家に帰るなら右折車線に入ってUターンだけど
ハンドルは切らない
Uターン禁止のオレンジ色の春

今日はユレルカレルをリピートでずっと聴いている
ボリュームはうるさいくらい上げて
アクセルは ....
ノアの方舟に穴あけている 煮た竹輪と梅干
飯には煮汁が染み込んで
みっともない模様を描いていた

蓋で隠しながら
弁当を食った
級友に見られるのが
たまらなく恥ずかしかった

日曜日も休むことなく
ミシンを ....
親愛なるショウコ様

わたしは有りもしない食事を温めます
冷静な面持ちで 本質は野蛮
回りくどくて執拗 ときには結果オーライの力技
事の恥部を明らかにしたならば
したり顔で仮想の敵をフォー ....
リビングの照明カバーの中に黒い小さいものがある
多分小さい虫の死骸
当分蛍光灯を交換しなくていいように
LEDの照明にしたのに
1年も経てばこんな状況

何でお前ら
明かりを求め迷い込む ....
初夏の月から
降りそそぐ
その耀く光だけではなくて
少しずつ零れる
綺麗事のような陰は
どこまでも柔らかくて
穏やかな音色がする

夜空のずっと西にある街には
月の光は差し込まない
 ....
山の桜は満開でした
おとうさん桜だよ
見える?

父は眼を見開いて
悲しげに少し眉を寄せて
(眩しかったからかもしれない)
車いすの上で
桜をじっと見上げた

あー見てる見てる
 ....
 
もしも猫だったら?

あたいは、段ボールの角で凍える子猫さ

何も信じやしないさという目をして、何かを待つ捨て猫さ



 
人魚のことばは あぶくです
なにを しゃべっていても 語尾はいつも 
めるふぇんて わたしたちには きこえます
うろこののこる おみあしは めるふぇん です

人魚のゆびさきは 笹船のよ ....
{画像=140510184346.jpg}


丸い小さな石が転がった。

その時なにかが動いた気がした。


ほんの小さなことが
世界を動かしている。
宇宙を動かしている。

 ....
【九連宝橙】


目を奪われるような荘厳な展開だ
鳳凰の風が 吹いている
いち早く 声をあげるべきか

二度見をするが やはりそうだ
三度三度負けを繰り返してきたが
四方 ....
広い平和な公園の片隅に
行ってはいけない
小山があった
5月になると
咲いたツツジに誘われて
子が行こうとすると
親はきまって
こう言う

行ってはいけません とだけ

ダンボー ....
工場のてっぺんで鳴くセキレイ

緑と潮の朝の風

田んぼに映るセピア色の富士山と雲

遠くにいる昔の仲間たち

限りなく近づきたい

そう想う


季節はこんな近くにいるのに ....
君はクラスの中でただ一人
輝く褐色の肌を纏った男の子

幼児部の時は
「お母さんに会いたい」とよく泣いていた

お母さんはさぞかし優しい人なのだろうか?
遠足の日 君のお弁当は
ポテト ....
猫でした
まちがいなくねこだったと思うのですが
定かではありません

幸せだったかもしれませんし
そうじゃあなかったかもしれません
宿無しだったのはたしかです

いまでもたいして変わり ....
目白鳴くプラスチックの菩薩像 ブラックボディのノートパソコンを開け
キーボードに伸びる手を追い越して
パネルに伸びた指が
無作為にキーを叩く

 SACK DON SEX…

夜明け前の画面に触れた指先から
水が泡 ....
青いドームを突き破れ!
そうして憧れは
宇宙の彼方まで飛んで行くことだろう

僕らは青いドームの下にいる
まるで手の届きそうな天井に
僕らはいくつもの夢を馳せる

あの青い空間は一体何 ....
{画像=140506151840.jpg}

ぼくはズンズン身長が伸びて来て
視界が俯瞰して行くんだ。

小さな町の煙突を抜け
東京スカイツリーを抜け
視野が120度、180度、、、、3 ....
「見えない人」

耳の不自由な人との 暮らしは
目も不自由な人との 暮らしは
あんがい 子供の頃に抱いていた夢が
叶ったのかもしれないな
子供の頃は 透明人間になりたかったのだっ ....
白木蓮の花びらが
届かなかった手紙のように
散り落ちている

強い風の吹く
五月の日暮れ

咲いたばかりの桜が
ちりぢりに
遠くへ吹き飛ばされていく

行かないで・・

白木 ....
架空の手紙を書きました
咲いて間もなく突風に打たれ
瑞々しく散った桜のように
泣くでもなく微笑むでもなく
同じ景色の縛りの中で
そこはかとない諦念の香りに包まれて往く
ひとつのイメージへ
 ....
 
ふにふにヘッドに ぷにぷにボディー

世界平和は無理だけど

守ってみせるぜ 家内安全 どすこいどすこい



 
自分の産んだ子どもが
ある日突然、宇宙人みたいになっちゃって、
不登校とか摂食障害とか思春期病とか
病名をつけちゃったりして、
片っぱしから本なんか読んでみちゃったり、
病 ....
用の美から外れた私は
フルーツサンドイッチを頬張る
血肉にはあまりならないが
構わない
用の美から外れた私は
生き抜くと定めたことからも
やっと少し外れた
新緑の下
鼻唄を歌う ....
痛みのない世界の
封を切れば風は青白くふいて
ビルの合間を見つけては
切先をくねらせる
光がこぼれるまで
誰も空を見つめないから
ちいさな浄罪として
足元に種をまいても
温度はなく
 ....
 ―あのね〜、お母さん!
  今日ね、お弁当の時間にね、
  ちーちゃんが一人で笑い出したの。
  だから「どうして笑っているの?」って訊いたら
  「分からない」って。
  それでもちーち ....
見上げれば 青い空がある
靴の下 地面の底には また地上があり
私からは見えない 空がある

息できる場所で引力に頼って歩く
いつも踏んでる道のずうっと下は
海かな 河かな 山かな

 ....
横浜の姉に電話する。
料理や家事のことでわからないことがあると
姉にきいてみるのだが。

姉もだんだん逝った母に似て
話が長くなってきつつあるようだ。

煮ると焼くしかない僕のレパートリ ....
嬉しい嬉しいと動き回って 一時逆子になった君
この前2100グラム 少し大きめと

きっと愛情過多ね 今から親馬鹿ね 

嬉しい嬉しいと動き回って そんなに嬉しいの?
同じくらい嬉しいよ
 ....
nonyaさんのおすすめリスト(5762)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ユレルカレルのビートでUターン禁止のオレンジ色の春- ichirou自由詩5*14-5-14
ノアの方舟に穴あけている- 北大路京 ...自由詩12*14-5-13
弁当- 山部 佳自由詩1014-5-12
手紙:RONYORISYOUKO- ただのみ ...自由詩15*14-5-12
照明カバーの中の黒い小さいものを見て想う- ichirou自由詩19*14-5-12
月の音色を- りゅうの ...自由詩7*14-5-12
- Lucy自由詩15*14-5-12
捨て猫さ- 殿上 童自由詩13*14-5-11
めるふぇん- るるりら自由詩18*14-5-11
繋がっていくものたちへ_/_小さなアリが地球を回す- beebee自由詩19*14-5-10
我牌はロンである_三篇のオムニバス- るるりら自由詩8*14-5-10
公園- そらの珊 ...自由詩12*14-5-10
限りなく近づきたい- ichirou自由詩514-5-10
君に与えられた色- 夏美かを ...自由詩27*14-5-9
猫でした- 梅昆布茶自由詩33*14-5-9
目白鳴くプラスチックの菩薩像- 北大路京 ...俳句314-5-9
連休明けの- イナエ自由詩10*14-5-8
青いドームを突き破れ!- 未有花自由詩10*14-5-7
地球の先でノックダウン_/_ぼくは想像する太いモヤシだ- beebee自由詩22*14-5-6
なにかが_ある____三部作- るるりら自由詩15*14-5-6
白木蓮- Lucy自由詩16*14-5-5
五月のレター- ただのみ ...自由詩15*14-5-5
どすこい- 殿上 童自由詩16*14-5-4
宇宙人の子ども- chiharu自由詩5*14-5-4
連休- フユナ自由詩514-5-3
真昼の夢に- あまね自由詩1314-5-3
八本のダフォディル- 夏美かを ...自由詩17*14-4-30
割る_丸- 砂木自由詩14*14-4-26
姉と話す- 梅昆布茶自由詩2014-4-26
母性本能- 朝焼彩茜 ...自由詩17*14-4-25

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