ブラスト
maumi

キミはいつもそんな顔をする

窓辺に咲いた硝子の花を
こともなげに砕いたキミは
心の傷を空に撒く

キミはいつも損な顔をする
砂漠のアスファルトを走る車を
横目で睨み続けるキミは
笑うことを忘れて唇を噛む

まだ見ぬキミの微笑みは
この空に溶けていくのか
砕けた硝子の花は
元には戻れずに
この空の色に
キラキラと混じりながら
消えていった

深いほこらに入ったような
くらい所に閉じ込められたような

キミの心は少女に戻り
ただうずくまり泣いているような

そんな感じに見えたのは
子供の顔をしたままの
キミの目を見たから


未詩・独白 ブラスト Copyright maumi 2006-08-13 00:15:43
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