すべてのおすすめ
多くの女性が
糞詰まりに
悩んでいる
一日一回の脱糞に
命をかけている
食べた量に相当する
ウンコが排泄されることを
心から願っている
それさえ叶えば
夫はいなくてもいいと
考えて ....
一世代前の良い思い出を追って
家族で映画を見に行った日
子ども向けの映画の中では
キャラクターたちが絵本の世界へ行ったから
ママは世界に行ったと娘が言い出す
帰る途中に買い物をする妻を待って ....
雨など降っていないのに
どしゃ降りみたいな夜だ
冷えた心が苛立って
手元に割れた息を吐く
あなたの心まで
届くはずだったベル
今は部屋の隅で
小さくなって転がっている
いく ....
派手なサリーを
細く切り取って
地味なサリーの
サイドに縫い付ける
飾り縫いは50円ちょっとの稼ぎだから
エアチケットにはまだまだ遠い

余り布をもらって帰り
ベルトを編みながら
日 ....
「花のように開き
ナメクジのようにヌメる」

笛吹きクレイと呼ばれた女
カリスマデリヘル嬢みゆきは
横須賀のホテル街を
軽快なステップで
ヒットアンドアウェイしていく

俺はあいつの ....
鏡の中で紅潮した私がこちらを窺っている

小柄な体から伸びる肢体は
年に見合わずに隆々と天地に抗う

風を切る快さ
山の心地よさと厳しさ
教えてくれたのは父だった

いつかの黄ばんで ....
無造作に切られたような心が
例えば 何か そこに投げ出された散らばりが
僕は好きだった気がするのだ 庭の
手入れの行き届いた 花よりも


街は作為に満ちていた気がする そこに
目を ....
長男を名乗る男から
NTTを名乗る電話会社の回線を通じて連絡があった
長男を名乗る男は交通事故を名乗る破壊行為を起こし
被害者を名乗る男に全治6ヶ月を名乗る怪我を負わせたらしい
示談金を名乗る ....
始まりは海
すべては海から生まれたの
この世界も
この世界に疲れてしまったあなたも
あなたが流す涙も
涙を洗い流す雨も
すべては海
だから
海へお帰り
さあ、海へ

って、ドラム ....
曲がり角で今と同じ自転車をこいでいた
10年前の 何も知らない僕が浮かんだ 
芸術を理解することに あの頃は 必死だった
そのくだらなさを知るのも 時間の問題だった  
僕は中央線の中でど ....
帽子ひとつで海に行く
浜辺に大きな銀色の傘
木陰に避難しながら
水売りをさがす

空と海と浜辺

反射しながら溶けていく
母と同じくらいの女性

スカートの裾が海水にふれる
砂に ....
12月に再び来る
アパートの5階
新巻鮭ヨーロッパスタイル
主人は眠り壷の近くで
寂しく餅を焼く

既に生活の虚偽に疲れた
家畜のように失われた
羽ばたき行く鳥が好き
12月に再び来 ....
ソファーで寝転がり落ち込むお母さんをはげます
休日の午後
海外のビールを飲んでいる
夏休みだとおもう
地下鉄にひとりで乗れなかった

ないしょで飼ってるのに
賃貸の壁でつめをとぐねこ
 ....
今日は素晴らしき日曜だ
嵐に弄られる街路樹と
無意味に転がる棒切れが
呼吸のように入れ替わる
ペテンのような日曜だ


あなたの瞳の奈落に潜む
鬼火のような問いかけは
閃くごとに ....
あの日あなたが何気なく
捨てた言葉を後ろから
こっそり拾って生きてます。


あの日あなたとすれ違った
独りよがりな愛してるを
こっそり胸に抱いたまま眠ります。


あ ....
「鳥と踊る」
               木の若芽



青い朝をうれしがる 小鳥が来て
荒れた庭が園になりました
屋根の上は舞台です
光もいっぱい
伴奏は風と鳥がいつも
さあ誰 ....
たいそうなこと ではなくて
そう
立派な家庭とか
何不自由ない暮らしとか
そういうのが望ってわけじゃなくて
だけど
憧れってのはあるわけで



現実は
ただ
どうにかやってま ....
なにかが見えなくなりそうで
やさしいきつねは
雨をきらう

なにかが聞こえはしないか、と
やさしいきつねは
雨をしたう

その
ときどきの気持ちにまけて
やさしいきつねは
 ....
マーモセット人間が
哺乳類種のジーンを記述する
寄贈者として選ばれた
効率的な生産をする彼ら

人間以外の動物に対し
通常の実験動物たちは
異常のゲノムを刷り込まれ
メカニズムの発生を ....
「旅の果て」
              木の若芽


寒さをこらえて目覚めたら
そこは雨けむる高原
陽とともに雨音は鳥たちのさえずりに変わり
澄んだ空気はますます清澄に
いきいきと流 ....
やぶれた帆を持つ幽霊船のような障子から
指穴ほどの照準窓から目が のぞき

その目は 富士山麓の鸚鵡の帰りを待ち
わたしの逃げ場を俯瞰し

すべてのものが 見事に該 ....
ちりちりと葉の群れ走る
葉先の鋭角
もろもろの枝らの骨格
根を育む土の匂い

チクタクと刻む
時は頭脳の産物
はらはらと落ちるもの
地へと消えゆく

眼を洗うかのよう
澄む空 ....
軽いほんの出来心
出来心からのほんの道草
道草でしか会えない宝石
拾い集めてポッケにしまい
お家に戻って眺めてみたら
ためつすがめつしてみても
それらはただの石っころ
松の根元に
腕を組んで眠る彼女である

彼女はここいらの生まれではない
こんなにも湿った(朝の)あぜ道のそばでは
彼女は豊穣なる火の国の生まれだ
だからよくしゃべりもするし
燃えたりする ....
真実がみたいからと写真を撮るひと
夢がみたいからと詩をうたうひと
はきだしたくて
いやされたくて
そんなに求めてどうするの

片手でもとめて
片手でふりすてて
おなじ方向をみんなみてる ....
湯気のゆーちゃん 御茶碗に腰かけ
はみだしたつま先で ほっぺにちょん

冷たかった 指も冷たかった
窓を閉めても 重ね着しても
ふとんかぶっても 冷たい

両手でおちゃわん握りしめた
 ....
中身の分からぬ箱を
幾度も運ぶように夜は来て
色を静かに塗りかえる


重ねられた隙間が鳴く
地球の裏の蝶
緑へ落ちて
陽を弾じく影


あたたかな不安
永い永 ....
誰かが案山子に
帽子を被せた

誰かがお地蔵様に
上着を着せた

寒ぅなりよる
風邪ひかんでね

誰かが誰かのために
祈っている

なんの変哲もない
道々で
おとぎ話を温め ....
「祈りの作法」
                木の若芽


たとえせまくて四角くても
空を見上げることは大切

たとえ都会で居心地悪そうにしている街路樹にでも
そっと心で話しかけるこ ....
下校途中のスクールバスに
突如乗り込んできた男達
怯える少女達に男が
「どの子がマララ・ユスフザイか?」と訊いた
まだ愛くるしさの残るきれいな瞳を持つ少女が指差された
次の瞬間彼女の頭と肩 ....
salcoさんの自由詩おすすめリスト(3903)
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