汗をかいたので
洗濯して
ベランダに干す

ここは海が近いから
命の
匂いがする

書店で本を開いても
どれも白紙なので
選択は
できなかった

もう
言葉などいらな ....
庭に咲く朝顔を摘み
瓶に入れる
反射する青い光
色水を作り
窓際に並べて置いておく
部屋中が夏色に染まり
いつのまにか
私にさえも夏が宿る
そっと抱きしめてよ

あんまり強く抱かれると

心がジンジン痛いから
わたしのバッグは黒色で
いつもぷくっと膨らんで
それで非常に重たいです
いつも利き手で持つ為か
右腕だけがだらりと伸びて
地面に付くほどになりました

バッグを持っていないと均衡が取 ....
その夜
確率論だとか
誰それがとても悲しむとか
そういうくだらない
なんでもない
ことでしか
君を止められなかった
僕だったらそのまま
飛び降りていたと思うから
君は本当に情が深いね ....
  冷蔵庫の中に
  一本だけしまってある、
  完璧な缶ビール。



  街に流し込まれた
  ゼラチン状の夏が、
  扉をくぐり抜け、
  僕の型を取る……


 ....
http://www.geocities.jp/mfta29/akubi.html



夏の朝の暗い空に



ヤマナラシが揺れていて





それの陰を燃えるような
 ....
草刈の
虫のざわめく農道に
白いシャツをはためかせる
たちこぎの少年

雷雨にぬれる
つかわれない傘を握り
たぶんすこしにやけていた
長い髪の少女

生ビールをゆっくり
味わうよ ....
{引用=
***


ベッドの下の人たちを看取る

{引用=
***


自動二輪の音がきこえるしんしんと
暗闇にほの白くうかぶアークは
かわらずまわっているのか
確実の ....
  歩いてみようと思ったんだ……



  朝、
  ドア開けた。
  心、まぶしくて。
  大げさなことかな?



  ほら、街、
  眠たい目をしてさ。
  い ....
幸せになるために
不幸が少し
足りませんでした

不幸になるために
少しの幸せも
いりませんでした

それなのに
幸せになりたいとは
誰ひとり
言いませんでした

幸せになる ....
君は眠るのだろう
鳥の泣きながら帰ってゆく夕暮れに。
山に抱かれて人に抱かれて
遠く、重く、長く、射す陽に染められて。
閉じられた目はしかし覚めていて
幼かった日々の空の高さ、貴さ
 ....
「ここはどこなんだろう」
と苔むした薮を歩いてると、湿ってすべる。
裸足ではないが靴底にはもう穴があいていて、リストカッターたちのように深く浅くあらゆる皮膚に傷がついている。
透明の液体が世界の ....
ひとりで食べる朝食が
どこかさびしく感じた
それはちょっと前に見た夢の中に
君が 
居たからなのかもしれない

溶けかけたコンクリートの階段を
少しずつ上るその姿は
最終的に
そう  ....
ありのまま、
あるがままの姿であれと
ひとは口々にいうけれど


 途方もない約束を
 捨てたくなくて
 潰れてみたり

 飾りのつもりが
 汚れてみたり

 だれかが ....
                 080722




森君が笑うので
今日はよい天気です
森君は歯が綺麗で
笑顔が可愛いので
クラスの人気者です
森君は苦しくても辛くても
 ....
ミミという女の子がいて
今もどこかで生きています

彼女は
ゲームセンターのUFOキャッチャーで
お母さんにキャッチされ
取り出し口から生まれてきました

生まれたての彼女は
背 ....
一年前の七夕は空の上だったなと
ふと想う

土曜日の夜
友達が七夕イブイブパーティに来れず
「僕のために"enough"と書いておいて」
というメールが届く

 ....
深ければ深いほど
その傷に気づくこともなく
夢心地のような感覚が漂うばかりで
時間が過ぎ
死に至らないと気づいた時初めて
急激な痛みがやってくる
その痛みは
眠ることも
食べることも忘 ....
すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ



机の上に散乱する単語帳
角が折れてめくれてゆく
覚えることと忘れないこ ....
最初に電気洗濯機を見た時
それは白い桶のようなもので
真ん中から棒が突き出ており
それがゴオンゴオンと右に左に
反転していた

僕はとても それが洗濯機とは思えなかった
今でもそれは洗濯 ....
かたむいた町で
雨が上がった
置いたままにした眼鏡は
片方曇っている

路地は揺れている
西日が真っすぐ射して
どの鳥も
からすに見える

門柱には
チョークで落書きがしてある
 ....
テレビが床の間に飾られていた頃

人々は正座をして見たものだった
テレビは財産であり家の誇りであり
神様だった

神の前に集うがごとく祈るがごとく
近所の人々はつめかけ
小さな画面の中 ....
早く脱出しなければ。
非行少女の、夏が来る。


















厳粛のメモ用紙、多彩なパノラマ。
薄羽蜉蝣の大群。
ストリ ....
(心、あつく)

なつの海のふちに
哀しさがあつまる
はげしさの内情
イベントの回転ドアだけ


とても窓が蒸してる


波があつい
涙つめたく
背景にはラテン
砂で ....
寂しい夜が何度も続いた

何も認められず全てから逃げた

その中であなたの声を聞いた

その中であなたの存在を感じた

それは何物にもかえがたい貴重なもの
両手いっぱいの憎しみで
ふくらませた青い風船
それを今 
ベランダからそっと飛ばす
それは思うように
遠くへと旅立ってはくれず
ただ あたりをふわふわと漂い始めた
部屋に戻り
静か ....
握り締めたのは 
あの日の青
解いたのは
いつかの夕焼け

ねぇ 
時さえ許せば
気の遠くなるあの日まで
歩いてだって行ける

朝が来て 
夜が来る
不変の真実ばかりを
抱き ....
チリチリ、
チリチリ、
私ヲ通ッテイッタモノ、


出掛ケニ魔除ケノ鈴ヲツケ、
帰レバオ清メノ塩ヲ撒キ、
ソンナ日々ガしばらくハ
続イテ


チリチリ、
チリチリ、
遠ザカル ....
もう、
どこからどこまでが地図だったかなんて
関係なくなって
美しいことをいうよ
きみはきみで


ごらん、
すれ違う人々の両手には、何か
約束のようなものがぶら下がっているね
 ....
nonyaさんのおすすめリスト(5762)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言葉などいらない- 小川 葉自由詩908-7-26
夏色- 暗闇れも ...自由詩208-7-25
彼女はずっと泣いているのであった- そらの  ...自由詩6*08-7-25
バッグの意味- 吉田ぐん ...自由詩1308-7-25
いいわけ- まりょ自由詩708-7-25
缶ビール- 草野春心自由詩608-7-25
♪あくび- A-29自由詩3*08-7-24
持ち物- ひとあめ自由詩608-7-24
aerial_acrobatics_13- mizu K自由詩908-7-24
歩いてみようと思ったんだ- 草野春心自由詩408-7-24
いらないもの- 小川 葉自由詩4*08-7-23
潮時- 鎖骨自由詩308-7-23
迷い森- モリマサ ...自由詩8*08-7-22
虹製造機- m-rod自由詩2*08-7-22
等身大- 千波 一 ...自由詩10*08-7-22
迷い森- あおば自由詩9*08-7-22
_ミ_ミ_- 吉田ぐん ...自由詩1908-7-21
enough〜七夕の願いごと〜- yangjah自由詩208-7-20
- あきな自由詩3*08-7-20
環情線- Rin K自由詩37*08-7-20
電気洗濯機(昭和の時代−戦後)- 青い風自由詩2*08-7-19
だいだいの中を- 月見里司自由詩308-7-19
テレビ(昭和の時代−戦後)- 青い風自由詩2*08-7-18
- 榊 慧自由詩708-7-17
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両手いっぱいの憎しみで- 自由詩14*08-7-5
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創書日和【扉】sound- 大村 浩 ...自由詩15*08-6-30
透明船- 石田 圭 ...自由詩2908-3-4

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