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きみのしずかな寝息は、 この、
夜の水槽のような部屋の暗がりのなかで、
とてもふわふわと、
まるでちいさな海月のように、とてもしずかな寝息だね、
色を落とした、黄色、褐色の、紅色の
手紙の断片たちが、道の片隅や、真ん中に
からっ風で湿度をなくして
散らばっている
それを潰して
計算できない枚数に砕ける
どうしてうれしい
かなしくな ....
魂の器 鞘の壊れた
精神疾患取り敢えず
別にしても 、
歳月を重ねつつ
肉体の衰え来れば
それ相当の苦しみ
誰もが背負う
にもかかかわらず
皆んなを愛してると言う
苦しみど ....
私はあなたのもの
私はあなたに吸い込まれる
君は僕のもの
君は僕に吸い込まれる
2つは1つに溶けて
愛のかたどる正体は
まぶしく、熱く
歓喜の炎か
....
夢はたくさん叶いました
思いのこすことは特に無いのです。
終わる日を楽しみにしている
けれど
生きるための目的を新たに
持ったほうが すてき
その目的を今から探そう
るんたったるらるらる ....
最後に君と会った日
別れた後で泣いた
もう二度と会えないことを確信したから
いつかはもう来ない
命が消えてしまう
どうして
子供みたいに問う
どうして
君の写真を見ながら
....
弱音を
吐いても
強く強く生きるんだ。
終りが来るのを
楽しみにしながら
・
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
五行歌には、本来、タイトルは付けません。
....
大道すたれて仁義ありで
廊下を走る奴が居るから
廊下を走るなという
規則ができるんだと
自戒も込めて思う
・
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
五行歌には ....
☆医者は年で診断する
「年相応です」
と言われると
患者も納得せざるをえない
☆ハゲ頭でも
料金はおんなじだ!
「おかしいんじゃない?」
というと
「髪は少ない方が整えるのが難しい ....
大空へ飛び立つ貴方に
多くの祝福と一つの呪いを
送る言葉の裏に隠した本心は
ついぞ見せず
何も貴方が為せなければ
私の下に貴方は戻る
それを望む
そしてそれを望む私に罰を求める
....
私の唯一のお話相手の耳鳴り君
孤独で話し相手もなく
唯一会話の相手が君、
耳鳴り
君がいなくなったら
私は本当の孤独死に陥る
これからも仲良く頼みます。
抒情詩
それから、
世界のあらゆる片隅で
悲しみや喜びがあって
それらの感情は 爆発することなく
それぞれの内でただ秘められてあって
それから、
あらゆる自然の営みと
....
風の調べが
あのひとの声で伝えてきた
「いいも悪いも
これも運命
運命であるから自由だと
天は言っている そうして
善く生きたい私」
なんども繰り返される言葉
大事なことは
なんども ....
地球観測は地上から行える
月と星の下で地球を見下ろし
地球のヌードを通り越して
植物の種類
光合成の程度
土の種類まで判別して分析する
ドローンで配達が当たり前
今日も通行人を避けて ....
空気になりたいと思ったのはハリネズミみたいな人を見た時
油になりたいと思ったのは消えかけた火みたいな人を見た時
星になりたいと思ったのは下を向いて咲く花みたいな人を見た時
家になりたいと思ったの ....
生きる上澄み掬い取り
深く深く沈む汚濁を
遥か眼下に見入れば
凍結の斜面滑落し
呑み込まれる
不断の恐怖
隣り合わせの
生きる歓び
赤から紫
紫から青に
青褪め
開かれた ....
○「幸せ」
幸せは
一つではない
幸せは
人の数だけある
幸せは
比べられない
アマゾンの奥地に住む裸族にも
幸せはある
○「コンピューター戦争」
これからは
コンピューター ....
冷蔵庫を開けると
昨晩食べ残した惣菜の奥に
上へと向かう
エスカレーターがあった
乗ってみようとしたけれど
暗くて上の方は見えないし
何よりこの年で冷蔵庫に入るのは
なかなかにき ....
東京はぼくの
第二のふるさと
ビルやネオンがわが山で
流れる車がわが川で
電信柱の林のなかの
小さな小さなアパートの
小さな小さな台所
ナベを振ってもお尻が
ごっつん
皿を洗えばしぶ ....
すこしだけ何かを言いたいのなら。
さようなら
繰り広げられる白い雪の
すべてをさらけ出した清いあきらめが
くるおしく皮膚にしみこんでゆく
季節の記憶が旅立って
たどり着くこと ....
後悔なんて
ある訳ないと
嘘でもいいから
云い放ちたい
夕日の色が
街を侵して
ただ音も無く
夜になっても
僕らは酷い
世界に産まれて
僕らは奇跡の
出逢いを果た ....
(生きている)
前にしか進めない
立ち止まっている時も
一方通行の時間に乗って
細胞を殺しながら
生きている
乗り越えれば乗り越えるほど
壁は大きくなってゆく
問題も難しくなっ ....
空に漂い、海に溶け、風に流され、火に燃やされて散
乱し、この世のすべてにあまねく広がるもの、石の頑
なさで記憶され、水とともに流れて人の喉を潤し、女
の滑らかな肌のようにつややかで、光とともに輝 ....
人はとまどうのに
季節にとまどいはなく
電線の上の二羽の小鳥にも
とまどいはなく
おひさまにむかって
しみじみとふくらんでいる
楓の木は赤く燃え
天国に届きそうで届かない
よく晴れ ....
○「終活」
心おだやかに
つつましく生きていこう
感謝の心を忘れずに
ワイフの小言やぼけも
笑って許そう
僕も最期は
山の紅葉のように美しく散っていこう
そしてお葬式には
たくさんの ....
憧れてはいけないと思うし
聞く尊さゆえに忍んでる
私は私でいても良いのだなどと思い切ることが難しくてもそれでも
夜空にオリオン座が必ず見えてそれが不思議ではなっかたそんな頃
恐れはなかった ....
どくんどくん
どくどくどくん
ぁああぁああ
およいでいるわ
落ち葉舞い始める
晴れ晴れ朝の未だ手前
妙に明るむ意識の視界
泣き声絶えぬ懐かしさ
ぁああぁああ
ときのなみまに
....
冬が
にじみはじめ、
すべての あらゆるものを
灰色に染めあげる、
陶器の カップをおく音に
ためらい
振り返る
キッチンのテーブルに妹がいた
久しぶりに見る姿
うつむい ....
無数の足音が、不規則に並ぶ。
どれが自分のものなのか、
問うことに、意味もない。
流れ、仕分けられるように
ゲートをくぐり、
乾いた機械音に安堵を求める。
それは大衆の安堵だ。
....
○「寂しい」
年をとっても
秋の夕暮れは寂しい!
犬か猫でも飼おうかな!?
○「長電話」
ワイフの長電話は
「じゃ」
とか
「またね」
と言ってからが
長い!
枕言葉だろうか ....
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