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閉じられた瞼は
眼球にやさしくかけられたさらし布
或いは
フリンジのついた遮光性の高い暗幕

時折
なにかに呼応して
波打つように
揺れる

ベビーカーのハンドルに止まったちょうち ....
ドベンチョモスの咲く
スカラヤナの丘を
きみは
マンダハーネンを
ケアナムキダ色に染めて
駆け上がる

「サンタラバー!」
思いっきり叫んだら
きみのハベレンタがフッと
軽くなった ....
あたたかく降り積もった雪の下に埋めた
女になってしまう前の、
何でも言葉に出来ていた少女のわたしを

女になるというのは
自分が一番遠い他人のように感じる生き物に
なる事なのだ
女になっ ....
{引用=
ファミリーレストランで、家族が蟹を、食べていた。母が、父が、姉
が、蟹を。脚を砕き、殻を剥き、みそを啜り。時折、ウェイターが空
いた皿を下げにやってきたが、それに目もくれず、蟹を、食べ ....
お見合いにチワワ連れてきたのか ガーベラ バレリーナの背筋の通る首のような 滑らかな
その首かしげ

少年も青年も 性を見ずに純粋に触りたくなりそうな 一目惚れの可愛さに
くちもとが 止まる
世界が止まったと錯覚する 若い ....
多くが
女の中にはあるように思えた
色々な思いを抱いた
カラフルに
幻想を抱いていた僕だけれど
もう色は褪せた
音だけが
暗い部屋の耳に散らばっている
それぞれが

それぞれの

それぞれを

それぞれに
目覚めても
夢が続くのか
岩穴に
風が吸いこまれていく

のぞく眼に
洞窟の奥でうつむく子どもが映る
近づけば
幼いままのぼくだ

小さいからだを
剃刀の風が
音を立てて
通 ....
裏庭にブリキのバケツをひっくり返して、置いておきました。

6月を迎え入れる準備です。

糸雨は
すまして
朝、早く
音もなく
いらっしゃるらしく

そんなおとずれ、ゆるしません。

あしあとをリ ....
ワシャ
もう、みんなに
迷惑かけたくないだよ
神様のそばに
行きてえだよ
だから
おめえ
ワシを
山さ連れてってくれ
おねげえだから
あの山さ
連れてってくれえ!

エベレス ....
ある日クローゼットを開けると
床の上に散らばったネクタイの塊が
視界に飛び込んできた
どうしたものか…?と一瞬迷ったが、
とりあえずそのまま扉を閉めた

数日経って再びクローゼットを開ける ....
手賀沼の畔

今、道の駅があるあたり

河童が一匹人を待つ

臆病河童の三太郎

道祖神の裏に隠れて人を待つ

手賀沼の畔

大きな椨(たぶのき)の影で

臆病河童の三太郎 ....
しずかな つばさの抑揚に
呼吸を あわしながら歩きます
しろさの きわだつ蝶を
追うとき わたしの 肩甲骨も
空を感じてました

「おたんぽぽしてるの
ふうてん とばそ」
 ....
鉛色の雲から垂れ下がった針金が
くにゃくにゃと編みこまれて
人間の子供の形をなして
歩道橋の上で行進していた

若くて錆付いていない彼等は
大人のように太くは無かった

やがて階段を下 ....
ああいうふうにはもうできないね
春の去り際
白いスカート
透明に固まっていく桜の樹液

陽が沈んでから
夜が訪れるまで
うす青紫に浸された世界
君の眼差しが
ふるえるように未来を ....
わたしはピクニックがしたかった

母にきくと
いいよと言った
ためておいたおやつを
バスケットに入れて
母が貸してくれたゴザを持ち
野原に行った
靴を脱いで
ゴザの上に座った
飴を ....
この夜
この場所で
眠ろうと試みているのは
この俺によく似た
なにかであり
見たところ
そいつは
試みに
成功していない


外は小雨が降っていて  ....
尾ひれで突く 畑一面
麦の穂の
揺れるこがねの
波がしら

砂利道ごろごろ
足の裏
歩くリズムに
のるこころ

生きとし生ける
ものたちの
さざめきうごめき
満ちあふれ

青空 ....
アトムの水とか
いって
健康志向の
ジジイ、ババアに
売りつける
アイデアを
実現するために
電通の協力を
仰ぎたい
病室が白いというのは比喩である。

実際、リノリウムの床は薄い青緑色をしているし、ところどころ日ざしに焼けて黄色く変色している。
また、6人部屋のベッドのひとつひとつを囲うカーテンも同じような褪 ....
何度も似たような 同じような 空への恋心
自律神経のバランスのとれたような 有り難い 普通に感謝し

今日も過ごす 涼しげな水色の季語を探しながら

近所の犬のお喋り 
うちの猫はお水を飲 ....
{引用=

詩を詠むように
風を読むものたちがいる


読経の声
いや、それは蜂の羽音にも似た
風だった


見上げれば、しばらく忘れていた空が
いそぐ雲を 連れ立ち ♯

 ....
夏至に生まれた子だけがよく匂った
しかたないから埋めてしまおう
(いや、いや)
なにか途方もない労働のまえやあとにある
くらいほうへつんのめるようなあの気配
わたしと
へその緒でつなが ....
 トキエは泣いている。薄暗い納戸の奥の、
紅い鏡掛を開いた鏡台の前に座り、泣きなが
ら化粧をしている。「おかあちゃん」幼い私
はトキエに纏わり付いて、その名を呼び続け
ている。戸外から蜜柑 ....
 「こころいき」


奇跡の勾配を ころがる
空は水色、
水は空色。

鳥が鳴き
あたりという あたりに
しきりは 無い
緑の匂いがする
こけて膝小僧を すりむ ....
かなしいような夜が明け
せつないような曇り空
これからはじまる一日は
わたしに意気地を呼ぶだろか

たったひとりの夜が明け
たったひとりの曇り空
オーガンジーのカーテンは
きょうもわた ....
夏の星座の下で
コカ・コーラとポテトチップス
行き場を
排除した僕らは
廃棄された遊園地で
誰も居ない遊園地で
こんな歌あったなと思いながら
夏の星座の下で
 ....
疲れてグッタリした
きみの足を
マッサージするふりして
親指の付け根を舐めてみる
軽く酢の香りがして
舌先がピリッと
痺れる感じがとても良い
あと9本もあるから
それも嬉しい
純米辛 ....
salcoさんの自由詩おすすめリスト(3902)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おさらい- そらの珊 ...自由詩26*13-6-8
ドベンチョモス- 花形新次自由詩313-6-6
「花曇り」- 桐ヶ谷忍自由詩29*13-6-5
ぼくらの七日間幻想- sample自由詩713-6-5
お見合いにチワワ連れてきたのか- 北大路京 ...自由詩713-6-4
ガーベラ_踊りたくて- 朝焼彩茜 ...自由詩11*13-6-4
雨のアパートで- 番田 自由詩213-6-4
ギフト- 秋助自由詩3*13-6-2
膜の中での変身- 殿岡秀秋自由詩913-6-1
つゆの音もだち - 阿ト理恵自由詩10*13-5-31
最高齢登山者2- 花形新次自由詩113-5-31
クローゼットに潜む魔- 夏美かを ...自由詩25*13-5-31
河童のおはなし- ……とあ ...自由詩14*13-5-30
天使は川辺にて- るるりら自由詩23*13-5-30
コネクト- 和田カマ ...自由詩2*13-5-29
さりぎわ- はるな自由詩713-5-29
ピクニック_(詩人サークル「群青」五月の課題「緑」から)- Lucy自由詩17*13-5-28
いらない夜に- ホロウ・ ...自由詩5*13-5-28
尾ひれで突く- 北大路京 ...自由詩213-5-27
麦秋- シホ.N自由詩313-5-27
汚染水- 花形新次自由詩313-5-26
病室- 73自由詩413-5-26
只の午後を染める- 朝焼彩茜 ...自由詩613-5-25
フォルテの風- 月乃助自由詩9*13-5-24
strings- 平井容子自由詩813-5-23
記憶- 壮佑自由詩25*13-5-23
【緑】こころ域_- るるりら自由詩14*13-5-23
- もっぷ自由詩613-5-23
夏の星座の下で- ホロウ・ ...自由詩7*13-5-23
酸っぱい足- 花形新次自由詩213-5-22

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