光をえらぶから ふたり今夜の月の 傷 みる
くちびるで あなたのまぶたにキスしても 並べられない赤いビー玉
なあ、みたろ ジン マドラーで掻き混ぜた時 ライムの星 ....
{引用=真夜中に時計の秒針胸を刺す丑三つ過ぎても消えないお化け
エアコンが冷房暖房間違える台風前の平熱微熱
忘れたい忘れたいと書くほどに思い出すため「寺山修司」
宛てのない手紙を書く ....
「起きたときコーヒーのもうよ」25時「恥ずかしくない?」手でかおあおぐわ
稲光り 朝のコーヒー飲みながら 今日この佳き日のにがにがブラック
門真には緑の駅前ホテルあり み みどりて ....
つめを剥く爪の転がる香ばしさ 言いたいことなど無かったのかも
立ち枯れの紫陽花程に美しく 言わなくて良い言葉を掬う
お茶の間の畳 私の靴下を波の形で受けとめている
まだかたいタピオカパールを見おろして「雪1グラムぐらいの大きさ!」
もう眠い どうでもいい って宇宙船乗ってもいってそうな口ぐせ ....
ボケットに隠していたのは猿の指ゆうきをください悪知恵ではない
胸元を強調し過ぎじゃないかしら嘘じゃないよねみんなこうよね
パーティーを切り裂く架空の悲鳴鳴り初めの恋のはじまり警報?
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山並みが紅葉になり様変わり色づく早さに磨きがかかる
重々と心に沈む不安感虹の姿の天使が見えた
趣味も合い方向性も合っている運命的に重なる魂
病棟に暖房が入り暑い日々薄着でいても汗ばむ ....
壮大な 自転公転 太陽の ドラマのなかの 秋のおとずれ
みんな見て 皆既日食 アメリカの 経済損失 数百億円
秋の空 雲の列車の 切符買い 風のうまれた 南の海へ
高 ....
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