月だ、光だ。
  ここには、
  二人だ。



  何故だ?
  ありもしない壁があった。
  ふぞろいに静止した。
  ここには二人だ。
  腕だ、乳房だ、
  引力 ....
雨が止んだ
着慣れないスーツは塩っぱい匂いがする
雨どいは未だ雨を集めている

雨が止んだ
着慣れないスーツは塩っぱい匂いがする
雨どいから雨は排水溝に消えて行く

雨が止んだ駅のホー ....
                 110616



ものども頭が高い!
恐れ多くも
ここにおわすは
先の副将軍
水戸光圀公であらせられるぞ
印籠を目掛け矢音
目を瞑り横っ飛びに
 ....
なまえだけがある
それいがいになにもない

そんなことがいくつもあった
ひともしょくぶつもおなじように

わたしにはちちとははがいる
そのことさえあいまいで

なまえのな ....
夕焼け空の下、
一本道。
見上げると、ひと群れの鳥たちが塒へ帰っていく
解けない最終定理を両手いっぱいに抱えて
夕餉のポテトサラダの匂い

紙をめくるのだけが速くなっていく毎日
でも少な ....
失われたあの日を探して
あてもなく歩き出す
切望していたものを手に入れた瞬間
当たり前にあったものが音もなく消え去った

犠牲になったもののことを思い出しもしなかった
息を潜めていた痛みが ....
森ガール ギャザーで媚びる河馬や河豚
優あおいイコン鏡の草ぺんぺん
やり場なき乙女心やブスロココ
主観猛者ピンクハウスが夢の跡
川風は匂うレギンスのオバハン
レディガガ、踏んで下さいミー。敬 ....
気のせいなら良いのだけど
こころなしか自分勝手なひと増えたような

今朝もわたしの背中を押し退けていった若い女性
謝るでもなく当然な顔してたっけ

あの日からなのかな

誰もが涙して
 ....
               赤く開いた傷口に

           橙の光をなすりつけ合って

       黄ばんだ言葉を交わしながらも

    緑葉であり続けようとした僕達は
 ....
滅びるなら滅びよう
今年も淫らな夏がやってくる
何故生きている
何故?
生きることは
儚い悲しみだ
喜びとないまぜになった悲しみだ
怖いんだ
生きているから怖いんだ
仕切りのない野放 ....
想う ということは
一銭にもならないという
想う ということ
ただそれだけでいいという

想う だけじゃ
想っている だけじゃ
不安だという少年は
来る日も来る日も屋上で
想う が降 ....
頑張りすぎてないか?
背広の内ポケットから懐中時計を取り出す

時計の風防が赤く点滅してるぜ

無理をしていないか?
ポーチから出したコンパクトで顔を見つめる

真っ赤なルージュだけが ....
                  110609




日が経つと
降り積もった雪も堅くなる
かじかんだ手でスコップを掴み
腰を伸ばし
柔らかそうなところに
突き立てた
音もな ....
美しすぎる自分に恋してしまった
ねぇナルシス、あなたは誰のもの?
隣に居ても 抱き合っていても
あなたはあなた自身を愛してる

美しいナルシス、あなたを否定しないわ
唯、これだけは赦して
 ....
粘っこい足跡なんて
振り返りたくはないし
遠くへ行くつもりもないから
マイペースの匍匐前進

アンテナは柔らかいけれど
難しい言葉は受信できないし
とてつもなく臆病だから
ツノもヤ ....
喪服の下の
白い脚は過去を歩き始めたところ
涼しい顔でさめざめ泣いていても
明日からその真中にあるのは地獄の口
図太く生き残っている女を罰する為
死んだ亭主が夜ごと徘徊する
そのたおやかな ....
いつのまにか
えきまえのふろうしゃのひとが
いなくなっていた

そのことにきづくまで
わたしはさまざまのことを
かんがえていた

かんがえるだけで
いなくなることができる ....
あるひ、
人生がながれだして いや
これまでもずっと
ながれている
ことをおもう
おじいさんや女子高生が
目の前をひだりから右にあるいている
雲は勢いにのり ぐいぐいと
きえていっ ....
空白をたどる
そうすればぼくたちはみんな
あの場所と呼ばれつづけている場所に
帰れるはずだ

子供の頃
壁を手のひらで撫ぜながら歩いたみたいに
植物のトゲに傷つけられたみたいに
擦 ....
ちびっ子がちびっ子だった頃


男の子は半パンにランニングシャツ
女の子はノースリのワンピとかで原っぱを駆け回っていた

いじめっ子、いたことはいたけど
みんな等しく貧しんだって思いでお ....
  日曜日、
  くさかんむりの広がる野原で
  ピクニックをする
  あなたは適当なところに
  持ってきたもんがまえを敷いて
  ここに座りましょうという
  おべんとうよ、と
 ....
いと白き芍薬 
ほの暗き庭園の
井戸の片へに咲きたるは
自死の佳人の佇むか
幾重もの 薄き花弁の匂やかに
滲む花蜜のぬらぬらと なまめかし
目を凝らすだに その薄衣の紅き縁
血の如し
 ....
ちちに
なんどもきいた

あれは
みどりではないのかと

あおだといった
そうとしか
いえないようだった

しんごうが
あおにかわる
わたしにも
あおにしかみえな ....
いちばんちかいまちが
いまはいちばんとおい

いちばんちかいほしが
ここからはみえない

きみにあえなくなってから
いったいどれだけの
つきひがすぎてしまったのだろう

 ....
れ、れ、れれれみふぁ、れみふぁ、
狂った夜のオルゴールが叫んでる
あちらこちらで、もろもろ台無しにした挙句
狭い部屋の中で煮られてるおれの内臓の
ひと房ひと房までに嘘がしみこんでる

おれ ....
惹きつけられる絵があって
なにに感じて
涙腺がゆるみそうなのか
言葉でいいたくてたまらないのに
海に泳ぐ砂みたい
文字がさらさらおちる

心の中の流れは
少しもとまらなくて
なぜ な ....
引っ掻き傷のような雨に
ふやけていく街の輪郭を
見ているようで見ていない
雨のまにまに
彼女の打算

蒸留水のような嘘が
グラスのふちを伝うのを
見ていないようで見てしまう
雨の ....
歩かなあかんと思ってきたけど
歩きたいって思えたらいいな
立ち止まってもかまへんな

うずくまったら
だいじょうぶか?と
きいてくれる人もおるねんな

おんなじ背中があったなら
一緒 ....
  歓びの光を食べて
  すくすく笑う
  痛みの雨を呑んで
  それでも笑う



  初めは小さな種だった
  それがだんだん根を張って
  それがだんだん茎を伸ばし ....
ZEROになってしまった
プラスじゃないけれど
マイナスでもない
また始めるための 目盛りZERO

雑音を無にして 始点を裸足で立つ
他人の物差しは要らない
1目盛り1目盛り 心を打つ ....
真山義一郎さんのおすすめリスト(843)
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