太陽はいつも眩しくて
ギラギラしていて
強すぎるけれど

孤独で
とても孤独で
ただ光を放っている

そんなあなたを
抱きしめてあげようなどど
誰も思いはしない
品行方正であることを
自らに求める

高潔であり
志を高く保ち
清く正しく美しく

怒りを露わにすることなく
悲しみに打ちひしがれることなく
笑顔を絶やさず
常に誰に対しても公平で ....
紅の夢が輝く
こんな夜は
鮮やかな黄色のワンピースを
翻して淑女が踊る
蒼い月の冷たい闇が広がるけれど
緑萌ゆる朝は遠くない
だからさあ出かけよう
爪の先に光の雫を忍ばせて
ごごお ごごおうと
轟く風の音が
窓の向こうで響く

ごごお ごごおうと
寒さを連れてくる
世界を揺らして

ごごお ごごおうと
草木を散らし
猛々しいほどに荒れ狂う
夢に描いた箱庭は
とても脆く
不均衡に過ごす幸せを
それと実感することなく

華を掻きむしり
火を放つことを望んだのは
ほかの誰でもない
私自身

誰か別の人に
壊されてしまうく ....
背景は青い空
振りかざした銀の刃が
鈍く輝く

血飛沫が舞うことはなく
舌舐めずりする猫が忍び寄る
鳴き声を漏らしもせず

実に無様な冬の真昼
風が冷たく吹き荒ぶ
太陽の欠片は覗き ....
かなぐり捨てたいのは
なにもかもだ

こんなちっぽけな
すべてだ

出かかって言えなかった言葉を
無理してでも吐き出すように
嗚咽に紛らせて誤魔化さず

世界の片隅から
あらん限 ....
放たれた欲望は
増幅するように見せかけて
枯渇してゆく

それはまるで
空飛ぶように
深淵へと
飲み込まれていくさまに
似ている

緩やかに
なだらかに
夢見るように
堕ちて ....
眠り方をまた忘れたみたいだ

夜は早く過ぎる
向こう側の空が白んでくると胸騒ぎがする

単純に不安なだけだ

一睡もせずに過ごす夜に
どれだけ耐えられるというのか

いっそ
耐 ....
華やかな空気に包まれて
鮮やかな彩りのドレスを纏って
豪奢な舞踏室の中央で
羨望の眼差しを浴びる
自信に満ち溢れたあなたの笑顔を
一瞬にして消去しよう
私にはその術がある
繊細な指は
大きな手の平に不釣り合いなほど
細くて
長くて
雁字搦めにして欲しくなる

奏でるように
打ち付けるように
愛でて欲しい

温めて
繋いで
決して放さないで

 ....
ひとしずく
罪がこぼれる
染みを残す
いつまでも
作り笑顔の下に
明るさを奪い
言葉を失くし
首を傾げたまま
繊細な左足の小指は
曲げられたまま
満たされた気持ちが
嘘のように流れて行く

真実など欲したことはないくせに

今日は今日
それでいい

どうせ
すべてが思うままにはならない


思いのままになることなど一つ ....
羽を広げた蝶は
破られるのを
待っている

決して触れることさえ
できないだろうと
綺羅びやかに見せつけて
できるものなら派手にやってみせろと
寸出のところまで思わせぶりに

そし ....
捗らないのは仕事じゃなくて気持ち

気持ちが捗らないとは言わないけれど

気乗りがしないというのか

なにをやっても上の空

しばらくぼんやり窓の外を眺めていようか

うたた寝をし ....
迸る涙はあなたのために

静寂に守られて
人混みの中から逃れ
海を渡る

その孤独は私が抱こう

忘れないで欲しい
見守っている
まだ出会っていない私達だけれども
私はあなたを知 ....
突如として訪れた現実は
あまりに物悲しく
手を差し伸べることもできず

それでも
あなたのままでいて欲しい

護りたい人がいようとも
受け入れがたい自分だとしても

どうかあなたは ....
寝覚めの悪い朝
今日という一日に不安を覚え
それでもやり過ごす

なに
そんなに珍しいことではない
よくあることだ

そんな風に言い聞かせて

虚ろな眼差しを
すれ違う人達に見せ ....
ぐうたらになりたい

なんの心配もせず
お気楽極楽で暮らしたい

そんなことできないって分かってるけど
夢に見て口走ったりする

虚しさなんていらないから
ただぐうたらに
日々を過 ....
やっと抜け切れた気怠さ
やる気の無さの塊と化していた
どうしようもないほどに
なにも手につかなかった
そんなときに限って
あれやこれやと矢継ぎ早に
課題が突きつけられ

もう逃げ出した ....
始まりの終わり

そうこれは始まり
ここから始まる
すべての物語
すべての人
生きとし生けるものすべては
ここから始まる

そしてここで終わる
未来永劫
ここにすべてが戻ってくる ....
ただこのまま漂っていたい
海の上を流されていたい
水面に背中を浮かべて
空を眺めているから
波が流してくれたら
それでいい
雨に打たれても
風に吹かれても
強い陽射しを浴びせられようと ....
気持ちだけが飛んで行ってしまったようだ

もうどうでもいい
怒りも悲しみも
笑顔も忘れてしまった

足が地につくことはなく
この手ではなにも掴むことができない

枯れ葉が降りしきる林 ....
最果ての町
出会った少女
風の音
足跡
明日と
またその明日
赤い靴
砂に塗れて
それでも煌めく
不意に浮かべた笑顔
ほんの一瞬
泣いていたのか
風に掻き消されて
飛んで行っ ....
足音が聞こえる

とても生気のない
ただ歩いている
そんな足音が聞こえる

なんのためにあるき続けているのだろうか

それはきっと前へ進むため
そこに佇んではいられないから
休んで ....
涙が流れない

枯れてしまったのか
風が吹いても
零れ落ちない
滴ることのない雫

渇いた気持ち
渇いた心
色を付けたいほどの焦り

焦ってなどいない振りをする
そんな悦び
 ....
明日雪が降るというのなら
今宵は耐えてみせよう
真白な雪が世界を一面に覆うのを
この目で見られるのならば
なにもかもを許すことができる
そんな気がする
理由は分からない
君が居てくれない ....
降り積もった枯れ葉が
雨に打たれる
踏み付けられて
泥に塗れて
こんな汚れた姿を
見たかったんじゃない

頬を流れる涙は
雨に打たせて誤魔化す
寒さで凍えるように
震えて見せて
 ....
今日の空は
赤い色が眩しくて
涙が出る

泣き顔を見られたくないのに
涙が止まらない

自分の気持ちが
分からないよ

駆け出したくなる

逃げ出したくなる

このまま
 ....
肘は曲がったまま
手折れた枝のように
か細くそれでも
萎えてはいない

傷ついた蝶を思わせる
華奢なバレリーナ
脚を高く挙げて
ニコリともしない

ぜんまいじかけの人形よ
その場 ....
坂本瞳子(653)
タイトル カテゴリ Point 日付
孤独な太陽自由詩0*17/1/16 22:34
求むるならば自由詩2*17/1/13 0:03
出で立つ自由詩2*17/1/7 0:04
今宵の風は自由詩1*17/1/4 22:48
私の手自由詩1*17/1/2 22:53
冬景色自由詩1*16/12/29 18:58
肩透かし自由詩2*16/12/28 23:45
孤独が満ちる自由詩2*16/12/28 0:36
夜更けに思う自由詩2*16/12/25 23:58
企み自由詩1*16/12/25 9:41
自由詩1*16/12/24 23:12
とある風景自由詩1*16/12/21 23:59
ヨマイゴト自由詩4*16/12/20 0:41
蝶の舞上がる自由詩2*16/12/13 21:58
午後の過ごし方自由詩016/12/13 14:28
待っている自由詩1*16/12/12 21:52
どうか、あなたよ自由詩1*16/12/10 0:28
今日を生きる自由詩1*16/12/9 10:34
ぐうたらぐうたら自由詩016/12/9 1:23
今日もまた自由詩1*16/12/8 0:20
原点回帰自由詩1*16/12/7 1:17
漂流自由詩1*16/12/6 1:52
孤独と呼ぶのか自由詩1*16/12/5 1:39
しあさっては自由詩1*16/12/3 2:09
向かう先は自由詩1+*16/12/1 2:07
ナミダノイロ自由詩4*16/11/25 23:04
明日降る雪自由詩2*16/11/24 0:54
雨の中自由詩3*16/11/21 23:34
空の下自由詩1*16/11/18 0:00
機械踊り子自由詩1*16/11/16 21:10

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