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右足が重いと
おもっていたら
いつのまにか
根が生えていた
しかたがないので
歩きまわる
根をおろさずに
....
おんなが笑う
おんながしゃべる
おんなが怒り
おんなが泣いた
おんなの寝顔に安堵する
....
めざしのような
ししゃものおなか眺めては
惚れたと思ったあの気持ち
いったいどこへやったのか
箸でみそ汁つついて探す
夕餉の残 ....
星がみえぬと
嘆くのならば
夜ごとまぶたを
くちびるで塞ぐ
それは塩辛く
わたしは夜に
海をみる
....
ぴんとはりつめた
そらのした
つめたいかぜが耳をなで
にぎりしめた指先が
ポケットのなかでかじかむ
....
きゅうりに背骨は
ないけれど
きみの背骨は
きゅうりの味が ....
あの豆腐屋の
角をまがったら
朝がくる
豆腐屋の朝は早く
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