違ったばかりの現実の
まだ塞がらないきず
やたらとぶっつけたくなる
せめてのムシャクシャが
どっか頭の中通り抜けて痛みを残す

どっかの誰かが通り抜ける
昼前の繁華街に
ナイフだけで武 ....
風林火山のごとく
誰にも知られず家を飛び出したわたしたちは
しばらくおびえながら暮らし
酷暑の陽炎 むしばまれつつ
いまに至っている

洗濯もの 干してたら綿毛の種がとまる ふわり ....
猫のいる角曲がる
冷たいバス一台
靴履いて踊る
カード屋の店主

寝転んだまま
樹林は日曜日
歯ぎしりを忘れて
ずっと待っていた

壁の入ったビン
3つだけもらった
赤い流体
 ....
半分だけ寝ぼけて
ぶらぶら生きてるうちに
何もかも嘘だらけに見えてきちまったのさ
時々いい気分で信じてた嘘が
だんだん姿を見せなくなったんだ

でもよー
誰かは信じてなきゃ
くたび ....
誰かに手紙を差し出したい
秘めた恋心を
白い便箋の罫線の間にそっと忍ばせて

誰かに手紙を差し出したい
今朝咲いた朝顔の欠伸が
黒いインクの文字から聴こえてくるように

誰かに手紙を差 ....
マトリックスで裏切ったハゲが食ってた .... そらをみあげると
ちちがいた

やぎのむれのなかに
ひとりいた

ことしのなつは
すずしいぞ

みちばたに
てがみがおちていた

つたえたいことは
すべて
そこ ....
夜は来るんだ茜色

紫ブルーの茜色

そんなに遠くはないけれど

幸福と傷にゆれている

そんな筋合いはないけれど

紫ブルーの茜色

夜は来るんだ茜色
メキシカンの店行って
タコスとブリトーを頼んだら
アボガドソースもサルサも
出てこないから
頭にきて
直前にさいか屋で買った
味噌のパックを取り出して
キュウリにするみたいに
人差し指 ....
                  110803


ベークライトボディーと避暑にいったよ
荒唐無稽な真空管が
二人三脚で躓きそうに駆けだした
蒸し暑い夜になっても
蚊取り線香の煙が棚引 ....
葬式のことをかんがえてる

僕の死んだ後を考えてる

死んだ後は
どうなるんだろう

魂は他人がもっていくんだ
自分はどうなるんだ
自分の続き
自分が終わるって
結局どういう ....
かあちゃんが
もうこれいじょうは
酒を飲んじゃならねえと言って泣く

とおちゃんが
いてえいてえと言って
時々真顔で俺を見て泣く

外は雪が降りしきる
ここ何年か
止んでるのを ....
6ヶ月と13日間、待って待って待ち続け
ようやく巡ってきた
太陽を借りる順番。
昼休み、
市の職員から職場に電話がかかってきたとき
黒犬の奴は本当にうれしそうで
その日の午後の得意先回りで ....
このへやは
にしびがまぶしくて
とだれかがいった

だれかはもはや
ひとではなくて
それでもひとのつもりで
あるようだった

にしびだけが
つよくそのあたりを
てらし ....
その箱のなかには夢が溢れていた

幌馬車に乗っていたり
早馬にまたがり二挺拳銃は火を噴いて

またあるときは電話ボックスから秘密基地へと飛び込めば

誰もが海の向こうの豊かさに憧れた
 ....
暑中お見舞い申し上げます
いっさいの躊躇がない貴女に
私は憧れやまぬ者
楕円構成完璧のフォルム
速度が流れるプロポーション
一撃必殺モチベーション
蒙昧と狡知の渾然一体
周知の行動原理に ....
        カブトムシ うずくまり居る 雨もよう


                                   2011.06.20
猫のあしあと
声のあしおと
不便なみどりいろは
ゆびのあいだで
ねむるように
さわっている

君じゃないなら
もうだれでもいい
君じゃないんだ
だから
どうでもいいんだ

 ....
ジグソーパズルの
欠けた1ピースが
見つからない

左目をなくした
モナリザが恨めしそうに
見上げている

完全であることに
恋焦がれる病が
再発したらしい

散らかった机 ....
カルトンの上に画用紙を引いて、続きの仕上がらないデッサンをしながら、前半、身体が、というより頭と手が動かせなく、ますます遅れていくのを実感しつつ、そして後半エスタロンモカでなんとか動けるようになってか .... うつくしい響き
何かが溶けるような
うつくしい響き
風にとばされながら
うたい続けている
うつくしい響き



鳴るよ
君は鳴る
その奥に潜むグロテスクな塊を
うつくしい響 ....
めだまやきには
苦痛をともなうべきだと
たまごがやかれ
失われるのは
とりのめだまの

だった
きみとしろみとその他もろもろ
たとえられて
身のぎせいを
あじわっている
なんて ....
き、き、

夏空にもくもくと湧き出した巨大な雲たちの間に間を、眩しい白の半袖シャツを着た大勢の子供たちがまるで天使のように飛び交い、

き、き、

炎を混ぜた白い煙をさかんに吹き出す二階建 ....
あなたのことが心配で戻ってきました 
と言う男がいて 
へっと思った
あたしは 
その男のことをそのとき初めて見たのだけれど
まるで ずっと昔から知っているようなふりをして
腰のあたりで  ....
ためされていることは
わかってる

と、いって
おとこはさっていった

このよにおとこはいて
はじめから
いなかったかのように

るすでんをさいせいすると
まだいきて ....
お前か
私は影を追った昔の私の
お前はたよりなげにだが希望に満ちて
笑っていた
私は今子供を持ち。
お前に見せる顔があるかを聞きたく思う
「リサイシャです。」 
突然の呼びかけにハッと顔を上げる
カウンター越しにその女性は佇んでいた 
小さな女の子を二人連れている 
一瞬 何と声をかけようか戸惑う


胸の底に沈殿している ....
君の透き通る眼差しで
僕を照らしている間
淋しい夢にうなされて
一人ぼっちで泣いている事がある

僕が起きるのは
決まって暗い部屋
今日も
君はどこにいるの

見回し続ける

君がいるはずの部屋か ....
見上げると
大きな夕月が青空に透けていた
東北の沿岸部が沈下したという報道のせいか
月面のいつもの痣がパンゲア大陸に見えた
再た大震災となりましたが、Sくん
どこかで元気にしていますか
君 ....
捕まえていて欲しいと

そう、言えたならどんなにか楽だろう

私は口を噤んで、顎を引き
目を閉じ、息を詰めるだけだった

そして、空想の中の熱い抱擁を受け

粟立つ腕を擦って

 ....
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