遠い亡景
yamadahifumi

窓の外は雨がしたたり
君は孤独を感じている
煙突のかすみが遠い亡景のように
君の眼に降りかかる
と、君は突然眼を見開いて
この世界をゆっくりと眺める
そこに何もないことを改めて確認すると
君は再び眼を閉じて深い眠りの中へ・・・
遠くでは煙突が
遠い亡景のようにかすみを吐いている


自由詩 遠い亡景 Copyright yamadahifumi 2012-03-16 18:20:50
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