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「水際」
水際、を考える。
ボーダーラインを越したり、引いたり。
波打ち際の刹那。
それは躊躇するもどかしさにも似て。
繰り返し訪れる人生の選択にもなぞらえる。
....
少し伏せ目がちに
笑っているみたい
碧(みどり)眼の街の灯が
びっくりしているよ
秋のひとひら
白紙の日記に舞い落ちる
滲みた文字が
やけに霞んで飛ばされそう
移ろいゆく季節にあって
留めておきたい
ひとつの場所
君は覚えているだろうか
僕が挟んだ栞の
あの日
秋がやってきて ....
やぁ。
笑ってるといいことあるよね、
って、
ぼくの飼い主は口癖のように言うます。
不器用なのです。
だから、
ぼくも笑ってみたです。
にこっ!
(飼い主ー、やーい、お腹空いた ....
東野から山科への地下鉄は銭湯の匂いがした
紫色のシートに座り狭い車内を見渡していた
自由だ
自由だ
運がいい
夢から醒めたらそうするように
これからの気掛かりを探すのだった
自由だ
自 ....
夜は来るんだ茜色
紫ブルーの茜色
そんなに遠くはないけれど
幸福と傷にゆれている
そんな筋合いはないけれど
紫ブルーの茜色
夜は来るんだ茜色
君の透き通る眼差しで
僕を照らしている間
淋しい夢にうなされて
一人ぼっちで泣いている事がある
僕が起きるのは
決まって暗い部屋
今日も
君はどこにいるの
と
見回し続ける
君がいるはずの部屋か ....
ぼろぼろになったっていいよ
しあわせになったっていいよ
自然をコントロールするために
知恵があるわけではない
台風一過の夕焼け空を見つめながら
かなしくてもあたたかかった
さびしくてもつな ....
赤赤赤赤赤赤赤赤・・・・・・・赤!!!
圧倒的なる赤。
TAROを貫く
赤に染まる
血の
情感の
飛び散る
赤
毒を交ぜた
あたしの中の
赤
染出て
こい!
月はひとつしかない
それが嘘っぽく思えた
なら世界には
0か1かそれ以外かの
3種類しか数がないみたいじゃないか
そんなはずなかった
月光なら
月光ならたくさんある
傷は癒えるのだろう ....
取り残されたみたいになって
みじめになって
ずっとひとりだった
そんな気持ちを
久しぶりに忙しなく味わっていた
こころの恐慌は
津波のように水位をあげて
無責任にふくれあがっていった
....
初めて見たドームは
夕日に染まり
厳粛にたたずんでいた
静かに
手を合わせ
一心に祈った
身を切る
冬の川風が
頬に痛かった
1945年の夏
人々は
経験のない
爆破の意味も知らず
ただそ ....
あなたみたいな植物ってあるよ、なんて言われたら
きのう僕は気が短くて
植物なんかと一緒にしてくれるな、と叫んでしまった
しばらく言葉の暴力を浴びせていると
女はひとしきり泣いてから諦観めいたこ ....
ベランダにでて月をケイタイで撮るひとがいる
月のしたで勉強を誓うひとがいる
試験は春ごろだろうか
どこにゆけば
安定した幸福を感じつづけられるのか
天体はまちに住んでいる
オリオンがから ....
嗚呼 口ほどにもないのは
私の方でしたね
言葉で自分を護っていたのが
痛いほどに解りました
貴方に屈した私は
力なく跪き
貴方に赦しを乞うのです
テンションが上がってくると
ヂっとしていられなくなって
後先見ずに飛び出してしまう
僕のやんちゃな意識は
行き当たりばったりに
モノやヒトにぶつかって
喜怒哀楽を撒き散らしながら
僕の内側を言葉 ....
とりとめのない物思いに
舞い降りた芳しい栞
見上げた梢から零れる
オレンジ色のはにかみ
とりとめもなく高い空を
自由飛行したがる意識
ゆるやかに誘うような
オレンジ色のためいき
眉間に堰き止めて ....
ビルディングに
夕陽が飛び火して
鉄とコンクリートに
ほんのひととき
しょっぱい血が通った
ビルディングの
かりそめの心臓が
眩し過ぎたから
思わず目を細めて
微笑んだような顔をした
夕焼けが
....
掴み損ねた春
踏み外した夏
逃げ切れなかった秋
静かに翼をたたんだ冬
幾つもの季節に晒されて
すっかり角の丸くなった
色とりどりの記憶を
ひとつずつ口に含む
もう何処も痛くはない
もう何処にも染 ....
真山義一郎さんの携帯写真+詩おすすめリスト
(19)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
水際
-
渡 ひろ ...
携帯写真+ ...
22*
12-1-17
お月さま
-
鵜飼千代 ...
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9*
11-10-25
栞
-
乱太郎
携帯写真+ ...
12*
11-10-9
にこっ!
-
士狼(銀)
携帯写真+ ...
6*
11-8-13
山科にて
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
11-8-8
紫ブルーの茜色
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
11-8-3
青空と灯台
-
乱太郎
携帯写真+ ...
16*
11-7-25
台風一過の夕焼け空
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
9
11-7-20
赤。
-
森の猫
携帯写真+ ...
9*
11-5-5
月光
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
11-4-21
水位
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
11-4-15
祈る
-
森の猫
携帯写真+ ...
6*
11-3-20
愛は暴力
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
11-1-30
天体の住むまちに
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
11
11-1-23
口ほどにもない
-
れもん
携帯写真+ ...
3
11-1-21
蛍光灯
-
nonya
携帯写真+ ...
9*
10-10-26
金木犀
-
nonya
携帯写真+ ...
17*
10-10-11
夕陽ビルディング
-
nonya
携帯写真+ ...
12*
10-9-15
金平糖
-
nonya
携帯写真+ ...
6*
10-9-6