苦しみの吐息をハッと吸い込む
吸い込んだ息は心のフィルターを通し
浄化していく

悲しみの涙を燃料に
少しだけ皆の励ましのオイルを添加
行き渡るように軽くペダルを踏む

お腹の
キャ ....
暗闇に落ちる雫

その音に紛れて足音
草履と布擦
円を描く竹の先端に月夜

業物の波紋が揺れ海の如く
深となる藍い闇
こよりを尖らすよう
気が張り詰め
月に照らされる藍に
一線の ....
あなたの過去の過ちが
あなたの未来を決めることはない

あなたにとっては
過去を改め手直しすることも
なおさら変更することも出来ない

苦渋に満ちた果実をもぎ
捨てることは選べても
 ....
宇宙の進化
生命の誕生
生物の進化
生物に固体の発生
世界の秩序・・・

そんなのは良くわからんもん

この人が好き

それでよくない
〜寝ぞう〜

右向いて 左向いて
時には落っこちて
目覚めてる時と同じくらい
動いているから
昨日よりは成長しています

〜歯ぎしり〜

あなたの近しい人が歯ぎしりをしていても
 ....
言葉と言葉が画面の中でお付き合い

触れられるわけじゃないけど
まして手を握れるわけでもない
それでも楽しいひと時があるのさ


今日は何してた

映画観た

面白かった?

 ....
気が狂ってる俺の友達は
今夜の月は最高にイカシてると
水の中に写った月に抱擁してみせた

さあ行こうぜ不良少年
今夜の月はとても危険で
吸血虫のお腹みたいな色をしているんだ

さあ集ま ....
すぐさま起きる月夜の晩に
指の隙間から 月光浴

後ろ向きに着けた 狐の面
太鼓の音で 起きそうだ

硝子玉のような林檎をほおばり
ユラユラ泳ぐ金魚は 紙の上で跳ねた

よつゆに濡れ ....
和紙で切り抜いた蝶が飛ぶ
アヒルを抱く少女がひとり
唄をうたう

裸足のキリンが通りすぎる
今日は8頭も通りすぎる
それよりも大きな啄木鳥が
鼻唄のボリュームをあげる度
口から漏れる蝶 ....
本当に誰かを好きになったなら
皆はどんな言葉にするのだろう

本当に伝えたい気持ちがあったなら
僕はどんな言葉にするのだろう

言葉に慣れた僕達が

あなたの隣にいる幸せや
闇に浮か ....
向日葵の花が燃えて
灰に変わるまでのあいだ
僕は目を閉じて
何を考えよう

銀の指輪をはめる役が
僕ではないと
シナリオの一頁で判っていた

舞台の隅で拍手をするだけの
小さい役ど ....
※作中インディアンをネイティブアメリカンと
 呼称すべきですが、詩作の関係上インディアンと
 させて頂きました。関係者の方がいましたら
 ご了承下さい。 〜maumi〜



インディア ....
雨はピアノの高音部の二音
交互に鳴らすシトシト雨

旋律を奏でる背景は
ある人は無人の公園を
ある人は灰色の戦場を思い描く

波紋の音はハープの調べ
幾重にも重なる音の連鎖

一つ ....
唇が着くか着かないかくらい
斜め右から見るあなたの顔が好き

嫌なのは嘘ともつかない
稚拙な言い訳をする瞳の大きさ

背中を掻く時のあなたの顔は
母を困らす時の父の顔にそっくり

最 ....
服を着た悪魔 身を乗り出し覗いた先
ずぶ濡れの女がひとり歩く先に断末

声もなく花もなく ただただ枯らし泣く
気にすることもなく 過ぎる目の前

握りしめたポケットの中の最後の言葉
命を ....
防波堤を越える荒荒しい波粒のように
ここ新宿に溢れる若者の影
からっぽのはずはない胸の中一物の中
吐き出させる事が日常

狂うはずはないもう狂っているのだから
先天的なカリスマだけが生き残 ....
かりそめの逆月のように
心変わりを繰り返す衝動は
裸足で歩く土の痛みにも似て
剥き出しの無垢なここを刺激した

病であるはずもない
まして重病ではない

ただ風になびく黒髪の
一本一 ....
階段の踊場の風 冷たい息 通り過ぎる冷静
君を想う気持ち 崩れる土壁 不安な情熱

握るコブシに一段と力の入る瞬間
まだ僕を知らない君が横を過ぎる

知らない君への妄想は普段の僕を壊す
 ....
狂い咲く雷の道を
まだ歩いているというのかね

わたしの脚は動かずにいる
ついには逢えず終いだ

若かりし頃の面影を
ぼんやり思い出そうとするのだけれど
暖炉の前の陽炎のように
ゆら ....
足並み揃えて歩く新兵さんは
どこか物悲しげで
それを見送る白いドレスの女の子は
真っ赤な唇で こう叫ぶのさ

「私の元へ帰ってきて」

カメラを覗いている若者は
小さな硝子越しに見る世 ....
平原に骸の数だけ



流れた時の数だけ   

腐敗

幾重にも重なる蹄の史跡

行く場のない魂は
登ることなく漂よを水滴

鈴の音が導くんは  

清流 

傷 ....
父さんは何故嫌がることをするの
父さんは何故母を裏切るの
白い手袋が朱赤く染まる程
あなたが嫌いだ

憎いから誓った あなたを許さないと
水を抱かせたよう 巧みにすり抜けた後は
びしょ濡 ....
今 慟哭を以って歩くのは
雄叫び轟く サーカス団の群れ
黒い背景に 浮かび上がる
黄金の月

悲しみ隠した その顔に
笑化粧の厚塗りをした 道化師
悲哀の広告(チラシ) ばら撒き踊る
 ....
maumi(113)
タイトル カテゴリ Point 日付
忘却と脱力の瞬間未詩・独白006/1/17 19:18
海の如く自由詩1*06/1/17 19:03
主観の林檎未詩・独白0*06/1/16 18:43
考え込むとバカになる本自由詩0*06/1/16 18:26
寝る時はいつも明け方自由詩1*06/1/16 18:06
思うのだけど自由詩1*06/1/16 2:42
不良少年の唄未詩・独白006/1/15 2:08
狐の面と指の隙間から花火自由詩1*06/1/15 1:41
和紙で切り抜いた蝶が飛ぶ未詩・独白1*06/1/14 2:05
詩を書く理由自由詩6*06/1/13 19:02
空の色が変わる程の自由詩2*06/1/13 18:56
インディアンおばちゃん自由詩1*06/1/12 19:03
音叉の波紋自由詩1*06/1/11 23:35
好み自由詩3*06/1/11 1:20
身代わりの羽花自由詩1*06/1/11 0:05
無印悪品[group]自由詩006/1/9 18:05
☆☆☆☆☆自由詩2*06/1/8 23:57
吐息自由詩4*06/1/8 0:20
君へのおもひ自由詩2*06/1/7 0:22
まほろば自由詩1*06/1/6 23:36
戦う国自由詩1*06/1/5 20:35
少年回帰[group]自由詩6*06/1/5 19:26
慟哭のサーカス自由詩1*06/1/4 19:05

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 
0.09sec.