光に目を凝らすと
 色彩が失われ
 あらゆるカタチはこわれている
 ひとつの塊にしかみえなくなっている

 蠢くものの姿がみえない
 ほかと選別できないから言葉がうかびあがら ....
高校の卒業旅行の折、詠めるうた。

桜散る空は見遣らで
独り座す伽藍の内に落つる閑けさ
上を目指せばキリがなく

下を目指せば際限がない



このまま進めば

きっといつかは力尽きる



だから、私たちは種を撒く

明日につながる種を撒く



そ ....
愛すには資格がいるって本当かな
教えてほしい 告白前に

ラブレター 書き上げたなら誤字脱字
偏差値上げて 出直してくる

目に届く 君のラブリー まぶしくて
やっぱりぼくは垣 ....
悲しみを悲しみで打ち消すような
私たちの想いは重なりますか
思い違いしすぎて日が暮れて
まだ間に合いますか

方向おんちはなおらずに
あなたの元へたどりつけない
ナビの応答がいつからか
 ....
この想いを永久氷土に閉じ込めて
大事に大事に封印しよう
隠し続けていた君への想い
隠しきれなくなったとき
あの夜二人はサヨナラした
きっと最高の笑顔で

駅で逢うたびドキドキしてた
そ ....
小さい頃
マンションの庭で
四つ葉のクローバーを探した
何であんなに幸せを見つけたがったんだろう

あの頃と、大して変わってないのだ
もう20年近く経つけれど
昨日のことのように、昔の情 ....
童貞をなくした夜の湯上がりに あの子の髪は 輝いていた

おっぱいの光と陰にふれてみた
彼女は誰か 別人みたい

けだものになりたくないよ ぼくはヒト ヒトだからねと
くちづけた嘘 ....
 たとえあなたが農夫でも農夫でなくてもあなたが文章家でも文章家でなくてもあなたが小鳥でも熊でも蛇でもあなたが空でもあなたが風でもあなたが土でもあなたを好きわたしはずっとあなたのそばにいるあなたとキスを .... 登っていこう
この丘のてっぺんまで

急な坂道辛いけど
えっちらおっちら
登っていこう

肌を焼く暑い日差し
汗をかいても挫けないで

カマキリだって
カナブンだって
カナヘビ ....
今日一日仕事して
帰りに一杯飲みながら
笑っていられる

それは
今日一日がんばった私への
神さまからのごほうび。


ありがとう。
文脈を無視して進む身勝手な言葉をぜんぶ君にあげます


寂しいと脳が足りないふりをする
抱かれたいのは骨の奥まで
ラブとラブのあいだに愛がある

なんだかそんな気がしてね
久しぶりに歩いてみた渋谷の街は
良い意味での乱雑さを失いつつあるようで
道玄坂下から円山町
色褪せたラブホの佇まいは老娼の厚化粧に ....
無用人間

僕は無用人間

ネジにも歯車にもなれず
風に煽られるだけの塵芥

『役立たずは出ていけ』

社会という機械が追い立てる

無用人間

僕は無用人間

でも
 ....
どちらでもいいのかしらん
そう思ったときに
結果って出るものらしいです
お知らせがくるらしいです

つけ は月末にくるのですけど
払う気がなくてもくるのです
おぼえとけっていわれたら
 ....
街灯の先にある交差点、ボーッと浮かび上がる黒い物体 誰も顧みることの無い深夜 行き交う車も無い漆黒の深夜、黒い月

それは奇妙な物体、人体様のものだが、部位それぞれが異なる。体毛はうっすらと生えて ....
この命に何を求めるの?
光なんて望まないで

空っぽになった 言葉の引き出し

錆びたシャベルで庭を掘った 
探していたのは君へのプレゼント
いつしか足の踏み場はなくなって
真っ逆 ....
あなたの手からこぼれた花を
得意げにくわえて微笑む
蜜を吸ってすっかり浄化して

光に透かした硝子の造花。
少女はこともなげに言う

おばあちゃんがいなくなったら
私がしてあげる

老女は静かに笑う

いてもいなくなっても
あんたがやってくれるか

受け継がれるとは空気のよう
暑いなり ....
夏空からのさそいは、
手にあまる 光りの束

私は私が赤く錆びてしまわないように
少しばかりいばった母親の顔になって
子供達の好きなパンを焼く
summer’s kitchen

女の ....
其処にあなたはいるのに
イラナイ
と云ってしまう喪失感
彼らの歌に嫉妬する
あまりに上手に歌うから

僕の歌は群集に掻き消された
もう歌う場所すらない

『お前は産業廃棄物』
『ギシギシ軋むのがお似合いだ』

嘲りの歌が聞こえてくる
そ ....
また背中にGがかかる
いや、重力ではなく塊りが押して圧迫している
左の肩甲骨の上に乗るコンフュージョン
緊張が高まり首筋まで凝ってくる
あまりの重さに頭の中で
コットンフラワーが咲き乱れ
 ....
泣きながら便所駆け来る男子いて一枚へだてその嗚咽聞く

歳だけは取りたくないが口癖の老婆の霊が座る終電

急死した男の棺運ばれるテニスコートの脇の葬儀所

河口まで入道雲を追いかけた「イエ ....
きみのし
考えたこともなかったし
その日の空はうそみたいな顔をしていたから
言葉は何も浮かんでこなかった

この物語では
信じられないことが
信じられないほど起こるし
それ ....
切なさに押し倒された心は
バクテリアに分解されて
影もなく
跡形もなく
消滅します

そう、だから
安心して眠るといい

悲鳴は求めています
私はマジックアワーに焦がれ
真っ赤に ....
1985-
空に敷かれた黒いうろこが
ぽろぽろと剥がれてゆくとき
一枚が地に落ち
流れ出す水の音が聞こえ
また一枚が地に落ち
呼気が甲高く
一枚が砕けて
それはなき声と繋がって

 ....
すっかり生ぬるくなったビールの向こうに
睡蓮の花が物憂げな顔で座っている
白い陶器の肌が青ざめて
透き通った光沢を放っている

その清楚な肌に触れることを許した
借金まみれの男の手が離れそ ....
一.


感度のよい
センサーライトが
いきばのないくらいに
点る

道は足に
ぶら下がったままで




二.


ひまし油
(メルセデス・ベンツのブレーキホース ....
場末のバーで仮面を外す
背中のジッパーつまんで下ろす
皮膚に新鮮な空気が当たる
嫌なことだってあらぁな
今日も日の出と共に家を出て
さっきまで怪人と戦っていたんだ
けどもうすぐ給金だよ
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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十一月- 豊島ケイ ...自由詩12*10-8-26
丘のてっぺん- うずら豆自由詩210-8-26
神さまのごほうび。- れもん自由詩210-8-26
眠れない夜の二首- 橘あまね短歌610-8-23
ラブソング- 恋月 ぴ ...自由詩18*10-8-23
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かいだん- ……とあ ...自由詩5*10-8-22
太陽と月の話- 三奈自由詩910-8-22
flower.- れもん自由詩3*10-8-22
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さくらんぼ- 月乃助自由詩14*10-8-21
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1978-- 水町綜助自由詩510-1-17
恋花(コイバナ)- 渡 ひろ ...自由詩19*09-3-13
断片集「まり麩」- 簑田伶子自由詩16*08-7-11
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