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あたが好きて言わんけん
おりが好きて言わなんたい

※熊本弁で
あなたのことを「あた」
自分のことを「おり」と言います
昨日十六年連れ添った
黒毛の雌猫を失った
土へと還すため
スコップを右手に穴を掘る
彼女がいなくなったというのに
空は相も変わらず
いつか遠足の日に海辺で見上げた
ソフトクリーム ....
豪雨が来た 夜
眠りに崩れ落ちた夜
雨粒を 見つめるのだろう
この夢の中に あるものとして
憎しむことすらそこになく



こうしていたいんだ 小春日に
子供の まだ 傷ついた ....
セックスはバファリンだ















セックスはバファリンと同じで






 ....
小さい頃は
亀様が見えなくたって
別になんとも思わなかった

あやしい気持ちで
目覚めた朝なのに
大人になっても
ついに奇跡は起こらず

パンツを下ろして
延び切ったゴムみたいな
 ....
目が覚めると
部屋中血だらけだった
ベッドの下の絨毯に
汚い犬の胴体と
俺の首が転がっていた
白い壁に血文字で
人間ドッグ γ―GTP 要再検
と書いてある

ワンワワワーン
少し ....
  アパートの階段 上る靴音が彼の一日 鉄の街
街全体が銀色だった時期はとうに過ぎ
今錆び付いた茶褐色の空の色
その下に拡がる灰色のビルディング
アンドルーカーネギーの成功物語
全ては大陸横断鉄道から始まった。
鉄道レールの国産 ....
突然クリスマス
激しくノックするのは恐らくサンタ
真っ赤に染まったのぞき窓
ニンニクの束と十字架をにぎりしめ
意を決し 開けた扉のむこうに彼の姿は無く
 ドアノブにレジ袋
   中にはリボ ....
浮浪者にされた自分へと
眠ってしまおうと私は考える
意味ですらもない それは 海辺でのこと
睨み付けている 子供の瞳のようだった


防波堤でキャスターマイルドを放り投げ捨る
あの時 ....
おれたちはいつだって言葉を覚えるのに必死だ


今日だって 雨上がりの
虹の構え 雲の群れ 

あまりに遅くそれに気付いた
おまえの馬鹿さ加減


応援している野球チームの選手 ....
私が猫だったら
人の頭より高いところに
いつも寝ることにする
間違ってもだれかの膝の上なんかで
眠ったりはしない

私が星だったら
うっかり一番に目立ったりしない
みつかってさえない
 ....
町の明かりに

じぶんを問いかけている

やくざが入れ墨に

じぶんを問いかけるみたいに

ぼくの遺伝子がONになる


海を聴いている

茶色いレーズンを吸っている

 ....
雨の底の
底に
俺は沈んで


終わることのない
脳髄のノイズを聴いている


時間は混濁して
精神は
幾年も日向で放置された
古い
毛布のようで


 ....
誰も
事が明瞭になることを望まない
夜更けに
蝋燭の灯を囲んで
妥当な食事にありつく
静かな眠りにつく毎夜ごとに
吐き出される
それが獣の吐息であっても
夢の中では人の姿をしている ....
早いもので
もう
師走ですなあ
スキンヘッドに眉剃った
袈裟着た師が
猛ダッシュで
次々と
どぶに落ちますわなあ

ところで、わたくし
二十歳で童貞を失ってというもの
女川を流れ ....
殴られたこともある ボロボロにされてもマオ
付き添ってくれる気持ちがあればいいのさ
俺にしてみりゃ たかが酒の上でのこと
エビーゾー so sweet

北はその後何の動きもないし
閣僚の ....
老女体を
さらに180度回転し
こちら向きに騎上位にさせ
俺のひざの上に
手をつかせた後
彼女の両足首をつかんで
天高く上げた

俺は下から
高射砲のように
ばばあを突き上げた
 ....
空が青くても海が青いとは限らない夜が深くても悲しみが深いとは限らないぞんざいに出した左手をあの娘がぎゅう!っと包み込 .... 昇った月
真円の月
紅に染まった木々
紅に染まった頬…

淡い月の光が
雲と絡んで微かに
陰影を浮かび上がらせる
空にそっと手を伸ばす

体を預けて
微かに感じる冷気を誤魔化す
 ....
逆光の色など美しいわけがないと、
絵画を見つめながら私は呟く。
私の絵画が目の前には実体として確実にあるのだが、
夕暮れの、緑色の丘における、
涙色をしたため息を吐かされている。


 ....
私は眼を鑑賞する////壁の空いたところに三十万円で購入した生きた眼を植えつけたのだ////まばたきをすることによって眼は私から知識を食べていく/そのときの私の軽い疲れの顫動をも眼は知識の尾として食べ .... 東京ドームで
ボン・ジョヴィのコンサートがあった
妻が息子、16歳になった息子と
二人で出かけた

妻は20年間
ボン・ジョヴィが来日するたびに
大喜びではしゃぎ回り
コンサートは欠か ....
美談にしたいテレビの
当て外れてあまりにも
ありきたりな障害者の日常
からから笑う全盲の友

平気で私の弱点つく
あんたほんとに弱者なの?
お前よりは強いかもねと
いう君のとても大きな ....
たくさんのさよならが、きょうになる
あしたはいつも、かなしみのうえのひかり
だれもいないそらのした
なまえのないうたが、またひとつ
じめんにしみこんでいく

ぼくらのとちゅうには、うちゅう ....
風が無い季節に
病葉(わくらば)が落ちる

眼に見えない時間が
自分の掌から零(こぼ)れ落ちて行く

突然訪れた季節に」
黄色の銀杏並木は
幹まで落葉で覆われ

道行く者の足を ....
声帯の下から胃の入り口まで癌が拡がっていると
入院して一週間目の兄が一本目の点滴を受けながら
病室で静かに語る

声帯が大丈夫だったことに安堵した様子で
芸大の声楽科に入って声楽家として
 ....
埼玉から都内の西に越して
一部屋減った

3LDKの都民住宅

なにも家具が入ってない
下見のときは
とても とても
広く見えた

が!!!

おとな5人と成猫2匹には
狭い ....
あり合わせの野菜と特売の豚ばら肉で作った野菜炒め
ちょっと辛めなのは彼の好みで
できたての熱々をふたりのお皿に取り分ける

彼はと言えば相変わらずのパソコンに熱中していて

彼のお皿にはお ....
クリスマスが嫌いだ










精肉コーナーの銀皿に山積みされた固有名詞の無い丸鶏が嫌いだ








 ....
salcoさんの自由詩おすすめリスト(3902)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クニの言葉で- 一 二自由詩210-12-8
比喩- 寒雪自由詩210-12-8
レモン色の街- 番田 自由詩310-12-8
セックスはバファリンだ- TAT自由詩3*10-12-7
やさしい皮に包まれたなら- 花形新次自由詩4+*10-12-7
人間ドッグ- ハイドパ ...自由詩1*10-12-7
一行詩_無題- 西尾自由詩210-12-7
スクラップビルド- ……とあ ...自由詩6*10-12-7
突然クリスマス- 七味とう ...自由詩3*10-12-7
赤い船の着く堤防で- 番田 自由詩310-12-7
そろそろ少しはましなことを- 八男(は ...自由詩110-12-6
- 朧月自由詩210-12-6
遺伝子たちの宴- 吉岡ペペ ...自由詩410-12-5
ゼロ地点、もしくはエデン- ホロウ・ ...自由詩2*10-12-5
導線はいつか- 高梁サト ...自由詩8*10-12-4
女川- 真山義一 ...自由詩1810-12-4
痛々しいのエビー- 花形新次自由詩5*10-12-4
ギソク_孔雀転生の章- ハイドパ ...自由詩3*10-12-3
『明日成ろう』で『あすなろ』- TAT自由詩4*10-12-3
- 一 二自由詩310-12-2
静物画家の日記- 番田 自由詩210-12-2
- 葉leaf自由詩4+*10-12-1
It's_my_life- 花形新次自由詩10*10-12-1
ともだち- 朧月自由詩310-11-30
なまえのないうた- Mélodie自由詩210-11-30
晩秋- ……とあ ...自由詩810-11-30
明治製菓のアポロチョコレート- 板谷みき ...自由詩5*10-11-30
リビング- 森の猫自由詩20*10-11-30
取り分けるひと- 恋月 ぴ ...自由詩34+*10-11-29
ジャスコに寄らなくていいように- TAT自由詩3+*10-11-29

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