輝いてる月の価値
消えそうに潤む月の価値観

僕は潤む月を見ながら自分を重ねていくのだ

儚くも消え行く身と思うならば
いっそ輝いて消えるのか
いつの間にか消えているのかは

今 月 ....
すごく大切で
だけど近づけない

だから大事なもの

いつも手の中にあるわけじゃない
だから大事なもの

考えて色々やってみる
だけど見返りなど全くない
寂しい
 ....
ミネラル水を2本並べてキミを待つ

花も2輪

硝子ボウルに洋梨と
赤い実のグレープフルーツを置いて
綺麗に磨いた先割れスプーン

忘れていけないのは

洋食と言っても箸が好きなキ ....
手を掴めるまでのすごく永い時間

それは
メールして
電話で話して



会って



話して
メールして
電話して



逢って



想いのほか話しをし ....
素直に君を連れ去った
何時までも握る手に
永遠強くなる絆を覚えた

折れる 程
握ると白い指先の爪
痛いと言われて
ハッと息を 呑む

肩で息を
しばらくは止まない連鎖の銅板
動 ....
キズハアサイカ

キズハアサイカ

朧にみえる井戸の水

汲み上げる桶もなく

ただ茶色の紐が風に揺れる

揺れる心と違うのは

朧の水は動かない

草履を脱いでその場に並 ....
払雲のように流れ

払雲のように形を変え

払雲の間にある薄紅い空のようにずっとは見られることもない

そして

払雲のように消えていたい

同じ雲に会うこともないように ....
大根と鶏肉と豆乳
パーツだけ言われてしまうと
美味しそうではなく

ただの食材

鶏は皮を取り除き包丁で粗めにたたく
お塩とお酒とかたくりを軽くまぶす

なんて言ったり

大根は ....
右手の痛みが引っ張るように
左手にも痛みが走った

クマみたいと言われていたのに
もやしみたいになってきた

もう随分と床に立ってない
もう随分と走ってない

飲みたい時にどこでもあ ....
屑鉄を集めるのに磁石を着けて歩く
夢がはっきりしていない子供も笑顔と
鼻水だけはあるように

鼻歌を唄いながら下駄を鳴らす

平穏の中に一喜一憂出来そうなことをキョロキョロ
いつも ....
目で追うは慟哭

狂い咲くマズルフラッシュさえ
死にいく者への献花になるのか

飛び回る蟲の名は蝿
蝿は死人を螺旋で昇る
蝿は二匹で絡み合う

その手に握る蜃気楼の糧を
投げて誰に ....
チカラなき者へ
去れといふのかこの街は

チカラ多き者が住むこの街の
スモッグヘッドが行きこうこの街が

ガンガンと

ガンガンと

チカラなき者は高いトコから落っこちれ
チカラ ....
冬枯れのいちょう並木に人工物の光
巨大な灰色の都会の象徴は
もう時間も遅いと目を閉じる

スクリーン越しにぼやけて見える
街の灯は
僕の吐く息の白さが増したから

赤から青へ変わるたび ....
そのパンを盗んだとしても
それには罪はないだろう
今ここで行われている行事に比べれば

その胸に突き刺したナイフを
もう少し押し込んだとしても
それには罪はないだろう
今ここでつかれた嘘 ....
吸う血の濃さで決まる
人生の浮世

人生なんてハナからなかった

部屋に1つ椅子

部屋に1つ机

部屋に1本のワイン

部屋に1冊の本

部屋に1滴の血

部屋に1通の ....
荷台に歌い娘を乗せて
進む先にカーニヴァル
陽に焼けた顔をヴェールで隠し
うつむいて旅の疲れを見せるジプシー
誰の顔にも笑みはない

荷台に歌い娘を乗せて
進む街にカーニヴァル
薄くぼ ....
こぼれないように差し出す手を
すり抜けてはこぼれ落ちる
掴めそうで落ちるその砂を
握ってみてもそれはマボロシ

銀のアスファルトに咲いた花は
いずれ散りゆくようにその線の細さ
陽に当てる ....
降り続く雨の間
口ずさめる歌を唄う

それに惹かれてか小さい傘の訪問者

二本目の傘の大きさと色で
待っているのは会社帰りのパパ

大人にも子供にも犯罪者や
偽善者、病気持ちにも受験 ....
マンホールの街に住む
俺たちの国境は陽の光さ
手を差し伸べられても
その線からは先に進まない

マンホールの街に住む
俺たちの主食は黒かびのパンさ
ほおばるその口溶けが
すばらしいって ....
キミはいつもそんな顔をする

窓辺に咲いた硝子の花を
こともなげに砕いたキミは
心の傷を空に撒く

キミはいつも損な顔をする
砂漠のアスファルトを走る車を
横目で睨み続けるキミは
笑 ....
部屋のゴミ 溜まる服 捨てるみたいに
大事なもの 大事なヒト 捨てたんでしょう

イヤホンに聴こえる曲を 混ぜるみたい

混じる色は ASIAN MOON
見上げても いない空は 涙も混ざ ....
あーーっていう名の絶望を

   あーーっていう名の感動を

あーーっていう名の虚無と

 あーーっていう名の恍惚が襲う



    後ろの正面は誰だと思う?



あー ....
ビルの前で飛ぶ甲殻虫
茶色い羽と足を広げ
その目に映る景色は
丸く歪んだ世界を映す

浮いてるように飛ぶ世界に
君の目でもいい
僕を映してくれはしないか

ショウウインドウの窓に
 ....
花に触れると
花びらにつたう雨の雫は
お前の

淵で溜まる透明な雫を見た
花びらに伝う雨の雫は
お前の涙

涙を止めてあげられないまま
君を家に帰した
僕の胸で泣き崩れる君に
大 ....
自分の物の範疇で
やり込めるあなたの
真剣な眼が死ぬほど嫌いです

語っているようで
ただ論理だてて私の穴に埋めていく
埋まりきったらそれで終わり
出来たパズルの絵の細かさに
私が驚く ....
マンハッタンで見た
高級外車を乗り回す娼婦
消えかけた欲望が
逆流するほどは若くもない

左腕に刻まれたシンボル
後ろに入れられた銃
きしむバーの床
ピンクの消えかけてる
ネオンサイ ....
そうなるはずもなく
僕の中から奪われた物の形
そうなるはずもなく
僕の中から溢れ出す物の轍
苦しそうに鳴き続ける犬コロに
自分を重ねてみてはニヤつく

時は重なり想いが沈んでいて
暗い ....
夏のきざし
ロビオラチーズ
野菜とトマトのゼリー

夏のきざし
素揚げした菜の花と
カリカリに焼いたパンチェッタ

夏のきざし
かぶの冷たいスープ
グリンピースとさざえの冷たいスー ....
僕は電車では座らない
前から三両目
気に入らない発射の音楽を聞きながら
乗り込み外を見る

最後に乗るのが好きなのだ

外を見たいから
僕は電車では座らない

走り出す電車の縦長の ....
駅を出る

左に見えるカフェDesign

カプチーノと今日買ったB級雑誌
ここでのヘッドフォンは邪道だ

聞こえるのは心地よいお皿の音と
少し大きめのコップ
油紙に包まれた店名入り ....
maumi(113)
タイトル カテゴリ Point 日付
潤む月自由詩6*10/9/12 4:07
大事なもの自由詩2*10/9/11 22:54
ふたりのきゅうじつ自由詩2*10/9/1 0:26
手を掴めるまでのすごく永い時間自由詩2*10/8/31 13:38
純(じゅんれん)愛自由詩3*10/8/30 19:58
キズハアサイカ自由詩010/8/30 11:44
払雲自由詩008/11/29 21:10
日々の食材自由詩0*08/5/13 0:41
破壊悔知自由詩1*08/5/8 12:55
砂鉄の砂が落ちていく自由詩008/5/7 22:28
ブレス未詩・独白007/4/6 20:41
チカラなき者よ未詩・独白1*07/2/5 1:24
銀杏坂未詩・独白0*07/1/15 23:21
INFINITE HELL自由詩0*06/11/14 21:09
No Life未詩・独白1*06/10/9 0:14
カーニヴァル自由詩2*06/8/29 21:15
夏夢幻未詩・独白006/8/24 20:41
ウタレユク未詩・独白3*06/8/19 3:09
The border未詩・独白2*06/8/14 1:46
ブラスト未詩・独白1*06/8/13 0:15
ASIAN MOON未詩・独白1*06/7/27 21:58
オリジナルティ未詩・独白006/7/22 0:32
かぶとむし未詩・独白1*06/7/20 0:25
レイン未詩・独白1*06/7/12 22:01
心 芯未詩・独白2*06/7/12 1:06
ワンショット自由詩006/7/8 21:49
Fm(エフマイナー)未詩・独白1*06/7/8 20:55
夏のきざし未詩・独白3*06/7/5 21:32
Sketch未詩・独白2*06/7/4 22:14
止まる時間未詩・独白2*06/7/2 0:21

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