すべてのおすすめ
 襖で仕切られた四畳半の、その襖を開けるとまた四畳半、また四畳半、大きさの異なる箪笥がいくつもあり、埃避けの布を掛けた雛壇があり、その隙間にすっかり平たくなった綿布団があり、そんな部屋が前後左右に際限 .... 舌先三寸ウエスト55 夕陽のあたる夕暮れの
古いレンガの倉庫街
漂うあの歌 あのメロディーは
港の悲しいエレジーで
昔の俺(おいら)の子守歌

港近くの襤褸アパートで
親父も知らずに育った俺(おいら)
酒場 ....
      草の香りのする夏の夜に
      汗ばむ背中に頬をつけ
      両腕をからめ眠りにおちる
      そんな不埒なことばかり
      冷たい布団のなかで
    ....
いっぺんだけだぜ

























 ....
目がさめて
なすこともなく
壁にうつる影をみている

となりであなたが
光だね

言った

そのとき
どうしようもなく
たとえようもなく
わたしは
あなたでした

 ....
ニュース番組によると
女性のバラバラ死体が
見つかったらしい

なんて残酷な
そう言って母は
怒り狂っていた

食卓にならんだ魚が
口を開いてそれを見ていた
川沿いを歩いていると
色鮮やかな
もげた螺旋階段がくるりと横たわっていた

私は危ういバランスを保ちながら
登ってみると
先に透明色の螺旋階段が伸びている

そうっとゆっくり
どっこ ....
大晦日は
子供部屋のとびらを
あけておかなくてはならなかった
トシガミサマが来るので

トシガミサマ
というものがなにで
どんな姿をしているものなのか
わたしは知らない

ある年の ....
クリスマスの思い出よりも
去年の反省よりも
新年の目標よりも
昨日
暗い路地でゴミ箱を探っていた老女に
私は親切にするべきだった
年賀状にAir Mailと書き忘れたので
私の想いがとどくのは
一ヶ月後かもしれません
大晦日 日系スーパーまで高速を飛ばして 注文していたお節を2組取りに行く
太巻きとシアトル巻き、上の娘の好物のイクラの瓶詰と、
私しか食べない刺身も一緒に買う
「Japanese noodles ....
僕の ポストには
年賀状はなく 今年も 
風が 吹いたーー
だから 笛を 吹いた 僕は 


風が吹く 眠りを 誘う 
小さな文字で 詩を書いていた
そこで 詩を 書いたのはーー
 ....
初々しいと言えば
きこえはよいが
あのころの私はとても無知だった

結婚して初めて過ごす夫の実家でのお正月
おせちに「くわい」を炊くという
新種の宝石のような
淡い水色でつやつやの丸い物 ....
一年のしょっぱなの
オナニーを
誰でやるかというのが
その年を占う上で
非常に重要な意味を持つからして
昨年活躍した人が
縁起が良いのではないかと思い
レスリングの吉田選手を
思い浮か ....
小さなツリーに飾りつけ ケーキを食べて
プレゼントを期待して眠った子供の頃
夜中に聞こえてきたのは 言い争う声

弟達は眠っている 耳をすますと台所で
父と母が言いあっている
なんだろうと ....
年のおわりを
君といっしょに過ごせること
しあわせにおもう

雪がちらちらと降る
ありきたりな景色を
窓枠で切り取ってみれば
君とふたり
素直なきもちで佇んでいられる

一年を ....
私の中の詩を探しつつ
冷たい風の中を歩く
鳥が鳴いて
水が流れて

そんな道を歩きながら
私は私の内側しかみていない
こんな世界で
生きていて
どんな世界が
待ってるか


違う世界にいながら
同じものを見る
同じ世界にいながら
違うものを見る


世界はあまたの
パラレルワールド
 ....
20になって母親と二人暮らし
父親は俺らを見捨てて家を出て
社会から隔絶し
netに埋没し
なんの充足感も得られず
疎外感にさいなまれる
あいつらの笑い声
馬鹿共の笑い顔

俺みたい ....
水色の瞳に黒が大きい
いつも獲物を狙う 鼻くそ模様をつけた うちの次男

血の繋がりのない拾った子供
アパートの下で必死でアピールしていた 健気な子
頭にコーヒーの染みつけた けれど匂いは獣 ....
苦しくたって
腹苦しくたって
ポークの脂は
平気なの

滴る肉汁に
胸が弾むわ

しょうが焼き
トンカツ
ワンツー
ワンツー
おかわり

だけど
痛みがでちゃう

だ ....
潰れたボーリング場の裏にある
公園のベンチでいちゃついていた
高校生のカップルを
ボコボコにしてやりました

男のほうは
口から血の泡を吹いて
小声でフガフガ言っていた
壊れたおもちゃ ....
子供が生まれて初めてのクリスマス・イブの朝
旦那がプレゼントは何を用意したか?と訊いたので
「絵本とぬいぐるみ」と答えると
「そんなんじゃ、全然足りない!」と言い放って家を飛び出して行き、
ま ....
一年間穿き続けた
パンティを
いよいよ川へ還す日がやって来ました
何度となく
黄色、赤、茶色に染められたものの
不屈の闘志と手洗いで
辛うじて純白を保ったまま
今日を迎えたわけです。
 ....
‐‐‐‐ 悪いゆめより その魚は生まれた 


風は
葦原のなか
{ルビ老女=おうな}が こっくり
こっくり
囲炉裏に ゆれている


それは、川瀬の流れに ながされ ながされ
 ....
故郷にモザイクがかかる 子宮がズキズキ痛むのに
ナプキンはまだ真っ白!
鎮痛剤2錠豆乳で飲みほし
カレーでも食べよっかな?

カレーを一鍋一気だぜ☆いえい☆
コビリツキをブイヨンでスープに
の・み・ほ・す☆
 ....
色褪せた革の上着を
ベッドに放り投げたら
背中に手を廻して
ドアを閉める
聖夜の街の冷気と
階下で呟く老人の声を消す為に。

部屋に漂わせるのは
大陸の端で
中年女が紡ぐような ....
わたしにある
他者の相

他者は正月にもちを食い
他者はゆっくり風呂に入る
他者は身繕い
他者は出かけ
他者は恭しい
他者は賀し
他者は帰り
他者は脱ぐ

他者を脱ぐ

ひ ....
salcoさんの自由詩おすすめリスト(3903)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
戦闘少女、戦闘少年- 片野晃司自由詩1613-1-6
舌先三寸ウエスト55- 北大路京 ...自由詩413-1-5
エレジー- ……とあ ...自由詩8*13-1-5
汗ばむ背中と神さまの思惑- 石田とわ自由詩8*13-1-4
いっぺんだけだぜ- TAT自由詩513-1-4
- はるな自由詩613-1-4
さかな- 遥 カナ ...自由詩513-1-4
もげた螺旋階段- 灰泥軽茶自由詩10*13-1-4
歳神様- 吉田ぐん ...自由詩1513-1-3
Melaka- mizunomadoka自由詩513-1-3
Happy_new_year- mizunomadoka自由詩313-1-3
はちゃめちゃな年越し- 夏美かを ...自由詩28*13-1-3
友達はラジオ- 番田 自由詩213-1-3
くわい- そらの珊 ...自由詩30*13-1-1
今年の抱負- 花形新次自由詩113-1-1
メリー・メリー・クリスマス- 砂木自由詩12*12-12-31
来年の背中- かんな自由詩4*12-12-31
冬のおと- 朧月自由詩412-12-31
いつかどこかで- シホ.N自由詩312-12-30
アダムランザ- 六九郎自由詩212-12-29
うちの次男- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-12-29
赤豚No.1- 花形新次自由詩112-12-28
ティーカップ- 和田カマ ...自由詩2*12-12-28
サンタになんか永遠になれない- 夏美かを ...自由詩14*12-12-27
パンティ流し- 花形新次自由詩212-12-26
耳のない魚- 月乃助自由詩1412-12-26
故郷にモザイクがかかる- 北大路京 ...自由詩6*12-12-26
ミッドナイトPMS- skc自由詩3*12-12-26
聖夜はファドの中に漂う- 御笠川マ ...自由詩212-12-25
他者の相_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩20*12-12-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131