こわれてゆく街のなかで
 こわれてゆく耳になって
 ぼくは
 通りすぎてゆく乾いた硬い音をきいていた
 ビル風に
 靴とアスファルトの
 靴とデパート通路のリノリュームの
 靴 ....
あなたに似合う男になるよ
ペンダントみたいにぶら下げりゃいい
首から上を切り離して首狩族よろしくやってくれよ

僕の魂たばこの煙
もくもく燃えて散っていく
あなたの胸を通れたらと願う

 ....
そうだ  

可哀そうだった人が見える
骨から出た思いは未来

世中てんやわんや  
屍が地上を睨む 

壁 壁 飛ぶ

破壊して平らにして 
実践   
風 風  
憧れの ....
瓦礫のやまにゆきが積もる
毛布をまとった老婦
明かりをとざされた夜の 白い息
あなたは、そのすべてを可哀そうだという
ここには明かりも暖もある
温かな食事も好きなだけ使える水も

重湯を ....
柔肌あつきいのちたち

反復行為の大存在たち

みじめでも

幸福ならいい?

ひとを責めるくらいなら

不幸せなほうがいい?


人生ってやつが

ほんと好きでたまらな ....
蘇る

ひと昔以上
眠り続けた自我が

蘇る
野生の血が

蘇る
脳の回線が

蘇る
愛が

蘇る
蘇る
蘇る

新しい
自分に
野はどこまでも、たいらかで広々
ぼくは花の数をかぞえる

やさしい
雲の群れが
やさしい
雨を
ふりまいてすぎたあと
うすく差した
ひかりが虹を
つくる前の
ほんの一瞬
よみが ....
さみしがってもかまへんよ
そやけど けんかはあかん
おばあちゃんは よう言うてました

自転車こいでこいで
も少しこいだらついた
どこどこのこおやて言われたくないから
いそいでおりました ....
一念発起とがんばってみるのは
容易いけれど
がんばり続けることは
なぜか難しい




それって三日坊主

だよね

悔いてはみるのだけど
いつだって
他のひとの視線が気 ....
曇り空の夕陽は
やけに朱色の粉っぽくて
窓から見える景色が
変にくすんでいます。
日がな一日床に入って
分かりもしない本を読んだり、
他人の不幸の報道を
リバイサンから御裾分けしてもらっ ....
君は
ひとつぶ

哀しみを
螺旋構造に宿したまま
この世に零れ落ちてしまった
ひとつぶ

君は
ひとつぶ

喜びの
光にくすぐられて発芽し
言の葉の二葉を広げてしまった
ひ ....
わかってるよ。とあなたは云う
それはやさしく、おだやかに。
そう簡単に云わないことも知っているから
私も「わかってるよ。」と返す
音楽を聴いている


街灯の下
あたりに歩く人の姿は無い
無表情な乗用車の
遠慮のないヘッドライトの光
と時折すれ違いながら ふらふらと進む


耳をふさいだまま歩くのは
 ....
きっとわたしが
しんだあとに

そのへんじは
くるのだろう

はるになれば
つぼみがふくらみ

なにごとも
なかったかのように
初めて見たドームは
夕日に染まり
厳粛にたたずんでいた

静かに
手を合わせ
一心に祈った

身を切る
冬の川風が
頬に痛かった


1945年の夏

人々は
経験のない
爆破の意味も知らず

ただそ ....
アトリエの薔薇に芽がついたよ
花が咲くころ
君に送ろう

その時は、いつか
この春の、
すぐ後にあったのかもしれない
たった今、過去になった太陽

自分の為にすることが
誰かの為で ....
 ほら横なぐりの
 ぼたん雪のなかを
 回送バスがはしってゆく

 窓を曇らせ
 満員にひしめいた乗客の気配だけを乗せて
 がらんと無人の灯りを点して
 回送バスがはしってゆ ....
知人から
活力が出ると
勧められ
ニガヨモギの葉を
試しはじめた

遠い昔
食アタリをしてから
ずっと固辞してたが
安全なレシピが
出来たとの事

なるほどなるほど
簡単に容 ....
予測を許さない
千年に一度なる天災は縮尺を正常化し
次なる大災害が百年後とは誰も言えない

事態は悪化する
現状維持の喫水線を越えたら人為は
人智が利用する原理を制御できない

物資を ....
夜の次には
朝が来ますように

春風が貴方のもとに
届きますように

空が晴れていますように

温もりが涙が笑顔が
貴方と共にありますように

そして何より


どくん ....
星であふれる空
肉眼でみつめすぎた
つぶれた心は
唾液で癒して
ぬるくてあたたかい
それは探していた光

  手を伸ばせば届いた
  いまは幻にさえ触れられない
  漂う粒子は
  ....
人間は無力だ。

どんなに知恵を付けようと、自然には敵わない。

ただ、その代わりに人間は耐え忍ぶことを覚えた。

助け合う事を覚えた。

そして、覚えた事の上に今の生活がある。

 ....
おやすみなさい 
お手上げ 手に負えないよ あなたのせい 
おやすみなさい まあお聞きなさい 

赤子が泣いている
泣いてる事を伝えたいのだ 
泣きすぎて泣き声しか聞こうとしない
顔をぺ ....
それはもうどこまでもはてなく

雪の原なのか それとも 雲海なのか

もう わたしの目には、区別がなくて

光をもとめれば

中空にむかうほどに 罪をとう青天は

くるしいほどに  ....
                110308



アナクロを恐れるなかれと
バーチャルな空間に躍り出たのが
隠れて正義の味方をする憎々しいヒールのプロレスラー
効果ありと審判員
一本 ....
一滴
一滴
そして数滴

雨粒が打ちつける

見上げれば
どことなく暗い雲が
行き先を不安にさせる
引き返せと
無言の視線を投げかける

家を失った犬だから
まずは寝床
そ ....
嘘をついて 有り金掴み 
遠く会いたい人の街へ
他人の袖にすがろうって魂胆 
4日待って会えた

3日目 公衆電話は留守だと云ってる
死神の色がする 無臭世界
目前に魚類の見せ小屋 
 ....
                  
             男は単純にうそをつく
             あなたは人にうそをつかないため
             自分にうそをついてしまう ....
いつも見ている夢は風景として壊されずにある
ヒビすら入らない
傷つかない

虫の群れのような街にシャンデリアみたいな雨が降る
道路にこびりついた体液が泡になっている
冬が溶けていく匂い ....
              110226




クシャミをするのは
花粉症なのだと
キミは考えるかも知れませんが
ボクは明るすぎるので涙腺を刺激
涙が鼻に抜け
むずむずさせて
 ....
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