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あなたが無造作に
がたりと置いたので 本を
びくりとした私は
月を落とす
空に掲げようと
抱きしめていたのに
地に落ちたからには
もう
生まれる気配はない
あなたが口ずさんで ....
夜更けの歌よ
あたしの股間の
溜まりに溜まって
溢れ出しそうな情熱を
受け止めておくれ
夜更けの歌よ
あたしの股間に
潜む小さな悪魔的欲望を
解放しておくれ
夜更けの歌よ
....
人は天井に
朝の訪れを知る
世界の中に吹き渡る 思いは
海を流れるだろう
海の景色に夢を見た 私は
風の流れを 起きあがる
人の何も知らない
体の奥を
暗闇で じっと 考えている
....
ドクロが路傍に立っていて
『よう金貸してくんないか?』って
そう言いやがる
....
脳軟化症の徳三爺さんは
丸めた古新聞で家のTVを叩く
偉そうな人が映る度に
ウーウー言いながら
丸めた古新聞でTVを叩く
以前は政党とか見分けをつけて叩いていたのだが
近頃はマイクの束や街 ....
いんざ だーくないと
背後からふくらはぎを
長い槍で突かれた
二の槍 三の槍飛んできて
背のドラゴンタトゥーの
両目を貫いていった
標本の虫みたく
アスファルトに磔になった
俺 ....
陽が落ちた後
安堵感を湛える
紫色の時が好きだ
その中を君と二人で歩く
永遠なんざ
詰まんねェもんだ
そんなもんクソ喰らえ
そう思いながら
....
階段を降りる
チュニックのトップスに
風が吹き
ふわりと
ふくらむ
妊婦さんのようだ
もう
子をもうける
能力もないのに
なんだか
気がひける
チュニック ....
五月の橋の上で
生まれ変わったら
何になりたいと聞かれた
ねことか
とりとか
雨の日の林の中の
きのこ
なんてどうかなあ
ぷつぷつとうたうたう
春の腐植の土たち
立ち上がろ ....
僕にも使命はありますか
十字架にとまった蠅が
呟いた
思い立って
あたしは
東京の山
奥多摩へと向かった
目指すは滝
滝に打たれたかった
少し前 ブログ仲間が
滝業に行ったことを
アップしてあり
興味がわいた
そこ ....
大きな病院へ行く
今では車ですいすい行く
たくさんの科があるけど
私は間違えずに
いつもと同じ科に
しかるべき物を提出する
嗚呼待つのは嫌だ
いくら壁に素敵な絵が飾ってあっても
い ....
奈緒の部屋のキッチンに
小窓から差し込む西日を受けて
ぼくに向かって微笑みかける
小型の洒落たミキサーが直立していて
到頭奈緒を奪いに来たのね。とつぶやいた
彼 ....
―Before Turning Off the Light―
君がメロドラマを失ってしまったらどうなる?操り糸が歯がゆいかくすぐったいか。感情の壁紙もしくは部屋のカーテン。地獄が太陽の傍だったなら? ....
おまえが悪いおまえが悪いと
道往く人になじられる
いったい何が悪いのかと
自問自答してみるが
思い当たるふしがまるで無い
道往く人に何が悪いのかと問うてみても
全く聞いてもらえない
逆上 ....
薄い頬紅に赤い口紅
大丈夫これできっと綺麗に見える
大丈夫これで誰にも気付かれない
人の目を見て話すことだってできるさ
今日は何人に嘘をつこうか
大丈夫きっと誰も気付かない
....
友はなく親はなく愛した男は幻で
言葉は誰にも通じない
叫び出せば注射を打たれて
硬いベッドに縛られる
最後に私の魂が バチンと潰れる音を聞いた
床に落ちた虫けらのように 唸る ....
兄夫婦が別居婚となった
義姉はひとりマンション住まい
兄は 母と同居
20数年前
見物人も出た
ピンクの豪邸は
人手に渡った
あぁ またやられた
兄といっても
双子の ....
シンフォニア
夜を渉る
寄る辺なき
シンフォニア
オフィーリア
濁る目の
琥珀の底に
オフィーリア
最期に仰いだ空
金属片の月
シンとなる森
ああ 言葉でひとが分かり ....
71
秒針が刻み続けてきた、時間の千切りは山のように盛られ、おかわり自由。
72
少年が教科書の偉人の顔に落書きをしていると、気づけば少年の顔にも髭が生えてきた。
73
ある科学者は永遠の命を求め ....
何処までも遠く青い青い空
樹々の緑は深く濃く憩いの影を落とす
白き雲が流れ行く
太陽の輝きは計り知れぬ
私は滋味多き土の上に立ち
涙を落とす
涙はあまり ....
きみの部屋は
病室のような匂いがした
八月も十二月も
おなじような匂いがした
気の遠くなるほどたくさんの
交わりの匂いがした
病室の匂いがした
だ ....
男は悩んでいた
食べて死ぬか
食べずに生きるか
それが問題だ
「三食きちんと食べて、
しっかり運動すればいいんですよ〜」
シャラーップ(怒)!
母の日は
思い出すなぁ
スーパーで
子供たちが
描いた
母親の絵を見ることがある
いろんな顔があって
正直言って
びっくりしてしまう
私は
絵ではないけれど
プレゼントは
....
森に潜む全体は僕を包んで忙しく腐っていった
肉と霊の総和が世界なのだと全体は言った
霊とは見えないものだから名前をもつ肉しか目のまえにはなかった
それがいくら哀しいこととて文字が喚起 ....
{引用=姉の子供が遊びにくると
正直こわい
加減を知らない無邪気なキック
ちょうどみぞおちにくる頭突き
誰から教わったのか知らないが
姉の技に良く似ているのは確か
「遊 ....
仲間に金髪のアイルランドから来た奴が居るんだ
おもしろいくらい若い女の子達が携帯もって群がって来るのさ
昔は無口な奴だったけど今はいつの間にか知らない女の子と消えていく
教授も居 ....
世界一高い飛び込み台の上に腰掛けて
生きとし生ける人々を想って泣き続けた
水分と塩分がすぐ足りなくなったので
蛇口から海水をコップに注ぎ飲み続けた
僕は宇宙一大きい桶を ....
{画像=100525232036.jpg}
{引用=
微かに
星々が瞬いて
淡い菫色の
浄め ....
 
 
わたしのとなりで
ねいきをたてている
ひとがとなりにいるのなら
ひとりではない
わたしなのだとおもう
ねいきのむこうに
せかいがある
そのとなりで ....
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