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澄みわたる秋夜に冬の接近想いつつ
今に至り失われたもの又得たもの
遠い夏の日の森から立ち上がる
浮き世の波頭の幾つも幾つも押し寄せ
何れ容赦なく降り始める雪の死の門出
愛娘残したまま時 ....
ようこそ!
この地球へ
その大きなひとみは
水晶のように透明
ダイヤモンドように輝き
太陽と同じエネルギーを放射
眩しく、輝き、きらめく宇宙から
ここ地球 ....
寝不足だから
寝ぼけたことを言うのか
相手をブチ切れさせて
戦前に突入していく
嗚呼頭が痛いよ
最低最悪
選んでもいないのに
その面が国を汚していく
ずっと前からわかっていたの ....
十月だというのに夏のなごりの暑さは
公園に夕暮れが訪れても続いていた
娘とふたり
野外フェスティバルに来ている
紙に書かれた手書きの進行プログラム通りに
何人かの歌手が次々と登場しては演奏し ....
キミはお店の外れくじに
ホッとしたと言った
いつもの日常に戻れると
当たりくじはそこで運を使ったから
差し引きゼロが待っているようでイヤだと
キミはボクに宝くじをくれた
このままじゃい ....
☆
四苦八苦の世の中だが
楽しいこともたくさんある
善いこともたくさんある
美しいこともたくさんある
せっかく命をいただいているんだから
もっともっと楽しもうじゃないか
☆
欲を出 ....
わずかずつそっと注ぎ続ける
砂時計の秒速に合わせ心情を
自分から外へ流れ出ていければ
世界の想いと自分の想いと
重なりあい響きあい、透過しあう
☆
光と色の織りなす海
....
知らないうちにミサイルが
説明もなく
市街地に配備される
守るのか的になるのか
紙一重
ミサイルめがけて
ミサイルが飛んでくる
そういう日は
ある日突然に
{引用=
....
○「朝日」
冬の朝日ほど
有難いものはない
今朝は朝日がみられる
有難い!有難い!
生きる元気がわいてくる
今日は忙しいぞー
郵便局に年賀状印刷注文に行って
ガソリン入れて
市の広報 ....
雪の白い日
音のない足跡
市街地の中心に
常設された景色の中で
瞬きは行き場を
失っていく
人が人である
その隙間に
転がっている
肋骨の断片の表層に
季節外れの
浮腫み ....
悲しみが、
好きという、
人は
嫌いかな?
なぜって?
なんの疚しさもない、
孤独な罪びとを救えるやさしさは
きっと
真っ正直に
真っ正面から救いあげる
酸っぱいけど、 ....
渋い柿が甘くなるのが不思議だった
『お天道様には魔法があるんだよ』
おばあちゃんから言われたものだ
「太陽は魔法使い」なの
歯切れが悪くなるおばあちゃん
....
マクレディの{ルビ長老教会派=プレスピテイアリアン}の良心は、一旦めざめさせられると、彼を休ませてはおかなかった。
(J・G・バラード『沈んだ世界』3、峯岸 久訳)
ウェンデルの質問は、も ....
雲の隙間から輝く満月が
ゆらゆらと揺れながら
照れているみたいです
夜空はぼんやりとした
暗い雲で覆われて
満月がその雲から現れるとき
恋心を惑わすみたいな光が
蕩けるような ....
意識の薄明かりの今に至り耀き放ち
夜陰の奥にひっそりと潜み開け広がり
なにひとつもう意味なさぬから
あぁただ声の響きのみ此の世成り立たせ
凄まじくも美しき旋律和音の律動するなり
手と手をつなぎ
手と手をはなす
こころと
こころは
終わることで満たされる。ああ
永遠
の
命があるとしたらそれは
絶望です。
それぞれの終りがあるから
がんばることができるの ....
点・点・点・点
宇宙からみたら
銀河系は
点・点・点
銀河系から
太陽系を見たら
点・点
太陽系から
地球を見たら
点
ボクらも
....
小数点以下にぶら下がっている
おまけみたいな存在
それが僕だとしても
四捨五入で一の位に片足入れるように
坂道を息切れしながら上ってゆく
割り算に散々悩まされる夜
整数だけではいられな ....
○「死について」
死は触れてはいけないものだろうか
そっとしておくものだろうか
ただ受け入れるものだろうか
○「詩人」
僕は
詩だけでなく
プロフィールも
関心がある
どんな人だ ....
「希み」
読むと身体が
ふわっと一瞬宙を回るようなものだ
そのように
わたしは良い詩を定義する
うっすら
傷めいた粒の光を縒ってこさえるんだ
そんなあかるさが
詩なんだよ
....
ひかりのひびきのいとの
たぐいよせられはなたれ
またたぐいよせられ
さくれつする
しこうせいめい
からみあう
いちおんいちおん
鈴の音の
脳髄遣い雑音と化すまで 、
光り響き ....
休日は早送り
眠りすぎたツケは
月曜日の朝やってくる
眠れなかった早朝に
家を出て駅へ向かう
すでに家の前を掃き掃除している人がいる
何も特別じゃなかった
これでいいんだ
平日 ....
夜には悲しみがたまるから
片耳にイヤホン入れて
『眠れる歴史』なんてはなしを
聴くこともなく
聴いているのだ
それは真っ暗な海をゆく
ちいさなヨットの儚さにも似て
眠りたいけ ....
○「仮面のやさしさ」
やさしさにだまされてはいけない
狼が羊の声で誘ってくる
○「みんなで大家さん訴訟」
テレビで大々的にやっているからって
信用できるとはかぎらない
テレビ局の責任は ....
抱きつきたい
さまざまな朝を経験したと想う
いくたびも心澄む朝を
いくらでも憂鬱な瞳の朝を
日々気持ちは流れ揺れ動き
ただ救われれば大丈夫だけれども
なにもかもが動かない朝も
....
駅にゆく道すがら
子供がしゃがんで俯いている
俯いた背中が震えている泣いているのだとわかった
道ゆく人を見ていると
皆邪魔そうに避けていく
中には蹴飛ばす真似 ....
ちっちゃなあんよで立ち上がる
まっすぐまえを見据えては
幼な子の足に入り居る 、
力漲る内なる緻密な我そのもの
漆黒の瞳の煌々と 宙宇の足跡刻印され
無意識なんです 、 認め識る ....
まだ寒い朝に
部屋の中をうろうろしながら
セーターを着るのが好きだ
ゆっくりと手首を出して
お気に入りの香水を付ける
目には見えないけど
あやとりをするように
混ざり合う体温が
....
浅い眠り
うなされながら目覚める
眠るのが怖くて
コーヒー飲んだら
不思議と眠った
深く深く
午前2時のコーヒー
コーヒー
コーヒー
コーヒー
午前2時の
午前2時の ....
○「無知」
「何が正しいことなのか?」
「何が幸せなのか?」
大事なことがわからない!
わからないままに
求めたがっている
○「年を取ると」
年を取ると
缶詰のフタが開けられない
....
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