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七本目の指が朽ちて落ちた







 ....
風は 何をするのだろうと 見つめていた
風は そこで 言葉もないまま 流れていく
カラフルな 色の ビーチパラソルが 回る
いくつもの 色を あたりに ちらばせながら
海を渡ってやってきた鹿子さんは

真理さんのいとこだ

鹿子さんの瞳は太陽にぬれてて

それは曇りの日でさえそうだった


祈りだけそこに残った

未来はとおくむこう

扇型 ....
{引用=
君は
君を助けてくれる
寝言なんて

どこにもないと
君は思うかもしれないけれど

工事現場に不意に
ひろい闇が広がるように

鶴の毛が抜けて
猫がはみ出してくるよう ....
嘔吐物の中身は なんだろう

プロテアーゼ
たんぱく質
ビタミンB2
カルシウム

食前の錠剤
貴方との30分
ひと昔もふた昔も前みたいに霜柱立ったり
ちょっとした水溜りに氷張ったりするわけじゃないけど
それでも今どきの朝って起きるの辛かったりする

とりあえずは出かける場所があって
帰ってこれる場所 ....
怖くても
震えてはいけない
月曜の朝に
震えてはいけない

胸の分厚い脂肪と頑丈な骨の向こうにある
ちっぽけなポンプが
か細い悲鳴を上げようとも
決して震えてはいけない
震えることは ....
おじさんの葬式にいった
もう何年も無沙汰していたおじさんが死んだのだった
ぼくは棋士にはならなかった
おじさんはずっと独身だった

泣けてきた
幸せとはなんだろう
ぼくが決めることではな ....
シンプルライフを実現したい
あまりものをもたないくらし
美しいですね
それより
きみはなんで
女の子っぽいのかな
「ちょうだい」って首をかしげたら
何だってもらえるんだね
テレビつける ....
ぼく、生理がはじまった
おちんちんから血が出るから
ひにょうき科の先生に診てもらったら
おめでとう、と言われた

いやっほい

と、ぼくは宙返りをして
さっそく父さん母さんに報告した
 ....
海にゆく

そいえばふたりでいったことない

ふたりでゆけば

どんなオモシロ見つけるんだろ

そこで焚火したい

おなじ火みつめて

ぬれ新聞紙にくるんだサツマイモ

ア ....
京(みやこ)の雪は
帰省の翌日
天気予報にあったとはいえ
数年来の大雪で
暮れの街が大混乱
テレビのニュースでのみ見る
京の冬らしい姿に
立ち会えなかった

呑んでは ....
私は眠る
一人で 今日も 歩いた
その 夜を 出て行こう
いつまでも 私は 眠るのだ
明日のことなど 忘れたのだ
誰もいない 暗い 墓場で
凍える 体を ひとり 横たえた


言葉を ....
Oppai
Occupy
In my mind

I mine main-chan
Maicching teacher

teachers break future
Seito hat ....
しぜんを
かんさつしたいけど
このしろいたてもののなかで
はたらいてばかりいるから
しぜんをかんさつすることは
できないとおもっていた

なのに
このしろいたてものの
な ....
雪の上にみんな立てば
ひとりの重さの跡になる
とがったお口でなにを言うかは
厚着しているカラダの都合

さむいね
さむいね

オウム返しに君が言う
言葉がふいに温度をあげる
私の手 ....
檻の中に見た
いなかった 誰も そこには
強く吹いた 風は
思いを 私から 奪った
夜の中を 私は歩いた
遠い喫茶を 目指して 歩いた


そこには 誰かが いるはずだと
私は  ....
るやは火のなか 呼吸世界はふけだらけ
紐や動物たちの声がする 鳴いて転がる髪の夕食へ
いっしょうなんてなんてないさ
この背があるもの

つづみの底よ もし山の緑に色があるなら
精と代え ....
{引用=



 満月の夜には
 外にでてはいけないと老婆はいう
 ふらふらと外にでて
 川を遡上
 青い山に囲まれた
 いちばん星空に近いその湖に行ってはいけないと

 ゆらめ ....
無線紙の上
這い伸びる
黒インクの静脈は
冬ざれの様相で
ひたひたと
忍び寄る

絡み付く
{ルビ荊棘=けいきょく}の枝を
程良く剪定し
暖炉に放るのだが
パチパチと
節は爆ぜ ....
うすい羽のはえた夜行バスにのって
月あかりにかがやくいくつもの雲をこえて
あいした理由も
あいされた理由も
すべてあなただったから

いつもの街角、いつものバス停
やわらかな猫の手に夜の ....
おまえは誰よりも強い毒になりたいんだろう
口に含まずとも触れるだけで命を焼いてしまうような
誰よりも強烈な毒薬になってみたいんだろう?
おまえの言ってることは誰でも一度は夢 ....

夫があまり鋭く見つめるから
わたしはしだいに削れてゆく
夫と婚姻関係を結んでからのわたしは
もう余程うすっぺらくなったらしい
強く手を握られると
きしゃり と指ごと潰れるから
か ....
{引用=


つつがない日々の帰り道で風が止む

あのひとがいなくなったらわたし、
どんな顔して ここを歩くの

それ以外
変わりようもない流れの中で
緑のフェンスにすがろうとして ....
男の歌うファドがながれていた

それを聴きながらヨシミの逡巡を聞いていた

胸が痛いのはヨシミもおんなじだろう

部屋が明るかった

よく効く栄養ドリンクを飲んだあとのようだった

 ....
 
 
メニューに自分の名前があった
注文すると
同姓同名の別人が出てきた
別人はテーブルに金属製の皿を載せ
上手にその上に座った
目の中を大小の生物が泳ぎ
両耳から波音が漏れてく ....
{引用=
あなたはそこに座り込んでいる
水のような
やわらかくどろっとしたものの真下に
あなたの頭の上では
戦闘機が飛行し
小さな爆弾を
投下していく
あなたの歌う歌が
万人の心 ....
明日は何を 話そうか

何を話すか 話そうか


ふたりだけが知る未来

明日は明日の風が吹く


風よ吹け吹け もっと吹け

くるくるまわれ 風見鶏
死、の音木霊する春来る窓辺、おおお
枯れた枝にまといつくいつぞやの暴落
嫌な臭いの涎を拭った爪の先が太陽を求めて喘いでいる、曇天
鼠色の羽持つ鳥達が陰鬱な旋律を調律している、暗い ....
地中深くに根差した
大きな球根のような欲望と
その真上の中空に漂う
ふわふわふわふわした
空中クラゲのような希望
地上に生えた剥き出しの古木の幹に
粘菌のようにへばり付いた渇望が
すべて ....
salcoさんの自由詩おすすめリスト(3902)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
dragon_phantom- TAT自由詩4*11-1-13
黄土の- 番田 自由詩111-1-13
時をゆく- 吉岡ペペ ...自由詩311-1-11
君は君を助けてくれる寝言を- 真島正人自由詩711-1-11
嘔吐物- 水瀬游自由詩411-1-10
あゆむひと- 恋月 ぴ ...自由詩31*11-1-10
月曜の朝- 花形新次自由詩2*11-1-10
夏の思い出- 吉岡ペペ ...自由詩611-1-10
休日- ふるる自由詩411-1-9
ぼくの初潮- within自由詩5*11-1-9
海にゆく- 吉岡ペペ ...自由詩411-1-9
綾(あや)- yumekyo自由詩11*11-1-8
寒い日の夜- 番田 自由詩311-1-8
男子- skc自由詩111-1-8
あったそこにあった- 小川 葉自由詩511-1-8
雪道- 朧月自由詩311-1-7
あなた- 番田 自由詩211-1-7
しょっとかい- 十二支蝶自由詩211-1-7
青い湖畔のシカ- 石川敬大自由詩24*11-1-7
シロフォン・クーゲルバーン- 鵜飼千代 ...自由詩18*11-1-6
朝の日記__2010夏- たま自由詩20*11-1-6
おまえは誰よりも強い毒になりたいんだろう- ホロウ・ ...自由詩5*11-1-6
dissimilation.- 吉田ぐん ...自由詩4911-1-6
かえりみち- あぐり自由詩311-1-5
音のない洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩411-1-5
別人の波音- たもつ自由詩511-1-5
どんなところへもいける人- 真島正人自由詩4*11-1-5
かざみどり- 短角牛自由詩111-1-5
溺死のミュージック、TOTOで葬送- ホロウ・ ...自由詩3*11-1-4
フクロ鼠- ……とあ ...自由詩16+*11-1-4

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