朝が
気持ちいいことも

夜が
切ないことも

ぜんぶ知ってる

生きていると
知りたくないことも
知ってしまうものだ
目をつむると見えるものがあった

遠くの山頂に輝く光
道は途中で草むらに隠れ
どこまで続いているか見えないけれど
どこかに沢が有り
林間に小道が有り
小動物の通る道など
きっと到達する ....
 
冷たい手

あたい、冷え性だから

温めてやるさ、ずっと、ずっと、



 
言葉が厚いナイロンシートの
壁にぶつかって流線形に歪む
喋るのは得意ですが独りです
世界は四角く私たちは丸いと
思っていたのに傾いた地軸に
逆らえない街の人と通じない
回転しなが ....
人の不幸を祈るようにだけはなりたくないと願ってきたが 
ふとくちずさむ怜子

噴水はその尖端から凍りゆく わたしも液体を手放してゆく

目を閉じてうしろむきにすすみます一メートルがわたしの限 ....
風が大河のように重い土地で
腰を落とし 捻じれて育った
樹は 首を傾げ 雲を聞いている
節くれだった片目で
ヒレンジャクたちのお喋りに
口をはさむでもなく
遥かな海や
見渡す限りの黄金の ....
http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5297070#11473220
即興で詩を書くサイト 即興ゴルコンダ仮の今回の御題は【はなして】です。
みな ....
寒いです、こんな時に釣りへ行くやつは馬鹿野郎です。
このボクも何を隠そう大馬鹿野郎なんですが、さすがに今回は釣りをあきらめました。

それで家で悶々としているうちに、そろそろお昼時です。
近い ....
そいつのことを「はんだめん」と呼んでいる
そいつは自分のことを 「たぬき」と自称している

初めて「半田麺」と云う食べ物を知った時は
なぜまた溶接面を商品名にするとはなんと奇抜で夢のある ....
          ---気のせいか


寒桜の幻
枯れ木に薄雲
夜より青い暁は
壊れた月へ注がれよ
舞い散らぬ桜はみな幻
恋の朧は夢幻
点くは幻灯、消えるは焔
火 ....
「戻れ戻れ」と君は叫ぶ
海に向かって
波に向かって
「戻れ戻れ」
君は笑っていただろうか
君は泣いていただろうか
青空だったけ
雪降っていたっけ
今でもいつでも
君の声だけ頭に残って ....
月がわらっ照ら

笑ってら

赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう

裸の木がくねっ照ら

苦ねってら

約束はいつも大義名分で破棄されるのだ


どこまでも静かに

愛 ....
溜め池の波紋が大きく揺れた
葦原に身を隠してはこちらの様子を伺っていた餓鬼どもが小石を投げ入れたのかと思った
そうか、いつまでも泣いてばかりは居られないのだ
ここから先はこの御玉ヶ淵に架 ....
熟柿の臭いにおぼれる眼底
海の深み遙かに沈んだ蓚酸の
記憶がこみあげ喉を焼く

都会の底をさまよう脳が
見上げた夜空の淵に
人魚の嬌声が泡立ち  

怒りで放った銛は
領巾にから ....
明け方 季節を忘れた
冷え行く寒さの中で
冬は姿を消し
沈黙は空気を透明に染めた

朝 差し込む光を浴びて
言葉を忘れた
荒涼とした会話が砕かれ
鳥の鳴き声は静寂に木霊した

昼  ....
 
ほんとに星になっちまったのかい スターマン

空で待ってくれてたんじゃないのかい スターマン

でも泣かないでいいようにソウルを残してくれたんだね スターマン



 
雪が降る中 小鳥が飛んで行く
何があっても 餌をさがして
飛び続けなければ 生きていけない

天気予報で 大雪警報がだされた
降る雪 塞ぐ雪 閉じる雪

誰に知られる事なく 骨になろうと ....
初夢はどんな夢を見ましたか
すべての夢は もろ刃のつるぎ
かざして何を想いましょうや

松飾をつけた車が 走っていた
正月だというのに梅が咲いている不思議な一日
うつくしさを か ....
雑踏をかき分けながら
正午の鐘が鳴る
おなかも鳴れば
そこは立ち食い蕎麦屋
千円札を差し込み
天玉そばの食券がポロリと落ちてくる
ジャラジャラとおつりの音

男たちの背中をかきわけ
 ....
ミルフィーユ仕立て高層マンション
晴れとも曇りともつかない冬ぞらに
めりこんだ白い実体は陽炎にゆれて
二十年前には無く二百年後にも無い


     むすう むすうのカゾクが
      ....
重なった手は恋敵歌留多会 晴れた日に
(  )を捨てる それは
たったひとりだけで行う儀式のように
もう一度愛してから、という未練は
明るい光が消してくれる

洗いたての
(  )を捨てる それが
慣れ親しんだ ....
泣かせて

泣かせて

今夜はどうにもならないのだから
そっとして欲しい

恋じゃないのよ
なんでもない
駄目なあたしが此処にいるだけで

明日はきっと晴れるから

だから透 ....
可能な限り赤い空に

ぼくらがおもう神様がいた


ライトバンが光を揺らして

とぼとぼとぼとぼ道を行く

いき違いばかりの愛しさが

まかり通ってからから言う

からからか ....
人は生まれて死んでゆく
あたりまえといえば
なるほど あたりまえ

太陽が昇れば起きて
陽が沈めば眠りにつく
ただ、そこに記憶があるだけで

生死もあまり変わらないのだろうと思う

 ....
ひとの心は果てしなく彷徨う
距離や時間を超えてゆく

痕跡にすぎないものに捉われ
憶測の触手をあすに伸ばしておののく

ときどき何かを削ぎ落しながら
変わってしまうことをおそれながらも
 ....
晴れた日の会場内に 用意された百脚の椅子

来賓者、関係者、招待者、出席者、
名簿に記載された ずらりと連なる固有名詞

司会者は叫ぶ
(百人満席、晴れた日に、)
新聞は語る  ....
空と海の混沌に
突き刺さる黒い陸の先端
に白い少女が立っている

淡い彩りが現れ
生まれた風が海を押す
押されて海は岬に駆けのぼり
少女に白い言葉を飛沫く

潮鳴りにひそむ遠い記憶の ....
幾億粒の{ルビ眼=まなこ}が煌めく
夜の底

磁気に繋がり
流れを描き
脆く途切れ
こぼれる様を
見ているようで
見ていない
視線の針が交差する
決して出会うことはなく
跳ね返る ....
街頭に立つ

歩きつつ
パンフレットを配る
2人の親子、ニッコリ
笑って受け取った
妻は言う、一人でもいいから
受け取ってくれれば
うれしいと
ぼくも三人のひとに
配布した
「 ....
nonyaさんのおすすめリスト(5765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
成虫- ガト自由詩3*16-1-26
「目をつむると」_ー歳を取るとはこういうことか(9)ー_- イナエ自由詩16*16-1-25
ずっと- 殿上 童自由詩13*16-1-25
揺らぐ街- 為平 澪自由詩1516-1-24
或いは絹ずれの音- そらの珊 ...短歌11*16-1-24
冬眼鏡- ただのみ ...自由詩18*16-1-23
はなして- るるりら自由詩14*16-1-23
熱々、おじやうどん。- atsuchan69散文(批評 ...3*16-1-21
鋳掛屋- るるりら自由詩15*16-1-21
寒桜- 凍月自由詩5*16-1-19
波戻らず- 秋也自由詩316-1-16
約束- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-14
そして始まりと終わりにミンク鯨を食べたものたち- アラガイ ...自由詩13*16-1-14
嘔吐- イナエ自由詩10*16-1-13
忘却- 鷲田自由詩1216-1-12
スターマン- 殿上 童自由詩20*16-1-11
息づき- 砂木自由詩8*16-1-11
かざしことば- るるりら自由詩16*16-1-10
立ち食い蕎麦- チーズオ ...自由詩816-1-10
ウェヌス遠景- ただのみ ...自由詩19*16-1-9
重なった手は恋敵歌留多会- 北大路京 ...俳句416-1-9
弔い日和- そらの珊 ...自由詩1716-1-9
ゴールデン街にて- チーズオ ...自由詩316-1-9
赤い空- 吉岡ペペ ...自由詩1816-1-9
そして…- レタス自由詩8*16-1-8
越境- 梅昆布茶自由詩2316-1-8
空席- 為平 澪自由詩816-1-7
暁光- イナエ自由詩20*16-1-7
流星雨- Lucy自由詩24*16-1-6
__街頭に立つ- 生田 稔自由詩416-1-5

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