突っ伏してしまうほどに
ただ文字が書きたくて
篭めるほどの思いもないくせに
ただ文字が書きたくて
伝えたい気持ちもなく
共感を得たいとも思わず
言葉を飾り立てることもなく
汚物に塗れた血 ....
雲から雫が滴ってくるのではないかとさえ
思われるほどの重苦しい湿気の篭った空気が
伸し掛かってくる日中を息を潜めて過ごす
今日が終わるのを日がな一日思い詰めて
視線の焦点を求めてはみるものの容 ....
薬指が見当たりません
右手の薬指だけが
爪を磨いたのは昨夜
そのときは確かにありました
気がついた時には
なくなっていました
別に使うこともないし
痛みもないし
困ることもないけれど
 ....
心のさもしい奴だと
嘲ってやろう
大事な一言がいえず
部屋に篭って
暑さに蒸せて
余計にストレスをため
最後の最後に切れかかる
お気の毒様
そんなことだから
陰口を叩かれる
人の上 ....
苦しいのは
心だろうか

嗚咽が出そうになる
心臓が飛び出しそうな
魂が抜け出していきそうな

この苦しい想いは
どこからやって来るのだろう

そしてこの苦しい痛みを
どうやって ....
腹痛を誰かに八つ当たりしたいけれど
この部屋には他に誰もいなくって
八つ当たりできる心当たりもなくって
外へ出かけることもできなくって
身を捩らせ
冷や汗をかき
呻き声を上げ
恐れ慄き
 ....
画面に映し出される
女優の身体を包む水気が
優しさに溢れていて
汚らわしさの欠片も伺えず
闇に包まれた映写室に
温かな空気が充満し
吐き気を覚える
窓の隙間から強めの風が吹き込み
カーテンが揺れる
遠くで響く救急車のサイレン
真夜中だというのに
世の中は動き続けてる
マラソンランナーの足音
バイクの急ブレーキ
呑んだくれ親父の雄叫び ....
力の限りに走っているのに
ふんわりとスローモーション
もうすぐこの世の中が
終わってしまうのだろうか
一滴の雨が頬を伝う
生える緑の匂いが鼻を突く
右足が地に着くと
ずしりと沈み
ボタ ....
スキップしたい
大手を広げて
ジャンプして
身体全体でこの
喜びを表して
満面の笑みを
あなたに捧げる

分かってる
そんなタイプじゃ
ないけれど
指先から出血が続く
痛みはない
皮膚が薄くなってしまって
軽く擦れただけで出血する
紙やハンカチ、紙袋などに
血が滲まないように
必死になる
握手などできない
理解して欲しい
痛みは ....
目覚め
口の中の乾きを覚え
非日常を知り
異空間で過ごす数日に
不安を覚え
朝食を摂らず
外出する
見慣れない物
すれ違う人たち
初めての音を伴う
言葉が行き交う中
孤独を覚え
 ....
華やかに散ってゆく
花びらは雨だれに撃たれ
風に身を捩らせて
朽ちてゆく
救われることなく
踏みにじられて
それでもなお凛と
色を失わず
最後の一瞬までも
華であり続ける
誇らしげ ....
月が見えない
こんな夜は
余計に淋しい

仲間を探してみようか
そんな想いが過る
よしとこう
どうせ見つかるはずはない

吠えてみようか
誰か返してくれるかもしれない
なにを期待 ....
惜しむらくは
想いを告げなかったこと

惜しむらくは
手を差し伸べなかったこと

惜しむらくは
気づかぬふりをしたこと

惜しむらくは
奪ってしまわなかったこと

惜しむらくは ....
吐き気がする
自らの言動に
目眩を覚える
間違っているのか
間違っていたのか
一体全体何故に
こんなことになってしまったのか
誰のせいだ
一体どうして

こんな質問を繰り返してもな ....
捻くれた心は
雁字搦めになって
素直になるなんてことを
とっくの遥か昔に忘れ
打っ棄って
葬り去って
重い蓋を被せて
錘を付けて海に沈めて
忘れたことにしたい
転げ落ちていく
硝子の欠片が
そこらじゅうを傷つける

切り傷のような皹を残し
赤い血を滴らせ
忌み嫌われる

それでも転がり続け
堕ちてゆく
救いの手は差し伸べられず

羽を ....
今夜、なにかをしでかしてやろうという気でいる
朝が来る前までに、なにかを
今頃考えている、なにができるかって
だからってなにもしないことはない
必ずやってやるんだ、なにかを
しでかしてやるん ....
眠気が止まらない
暑い空が広まる
気怠い午後は
終止符を打つ場所が
見当たらず
継続する
虹が見える二時
真夜中の朝二時
濃紺の闇夜
靄のように
七色の帯が拡がる
けれど対岸に別れた
二児を結ぶことなく
幻影は二次元のごとく
弄ぶ心を二字で書き表す
ことは叶わず煮え湯なら ....
ただ前を見つめていても
なにも始まらない
心が飛び立とうとしても
身体が邪魔をする
息を飲む
眉をひそめて
時が過ぎるのを待ってみたりする
時間はなにも解決しない
陽は上り
月は沈み ....
真夜中に響く鴉の鳴き声に慄く
翼はためかせる音に恐怖する
鳥目だろうに
この闇夜を翔け抜けて行くのか
それとも大鴉よ
お前の翼がこの世の闇か
また鳴くのか
私を呼んでいるのか
二度とあ ....
猜疑心が止まらない
もう誰も信じられない
いっそのこと
この世から誰もいなくなればいいのに
頼む
喜びをくれなくていいから
哀しませないで
もう耐えられない
これ以上
はち切れそうな ....
青の夜がやって来る
音をたてることもなく
一条の光も伴わず
ひ弱な四肢を伸ばすように
けれど
視線を浴びせに迫りくる
偏頭痛というのか
なんだかぼんやりとしている
気持ちが宙に浮いているというか
目が覚めている気がしない
声がくぐもる
気をしっかりしていないと
涎を垂れ流しそうだ
誰かにもたれかかりたい ....
ここから始まる
ここが始点
ここはどこだ
ここはここでしかない
ここに居たいのか
ここから逃げ出したいのか
それでもここに居なければならないのか
今、私はここにいて私ができることをしてい ....
ふんわりした気持ちは
空を流れてゆく
自分を見失わないように
心が飛んで行ってしまわないように
気を強くしたくても
空を翔けて行たくて
雷に撃たれることを
夢見る一七歳の朝
旅立つこと ....
今日は疲れた
どうにも疲れた

仕事をしなければならないのに
こうして書物を続けてしまう

嗚呼
逃げているだけなのか

現実など糞食らえ

虚ろな闇に包まれ
嗚咽を堪え
怒 ....
ととんぱ とんぱ とんとん とぱぱぱ
スキップ踏んで

ととんぱ とんぱ とんとん とぱぱぱ
テーブルたたいて

ととんぱ とんぱ とんとん とぱぱぱ
階段登って

ととんぱ とんぱ ....
坂本瞳子(653)
タイトル カテゴリ Point 日付
ライティングバカ自由詩3*16/6/29 23:36
トゥデイ自由詩1*16/6/29 21:40
探しものは薬指自由詩016/6/28 0:59
罵り自由詩0*16/6/28 0:52
苦しみの心自由詩3*16/6/26 23:05
真夜中の腹痛自由詩2*16/6/26 1:28
不快感自由詩016/6/25 18:09
始まる自由詩1*16/6/25 1:15
静止するとき自由詩6*16/6/23 22:51
ハッピー自由詩0*16/6/22 19:14
指先の出血自由詩016/6/21 23:37
旅先自由詩1*16/6/20 22:08
華やかに、華自由詩3*16/6/16 19:36
月が見えない自由詩1*16/6/16 2:37
後悔だらけ自由詩016/6/15 0:50
願い自由詩1*16/6/14 23:16
なんのことだ自由詩016/6/13 22:09
運命自由詩2+*16/6/13 0:44
なにか自由詩016/6/12 2:17
トゥ ビー コンティニュード自由詩016/6/11 23:47
にじよ自由詩016/6/10 23:28
夜明け前自由詩016/6/9 22:40
今宵もまた自由詩016/6/9 2:03
ノンストップ自由詩016/6/7 1:55
青の夜自由詩1*16/6/6 21:00
このまま自由詩3*16/6/5 19:00
ここから始める自由詩1*16/6/5 2:20
決意自由詩016/6/3 0:54
真夜中自由詩016/6/2 0:27
ととんぱ自由詩1*16/6/2 0:20

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