パン工場に出かける前に 
海辺で裸になる日課
務め後は陸上公園で裸足になる日課 
仕事中はいつも外ばかり見ている

砲丸投げのサークルには水がたまっている
べとべとする地面で走る馬鹿は他に ....
                 110707


{引用=古き良き時代を懐かしみ[1]}

「ヒートテックに花束を」


プレート損失40ワットでは [2]
寿命1850時間  ....
夜が来るほんの少し前
西向きの部屋には
橙がふんだんに降り注ぐ
べつだん躊躇ったりすることもなく
無造作に引きちぎった胸元のボタンを手渡してくれた

「ありがとう」

「礼なんていらないよ
こうするものらしいしさ」

恥じらいをみせれくれれば可愛い ....
そいつは僕の眼をじっと見つめ
/媚を売るでも無く
/何か一言言って僕の歩く先を
先回りしてしっぽを立ててステップを踏む
/石畳の路地は濡れて光っており
/黄色く彩色された建物の壁面に囲まれ、 ....
すこしずつ失いかけている
じぶんのもの
だれかのもの
時間
神経
ほね

すり減らし、こそぎ落とし
さいごには糸になる
糸くずで
とんでいく
どうとでもかまわない


何 ....
いくつもの世代交代を経て
現在がある
永い間お世話になりました
ありがとう

今までいくつもの風景を映し出し
数々のメッセージを伝えてくれた
その分厚い顔
忘れはしないよ

過去は ....
抱かれてみたい

坂の上で、月を眺めながら

貴方の腕は温かいのだろうか

想像だけで濡れる瞳は

貴方にどう映る

溢れる滴りは、貴方の指を濡らすだろうか



ああ、感 ....
絡み合った方程式
かけてたして、導き出すの
“しあわせ”という名の回答を

笑っていたい
笑ってほしい

わたしの“しあわせ”は
わたし一人ではつくれない

空いた隙間を埋める ....
今日は何度も芋虫をみた
全員私にむかって這ってきた
山になり谷になり
もくもく もくもく這ってきた

おおこわ
そう思ったのに見つめてしまう
もくもく もくもくと 背中が移動するから
 ....
              110701



ありふれた放射性同位元素を探し
地球を三周くらいした後に
原始人の顔をした博士が暖簾を潜って入ってきたときに
味噌ラーメンを啜ってい ....
  歩きたい
  ひとつひとつ
  言葉を知っていきたい
  赤ん坊はいつか子どもになった



  遊びたい
  唄いながら
  どこまでも駆けていきたい
  子どもはい ....
わたしは、思い出す。
緑青色に変化する刹那に

わたしは、思い出す。
貴賎の値札を貼らないと不安な人々が
まだ陽気だったころ
西欧の文化道理の規範と日本とは別であったころ
学 ....
まるでマグマのようなほとばしる熱いエナジー

君の顔はおかしいよ
ぼくは三千回も笑ったよ

君の声はやわらかいよ
ぼくは体中の力が抜けてしまったよ

君の体は魅力的
ほっそりとしたラ ....
いうならば
生きるということは
世間に向かって眼を開き
自分の矮小さを自覚することだ
そうだ。だからみんなびっくりする
自分が本当に小さいことを


だから僕は酒を呑んで
へべれけに ....
すうっと染みてくる

とても自然で
ひんやりとして

あたしの
脳細胞に
刻まれる

なめらかな言葉

遠くから
キラキラとした
あなたの姿を
見つめていたの

だんだ ....
悲しいね
だけど
いつか死ぬの
一人残らず
おの いちる
おる いのち
いち の おる
いのち おる
ち の おる い
いる ちのお
いる の オチ
のち おいる
おちる の い
おちいるの
おい ちるの?
血要る斧
野 ....
この坂道は君とともに上った坂道

ふたりして登坂の辛さにあえぎ
君の差し出した手のひらの熱さに驚きながらも
未来への扉が垣間見えたような気がして

したたる汗の交わる戸惑いと
きつく握り ....
ねえ

もうためらわずに

道路のまん中を歩こう
祝祭をかたどる歌が
背面にひろがる
真っ黒の水面に
跳ねる

雨を待つ暗がりの眼窩から
月がふたつ
とろり、
こぼれおちて
まぐわう男女の
たかまりゆく濃度に似た
風がとても ....
昨日の今頃は
熱帯魚の水槽の底で
揺れていた

赤色と紫色と肌色の
尾びれをひしゃげて
これ見よがしに泳ぎ去る魚達

置き場所に困った
僕の視線は水泡となって
溶けかけた空が浮 ....
にっぽんをさがしに
おおきなまちにやってきた

おなじふるさとから
おなじくにをさがしに
このまちへ
じぶんをさがしに

あるひとは
まちのひとになり
あるひとは
ま ....
私は名付けられます
飼い主が逃げるたびに
何度も何度も 私の名前が変わります

今年も名前が違います
飼い主に左右されながら
今日を生きています

今日も此処に足を運んでくれて
フラ ....
昼間に紛れて 星が踊る
人混みに紛れて 星が転がる
想いを{ルビ鏤=ちりば}めて 星が{ルビ瞬=またた}く

一瞬でも失いたくない この{ルビ瞬=まばた}きさえも
永遠に戻らない一瞬 逆回転 ....
笑いながら傷ついて
そうして大人になってゆく
だからみな
笑顔が儚くなって
発しない言葉をまとって
薄くなるのは
影だけじゃないのでしょう
重みをましてゆく年輪は
だれかを想うという
 ....
たくさん歩いたら
遠くへゆけると
思っていたのに実際は
足踏みしてるだけ

放り投げたい心だけ
それもかなわずに
だれかがなげたボールを
受け損ねて傷ついて

自分だけが苦しいと
 ....
※婿島のアホウドリ 小笠原
 羽毛採取の乱獲100年
 個体数2000ほど
 鳥島から雛を避難

海面に浮き上がった獲物を
風を味方にして
長駆滑空して捕らえる
海の女王

羽ばた ....
雨暖簾 指で弾けば せせらぎの歌
風暖簾 指で弾けば {ルビ和=やわ}らぎの歌

雲からの弦がピンと背筋を伸ばし
南からの弦が未来に引っ張られる

雨音 風音 音の階段 一気に駆け上がれば ....
道に迷っているときは
道しか目には入らない
そのうち心の中に
悪い気持ちがあふれる

あの時こう言ったのに
私はこうしてあげたのに
私はではじまる言葉が
ざわざわとわいてくる

救 ....
真山義一郎さんのおすすめリスト(843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死んだ目をした警官に海_- 民次郎自由詩511-7-7
ヒートテックに花束を_(朗読用)- あおば自由詩3*11-7-7
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第二ボタンのひと- 恋月 ぴ ...自由詩2011-7-4
野良猫その1- ……とあ ...自由詩8*11-7-4
110704- 唐草フウ自由詩7*11-7-4
さらば、ブラウン管- れもん自由詩5*11-7-3
坂の上で、- ala自由詩1*11-7-2
ふたり- 三奈自由詩811-7-1
蝶を夢みて- 朧月自由詩211-7-1
誰も貴方を呼ばない- あおば自由詩10*11-7-1
願い- 草野春心自由詩3*11-6-30
燐光- るるりら自由詩12+*11-6-30
君への詩- 黒髪自由詩211-6-29
僕たちはあまり難しい詩を書かなくともよいのではないか- ……とあ ...自由詩6*11-6-29
好きな人の言葉って- 森の猫自由詩11*11-6-28
限りあるもの- れもん自由詩211-6-28
アナグラム- salco自由詩6*11-6-27
坂の上のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2411-6-27
middle_of- れもん自由詩4*11-6-27
にじみ出す夜- 橘あまね自由詩1511-6-27
とらわれびと- nonya自由詩12*11-6-26
日本- 小川 葉自由詩511-6-24
ネーミングライツ- subaru★自由詩15*11-6-20
目立たない星- subaru★自由詩8*11-6-18
木はいつから大人なのだろう- 朧月自由詩411-6-18
遠くへ- 朧月自由詩211-6-17
詩_あほうどり- ……とあ ...自由詩1111-6-17
梅雨空の調べ- subaru★自由詩10*11-6-17
迷い道- 朧月自由詩211-6-16

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