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まくらもとに
バケツリレーがきていた
かじは
ここですかと
わたしはねぼけて
くびをふった
それからあさまで
じゅくすいした
さくばんきんじょで
かじ ....
ゆきみちに
しょんべんする
きいろというより
あざやかなイエローの
インジケーション
けものにきをつけなさい
そのいろは
ちかくにいるという
やまのくらしの
....
わがやにも
とんかつがやってきた
いろがうしなわれ
モノクロームになる
あのどてで
あそんでいた
こぶたたちの
たのしいおもいで
せんこうねんの
ほしからは
せんねんまえの
つなみが
みえることだろう
きこえるだろうか
せんこうねんのほしに
わたしたちのこえは
とどかない
まだ
う ....
このきもこうよう
するんだね
そういわれるひまで
どれだけの
つきひをついやしたのか
たくさんの
ごかいがあった
このきは
きではないのかと
いわれた
ひも ....
ことしも
かきのはながさいていた
それいじょうの
けっこんしきはない
ひやかして
かぜがくちぶえ
ふいている
それいじょうの
けっこんしきはない
やがてく ....
すべりだいを
どこまでもすべっていく
いぬのこえが
すこしずつ
とおざかっていく
かいいぬのなは
クロといった
そのなまえさえ
いまはおもいだせない
トンネル ....
ひとつになろうと
ひとはいうけれど
わたしたちは
はじめからひとつなのだ
それなのにひとは
ひとりになるために
ひっしにいきているようだった
ひるもよるも
きせ ....
にゅうどうぐもをみて
しょうじょはいった
みんな
しんでしまったんだ
なにとみまちがえたのだろう
しょうじょもまた
そらたかくきえていった
ひつじぐもがうまれるこ ....
そらをみあげると
ちちがいた
やぎのむれのなかに
ひとりいた
ことしのなつは
すずしいぞ
みちばたに
てがみがおちていた
つたえたいことは
すべて
そこ ....
このへやは
にしびがまぶしくて
とだれかがいった
だれかはもはや
ひとではなくて
それでもひとのつもりで
あるようだった
にしびだけが
つよくそのあたりを
てらし ....
ためされていることは
わかってる
と、いって
おとこはさっていった
このよにおとこはいて
はじめから
いなかったかのように
るすでんをさいせいすると
まだいきて ....
スーパーで
すいかをたたいてる
おくさんがいた
ぽんぽんぽん
ぼっちゃんはいる?
ゆびさきでやさしそうに
ぼっちゃんは
こたえなかった
かわりにとてもよい
おとを ....
せみがいないとおもったら
いないのは
せみだけではなかった
それではなにが
いないのかとおもったら
せみだけのようなきがした
せみだけをおぼえてる
ひぐらしの
かな ....
このよに
おばけがいるとしたら
それはにんげんだ
だから
ほうっておきなさい
ひとたび
たすけたならば
そのひとは
あそびほうけていた
だから
ほうっておきなさ ....
じなりがしないじしんが
やってきた
ああ
こういうことだったのか
じなりがしないじしんが
やってきた
ただゆれるだけで
つなみもこないじしんが
にっぽんをさがしに
おおきなまちにやってきた
おなじふるさとから
おなじくにをさがしに
このまちへ
じぶんをさがしに
あるひとは
まちのひとになり
あるひとは
ま ....
なまえだけがある
それいがいになにもない
そんなことがいくつもあった
ひともしょくぶつもおなじように
わたしにはちちとははがいる
そのことさえあいまいで
なまえのな ....
いつのまにか
えきまえのふろうしゃのひとが
いなくなっていた
そのことにきづくまで
わたしはさまざまのことを
かんがえていた
かんがえるだけで
いなくなることができる ....
ちちに
なんどもきいた
あれは
みどりではないのかと
あおだといった
そうとしか
いえないようだった
しんごうが
あおにかわる
わたしにも
あおにしかみえな ....
いちばんちかいまちが
いまはいちばんとおい
いちばんちかいほしが
ここからはみえない
きみにあえなくなってから
いったいどれだけの
つきひがすぎてしまったのだろう
....
しらないまちを
あるいた
しらないというだけで
まちはふるくなり
あたらしくもなっていく
しらないまちのひとにも
わかるような
ことばではなした
ほとんどつうじ ....
むすこが
いじめられているらしい
ちちもまた
いじめられていると
じかくしたのは
おさけをのんでいる
ときだった
むすこはまだ
おさけがのめない
のめない ....
ははにてをひかれて
いえをでていく
ぼくがかぜを
ひいたことにして
びょういんへ
びょういんには
ここちよいくうきがながれていた
まちあいしつで
いきてることやしに ....
クラウディ
きみのなをよぶ
ひとのように
いのちのように
あめがふりそうな
そらはいつも
クラウディ
ぼくのなをよぶ
じんるいが
たんじょうして
はじめて
おまえはこのいしを
みつけた
それいがいに
いしはなかった
かのように
ふりだしに
もどっていく
さいころを
いくらふっても
あがりまで
たどりつかない
おわらないのが
じんせいさ
きょうも
あしたも
うみから
さかなをとり
はたけから
やさいをとり
ひとから
おかねをとる
うしは
おちちをとられ
そうすることで
いきている
かこも
みらいも
....
またあそこでくらしたいと
ろうばがいった
いえがあったそのあたりを
とおくゆびさして
かえれないのかねえ
いきてるうちに
ふるさとという
ことばだけではかたりつく ....
あるひきみは
ねむらないことにした
さみしくなったら
おいでよ
いつでもきみを
なぐさめてあげるから
と、いって
なぐさめられるりゆうなど
そのときぼくにはなかった ....
真山義一郎さんの小川 葉さんおすすめリスト
(39)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
バケツリレー
-
小川 葉
自由詩
3
12-2-4
イエロー
-
小川 葉
自由詩
3
12-1-31
とんかつ
-
小川 葉
自由詩
3
12-1-31
千光年の星
-
小川 葉
自由詩
5
11-10-20
紅葉
-
小川 葉
自由詩
7
11-10-19
結婚式
-
小川 葉
自由詩
9
11-10-12
滑り台
-
小川 葉
自由詩
3
11-10-3
ひとつ
-
小川 葉
自由詩
7
11-8-19
雲隠れ
-
小川 葉
自由詩
3
11-8-6
やぎさん通信
-
小川 葉
自由詩
4
11-8-3
西日
-
小川 葉
自由詩
8
11-8-2
再生
-
小川 葉
自由詩
3
11-7-27
夏の音
-
小川 葉
自由詩
3
11-7-24
蝉のいない夏
-
小川 葉
自由詩
7
11-7-19
生きたおばけ
-
小川 葉
自由詩
4
11-7-19
遠い震源
-
小川 葉
自由詩
3
11-7-10
日本
-
小川 葉
自由詩
5
11-6-24
車前草
-
小川 葉
自由詩
1
11-6-15
浮浪者
-
小川 葉
自由詩
2
11-6-7
マリッジブルー
-
小川 葉
自由詩
2
11-6-4
旧友
-
小川 葉
自由詩
1
11-6-4
知らない街
-
小川 葉
自由詩
5
11-5-31
親子
-
小川 葉
自由詩
4
11-5-25
通院
-
小川 葉
自由詩
2
11-5-15
クラウディ
-
小川 葉
自由詩
3
11-5-9
石(意思)
-
小川 葉
自由詩
1*
11-5-1
ふりだし
-
小川 葉
自由詩
4
11-4-22
収穫
-
小川 葉
自由詩
5
11-4-15
ふるさと
-
小川 葉
自由詩
2
11-4-7
僕らの失敗
-
小川 葉
自由詩
4
11-3-30
1
2
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