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「食べにくいけれど どうぞ」
そう云って彼女がくれたのは恋心だった

善悪を知る実のパイかな
僕の朝食に間に合うように
夜明け前からオーブンを温める彼女がありありと浮かぶ
切り分けた果実を ....
幸せを願えば
不幸に会う

私たちは生きて生まれて死んでいくまでに
何か遺すことへ努力していますが
遺すことは禍根であり
何も遺せないくるしみの私たちが居たこと
藻屑に消える人間だったの ....
光と水はあらゆるものによく溶け合います。
美しいものには特によく溶け合います。
よく溶け合って美しいものを半ばちょっと別の美しいものへと見事に変容させます。
たとえば夏のプールからあがって来たば ....
体がほんわかあったかい
体をさする風も柔らかく長く伸び生えた草を靡かせる
泥川の表面も袈裟のように皺を寄せては白く輝き
身を乗り出し目を凝らさない限りさも美しき川にみえる
小さき鳥らしき影は足 ....
明日はどうなるのか
眠れない夜
またどこかで多くの難民が安全な場所を求めて彷徨い
またどこかの国が愚かな戦の準備を始める

ナゼどうしてヒトは哀しみを停めようとしない
まるで学習を停めた機 ....
緑に囲まれた湖沼の透明な厚み
瞑目する意識ノ視界に流入し
次第眼下遥かにしながらも
赤く濃密に張り付く如く朱に染まる花の
立ち現れ見事あざやかゆくり咲き開きいき

 宙空に浮き上がっていく ....
見よう見まねでお好み焼きを焼いている

ぎこちない手つきで箸を握る人

きっと月の裏側から来た人だろう

そこは聖地でオリーブの実を照らす

 Tintarella di Luna ....
思い出せないくらい長いあいだ履いていた靴の
ソールがなめらかになり
雨の日にツルツルすべって
ひとりだけ氷の上を歩いているようで
それも悪くはなかったが
いつかは転んで頭を打ちそうと思い
 ....
 
 誰かに

 イジメられてるとかじゃないけれど

 何となくさ

 クラスメートとの距離を感じる

 みんなは楽しそうだけど

 それがうらやましいわけでもなくて

 私 ....
俺はね
嘘つきな男
壁ドンを繰り返し
多くのハートを奪った

女たちは
何故許すのだろう
俺の瞳孔が開くのは
ただの生理現象

信じてくれ
少しはあるはずなんだ
俺の愛
信じ ....
背中に残る仄かな体温
お祖母ちゃんが私たちと共にいた証

微かに唇が動き息もしているように思えて
思わず左耳を口に近付けるけれど
「もう息はしてないよ」
職員のひとことで錯覚だと気付く
 ....
今日が終わってしまう
楽しかった今日は終わり、明日が来てしまう

あの強烈な午後の日差しも
自転車で駆けた土手の道も
青々とした草の匂いも
自転車を漕ぐ度に噴き出す汗も
食べ物屋の店内で ....
{引用=これによってその町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を乱されたからである。主はそこから彼らを全地のおもてに散らされた。(「創世記」第11章第9節)}


その昔
僕たちは ....
○「山に登れば」

山に登れば
故郷が見える

山に登れば
山ガールに出会える

山に登れば
遠くが見える

山に登れば
足腰がじょうぶになる

山に登れば
視界が広がる ....
きみの丸顔、
白玉団子、
笑うと、目が細くなる、
とぉーっても甘そうな、
白玉お団子、
角がないから、
まあるくなれて、
角がないから、
まあるくさせる、
その口は、
けっして人の ....
すれ違いざま 道を譲り合い
それって 愛だね

共同の流しの水滴を拭いておく
それって 愛だね

医療保険で 支え支えられ
それって愛だね

温度は無くても 便利さを提供するシステム ....
 
 嘘を吐くな

 正直に生きろ

 と親から言われてきたけれど

 詩の中では

 ウソついてもいいよね

 だって気持ちはほんとうだから

 ウソみたいな詩の中に

 ....
学校の帰りに、駅のホームで電車が来るのを待っていると、女子学生が二人、しゃべりながら階段を下りてきた。ぼくが腰かけてたベンチに、一つ空けて並んで坐った。「こんど、太宰治が立命に講演しに来るねんて」「そ .... 水のように眠った
連続する穏やかな
体液の水面
幾つかの色を見つけては
金属の味にしたがって
溶けていく
あなたが寒がるから
手袋とマフラーを買った
行く所がある訳でもないのに ....
変わらない田舎に帰省したような
田水がキラキラと輝く豊かさの景色が
目に染みる

人は変化を嫌う生き物だが
10年経てば
思想や哲学は成長という変化を遂げる

随分と丸くなった
角が ....
 
 夜は不思議

 友達の何気ない一言が気になって不安な夜

 テスト期間終わってリラックスする夜

 親とケンカしてムカムカする夜

 あいつの横顔が思い浮かんで離れない夜

 ....
日々目まぐるしい日常
新しいトピックまた登場
SNSは川の流れより早い
今放った言葉も濁流にのまれてゆく

なんでもバズったものが
リアルを追い越してるから
もはや何が本当かわからない
 ....
うっとりと
しずか
しずみこむ
たましい
たたみ
しんしんしん

 光の柱廊の
  伸びる伸びる
   猛スピードで
    奥へ奥へと
    逆流する時間の
   未来未知 ....
生きてきた
すべての時が
頭の中に納まっている
どれを取り出すのも
あなたの自由だ
ただし過去に執着しないように
そっと机の引き出しを開いて
すべてがあなたを祝福しているよ
溢れるよう ....
○「老夫婦」
セックスなし
キスなし
甘い言葉なし

心はどんどん乾いていく

○「老夫婦」
何十年も苦楽を共にしてきた夫婦が
やがて仇敵のようにののしりあうようになるとは

 ....
おぼろ月の夜
一日のためいきが霧となって森を覆っている
初夏の日差しにうたれた葉は
産毛をひらき 月のひかりを浴びている

森の奥
鼻を濡らした一頭の獣が立つ
におい立つ皮膚に  ....
脳髄にて
独自に息をし
スゥスゥ響きの
絶え間ない木霊
ゆっくりゆくりと
何か言葉らしきもの
音響らしき意味らしき
宇宙吐息の如き小鈴連
反射しつつ繰り返され
この連続スル時ヲ抉り
 ....
昨晩見た夢は
わたしのあたまのなかに
かろうじて残ってはいるが
触れることはできそうもない
かたちないもの
見たといっても
まぶたはとじられていた
不思議なことだ

朝はかたちあるも ....
お花畑が好きな
あなたに出会うまでは

あちら側なんて
存在しないと思っていた

お花畑が好きな
あなたに出会ってからは

あちら側を
薄っすら信じるのも悪くないと思っている
 ....
漆黒の蛇腹をくねらせ
茶色がかった半透明の羽を羽ばたかせ
いやらしく光る複眼と長く伸びた細い触覚が襲い来る

どこにも逃げ場はない
鋭い牙で突き刺され恐ろしいほど真っ赤な口に飲み込まれるまで ....
花野誉さんの自由詩おすすめリスト(1563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋心- 福岡朔自由詩625-5-30
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_スパゲティナポリタン「Tintarella_di_Luna ...- 洗貝新自由詩11*25-5-29
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あちら側- 夏井椋也自由詩15*25-5-24
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