何度でも 君の暴投 受け止めず
もう止めたいと 監督に告ぐ
いつの間に 人生の糸 交差する
記憶の映画 早戻しかな
《鏡の中のじぶんを斬る》、みたいな
過去に書いた短歌がなぜか読みたくなり
過去作を探して読み返しているうちに、
めっちゃいいタイトル(あ、むろん自画自賛)
みつけて。
そ ....
朝日まで
田舎の道を歩いてた
疲れ倒れるかもねと、気軽に
いちまいの
葉書を胸にたいせつに
仕舞っているのは、なにするためかな?
あれもそう
じぶんで書いたうただ ....
甘やかな風を嗅いでる午後の庭
きっとあなたを失うけれど
星座にも血液型にも
校長先生の訓示にも
後で分類してフォルダ分けし易いように
蚊に噛まれた後の十字架みたいな
....
ちょっとだけ
疲れた休みの夜の部屋
君の小声といっしょに寝たいな
かゆいとこ同じベクトル
ただ家族
愉しむときも
戦う刻も
また明日どんな日になり何をする?もう一人いる自分が聞いた
早朝のラジオ体操する広場今はなくなりアパート並ぶ
公園も広場もいつの間にかないマンション建つもガラ空き状態
畑とか田んぼが見 ....
苦しみを通りこしたる刻の果て
茶番の底にある静けさか
美しく
哀しく敏く
青白く
心優しい
....
夜がまた
しなだれかかって来る香り
羽毛にくるまりひとりで眠る
その清い
息がこの身に触れるほど
小声でなにかを囁いておくれ
どこまでも
つづく月下のまっすぐな
小道を ....
最悪も知らず受け入れ日々暮らすそれが生まれる生きていること
逢いたいと逢えないからこそそう思う距離を縮める方法はない
逢う予定台風で飛び来週にタイミングずれ何かが変わる
西瓜割りみんなが違うことを言う目隠ししても心の声聞く
夏祭り夏になくては ....
(短歌十首)
この川の
そばの子どもを遊ばせた
公園しばらく行ってないなぁ
叫ぶのは
水を打ってるこの街を
震わすオーロラみたいなその歌
待つことも
し ....
仕事ならなおさらのこと杉様に梵天丸もかくなりたい、か
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粉雪の午前1時の初詣ではぐれないよう握りしめる手
猫が泣く白昼3時の縁側で百日紅の木をみている如月
雨が降る午前5時半3月の春は名のみの不在のくらやみ
桜舞う午前 ....
(短歌八首)
夜に泣く
ただ一匹の虫のうた
眠れないときスマホのうえで
嫌われる
覚悟と諦めだけは持ち
白い嘘つくひとりは楽しい
ただ黒い
シミ ....
あの人に逢えるその日は雨ばかり恋愛に進む道は絶たれた
お気に入りコーヒーカップひび割れた何処か遠くへ気分が飛んだ
新しい恋をしたいと空を見る積乱雲は砕けて消える
暑い夏恋は熱く熱くな ....
艶やかに
傾げるバラの
かぐわしく
雲の切れ間に
鳴く揚雲雀
みおろすと
土曜の街の西半分
くるまもひとも少ない春のひ
病室で
さくやみた夢なんだっけ
春の陽射しにぼやけてしまって
ただ白い
世界が僕をつつむ ....
(短歌七首)
真夜中に
起きてる僕は世間とか
常識とかに泥かけている
なんていう
未来は暗いと云いはって
いっしょに泣こうと云っているのか
終末を
みて来た ....
目覚め前お休みちゅうのスマホらは枕の横でまだ夢の中
*
以下、inkweaverと、、、
その光景はよく知っていますね。目が覚める前のほのかな夢の中で、
スマホ ....
つとめての日高の町のともしびははるか遠くに
青錆色のものが 慢性疲労 三年前から 慢性寂寥 僕の{ルビ鳩尾=みぞおち}に巣食っている
よこで寝る
スマホの虜の彼女さえ
心を血濡らす悪夢に泣くよる
時は過ぎ
夢は遠くにみえたよる
眠れないほど熱すぎる息
世界さえ
燃やし尽くしてみた ....
二重焼き三十年は食べてない鯛焼きは日本中泳いでる
駄菓子屋の昔からある人気菓子小さな会社夫婦二人だけ
パンクした自転車直すお爺さん声かけながら手際よく直す
散歩道今の気分は上々だ見る ....
早朝の
駅のホームで吐く息が
みえるとゴジラのようだと笑った
懐かしい
甘い香りがしたときに
君を想った通勤電車
週末は
心と体を整える
あの銭湯へゆくから耐え ....
海峡を
トテトテ飛んでる一匹の
蝶の名前も気持ちも知らない
宝島
みたいな豊かな国に住み
それでも悩みは尽きない疾しさ
いつまでも
しあわせな日がつづくとは
....
熱風の先にある体のかたちをした甘い嘘
運命の裾が解れる 伸びてゆく
はるか向うで か細く交わる
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