誰かの為に磨いた
長い爪を舐めたい

生温いミルクを零した
その胸元の匂いと
君の悪ふざけした顔つきが
僕の理性をどこかに飛ばしそうさ

誰かの為に磨いた
その綺麗な身体に触りたい
 ....
空中に浮かぶ銀の紐
綱渡りする道化師が一人
バランス棒を忘れたと
誰に言わずもなが泣き目のアート
口元の笑い

化粧した白塗りは
汗を弾きはするが遠目には判らず

今まさに踏み外さな ....
色が消える

色を失う

色が変わる

色が混ざる

色が飛ぶ

色が滲む

色がくすむ

色が

僕が消える

僕を失う

僕が変わる

僕と僕が混ざる
 ....
宵闇に鈍き銀の皿
さらさらと被る雲に
想いの念を映すことが出来ようか

輝く光に絡まる紐を辿いて
真理に近づくことが出来ようか

待つものが 空

来たるものが 虚

振り返る日 ....
暁の夜明けに
始まりの前触れ
東に染まるオレンジ色した雲の
光る葉の美風な揺らぎ
誰もいない公園の隅で
始まりの唄を紡いでいた

時の図太さに
負けないように
坂道に抗うように
漕 ....
荒い呼吸の中で
掴みとった紙切れには
はずれの文字

同じ紙切れが無数にばら撒かれた
この街で
静かに息をひきとる老人

あなたの一番の幸せは何でしたって
最後に聞いてみたい

 ....
一点を見つめる少女の目は
悲しみを捕らえ
メリーゴーランドの光を知らず
逆光に眩いレンズの光を睨んだ

その手に持つ赤い花は誰の血で咲いたか

モノクロで映る銀塩写真に
僕の目に映るは ....
人と同じように笑えない
うつむいて歩いてた
通り過ぎる人達は急ぎ足で
どこに向かうの

私を置き去りにしたあの人さえ
立ち止まることなく
無表情で行ってしまった
あなたの ....
苦しくて逃げ出した背中が透明に透けて
真昼の太陽がその背中を通して影を焼く
焼き抜かれた影絵には
傷ついた片羽の蝶が飛べない空を睨んでる

悲しくて差し出した涙が宝石に変化して
宵闇の光星 ....
少しは先の見える紫の道
ジャケットに着く雫の玉と
シールド越しに見える景色が
吐く息と共に白く曇る姿に
体感温度も下がっていく

宛てなどがあろうか
振動は尾骶骨から伝わり ....
目をつぶると出てくる言葉が真実

手を伸ばして届かないのが本当の夢

空を見上げて想うのが希望

地面よりも見えない底を見るのが地獄

最初の言葉がとっさに出て来ないのが告白

人 ....
部屋の外      静か




  出てみると  雪


夜空に光る羽のような     雪片



   息        吹きかけると
 生き物みたいに壊れていく

 ....
月に見放されて
太陽に置いてけぼりされて
風に邪険にされて
雨に身体を汚された

死にたかったんじゃない
消したかったんだよ
夕暮れに刺す陽の光
目を細めながら
少し上り勾配の橋を渡る
川岸にくくり付けられた
名も無き小船
オレンジ色の輝石
水面で少し揺れていた

真中辺りで行き交う車
何となく背を向けなが ....
缶を投げて地面に当たる時と同じ
空っぽの音がアタマに響く
うやむやにして隠れてきたこの街で
自分の存在なんかあるわけもないのに歩き続けた

知っているトコロ求めて
辞めた仕事場に ....
長くどこまでも長く伸びた影の
先まで続く孤独な道を
永くどこまでも永く燃えた風の
先まで続く蜃気楼の道を

誰の為でもなく
永く伸びた髪を縛り
赤茶になびく砂塵の懐
開くオルゴールの羽 ....
苦しくても顔を出す太陽は
何時でも何かに怒り
炎に包まれた
魂の権化

悲しくても顔を出す月は
何時でも何かに涙して
憂いに包まれた
魂の権化

苦しくても悲しくても顔を出すボクは ....
世界中から聞こえてくる
何をしているのかと聞かれている
黙ればほら掴まれる胸元
チギれたボタンの転がる先は
大抵穴の中って決まってる

ソッポを向いて殴られる
9の字に曲がる骨の音
イ ....
空を見つめる多眼の赤目
人はそれを畏怖し跳ね除ける

何をしたわけでもなく
何をするわけでもない
その赤目を忌み嫌う

嫌われても
嫌われても
微笑む赤目に
ただ一つだけ守りたいも ....
機械仕掛け
二つ折り
小窓に動く
夢一夜

悪戯な表現の
事の波集めて
読み取るのは
溢れる程の君の笑顔
数分考えて
返す言の葉は
悪戯に隠された
本当の気持ち

真っ直ぐ ....
移り行く季節
変わらない君の笑顔
どこかに置き忘れた
金色の鍵一つ

開けられないドアの
中にある笑顔
取り戻すことは
二度とない想い

繰り返す日々に
逃げ出したものの
独り ....
真昼の月の白さ程
僕の心は精錬ではないのです

真昼の月の朧ほど
僕の仕草は控えめではないのです

今見せた手は汚れているでしょ
決して仕事で付いた汚れではないのです

それでもつい ....
カナリア カナリア
快楽の中に今も尚
生きながらえた首を曲げた老人
苦しみなら信じられると
禁断の果実すら腐り落ちる
この土地を愛してやまない

カナリア カナリア
突発の中で育てられ ....
交差点の向こう
ギラリとした眼光の
ヤサ男が独り
こちらを睨む

興味本位な意識を飛ばし
かの男に憑依する

男15歳初めての殺人

それは見知らぬ男
母の上にまたがり
汗だく ....
僕には解からないことがあるのだよ
と髭を引っ張る

歩くだろ
そうすると
通れるか通れないかギリギリの
そんなトコロに出くわした

何故にみな躊躇なく進むのだ
何故にみな立ち止まり考 ....
平野水の炭酸の泡のような

甘しょっぱい君のキツさ

いちねんさんびゃくろくじゅうごにち

誕生日も
クリスマスだって
何もないけど

この日だけは
期待していいです ....
何もない
僕は何もない
そんなとこでしか
暮らして行けないことを

何もない
僕は何もない
こんな底でさえ
叫ぶことも見ることも
出来ないまま

うつむいた影先の
小石につまず ....
夕と闇の間で
海蛍の群れに導かれ
滑空する機体の重さ
地面へと伝わる

伝わる振動は
両の耳鳴りを増幅する
アンプのように
硝子の中で火花を散らす

長い鉄塔につい ....
洋煉瓦の敷き詰めたお店
珈琲の湯気が後ろに流れるポスター
銀盆持つ手に甘い香りのタルト
カウンターに佇む白エプロン

ノスタルジア
ポスターのデサイン
タルト・オ・ペーシュ

麗し ....
黄色に染まる空色と
境が消えた海
かろうじて白波が
海と判らせる程よい海絵

窓際のプランターには
名前の知らない植物の幹が
花に向かいカーブをかけて伸びている

部屋の灯りなどは不 ....
maumi(113)
タイトル カテゴリ Point 日付
落ちた狂気のシルエット自由詩2*06/6/29 1:09
銀紐の綱渡りは道化師を落としたか自由詩0*06/6/13 21:13
さよならCOLOR's自由詩1*06/6/10 3:11
残月自由詩106/6/3 23:52
暁の唄自由詩2*06/4/21 21:49
Way自由詩2*06/4/6 22:57
Flower自由詩3*06/3/28 2:02
Boy's Life自由詩2*06/3/24 21:50
僕の道標自由詩2+*06/3/21 0:03
ループライダー自由詩1*06/3/3 19:58
独白ソノ2未詩・独白0*06/3/3 0:24
雪欠片未詩・独白0*06/3/2 0:28
独白未詩・独白1*06/3/1 1:20
僕のキセキ自由詩0+06/2/28 21:05
コンティニュウド自由詩2*06/2/25 21:18
道の先に蜃気楼未詩・独白1*06/2/21 0:19
抜け殻の蟲自由詩0*06/2/18 16:25
ネイム未詩・独白1*06/2/17 23:04
赤目の蟲自由詩1*06/2/17 18:27
ゆめひとよ自由詩1*06/2/16 20:46
恋し過ぎた日々 忘れない想い自由詩2*06/2/13 23:16
未詩・独白1*06/2/13 1:16
カナリア自由詩2*06/2/11 9:29
復讐するは我にあり自由詩1*06/2/11 0:58
にゃー自由詩1*06/2/10 0:11
平野水の向こう側未詩・独白006/2/9 23:48
手を伸ばせ自由詩1*06/2/9 18:23
ラヂオ自由詩3*06/2/9 0:27
喫茶店未詩・独白1*06/2/9 0:13
空絵 海絵自由詩1*06/2/9 0:09

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 
0.11sec.