花を買いました
家でその花に火を点けました
花は死にました

おもちゃを買いました
姪にあげるつもりで買いました
家でそのおもちゃを捨てました

僕の命を買いませんか

僕と同じこ ....
カラダとココロの半分を
分解したとて
バラバラに動く心臓は
舐めたプラスのネジのように
右にも左にも
動かずに死んだ片隅

手を伸ばしたとて
動かない腕に
針を刺して痛感したくても
 ....
あなたの言葉半分を下さい
そうすれば
僕の詩は読めるものに
なるかもしれない

あなたの作る倍の時間は下さい
そうすれば
僕の詩はまともなものに
なるかもしれない

言葉の半分と
 ....
何を{ルビ抗=あが}らっているのだろうか

何故に晒すのだろうか

自問自答するならば
書き列ねる必要もなく

誰かに評されたい
そうするわけでもなく

詩人は

何に抗らって ....
仕事帰りに一杯嗜む・・・
たまにそんな気にさせる
漆喰のカウンターが恋しくて

おひとりさまですか

指を一本静かにたてる

壁面に無造作に映される
映画は鳥の映像
昼光色に反射し ....
ねえ 君の窓の景色は
何を映しているの

どんなに想像しても
それだけが分からないんだ

ねえ 僕の街の景色は
君の瞳にどう映っているの

僕の窓の景色はガタガタと
風が吹き出した ....
湯船に浸かる銀ボール
滑らかな肌のカカオバリー

もう少し温まると
香りが増える
この子達ったら
熱したり冷めたりと
温度調節がいつも大変

ゆっくりと馴染ませた
生クリームの程よ ....
雲が流れることを
忘れたように
君の言葉の流れに躊躇した

電波が途切れ途切れ
咳き込むように
言葉の最後で吹きだした

面白い言葉も
恥ずかしい言葉も
ふんふんうなずく
頼もし ....
外に出て気づく
静かに押し合う
冬と春のいざこざ

あなたの声に
暖かくなったり

あなたの声に
シベリア辺りまで
行き過ぎたり

街中に見る
さも暖かそうに寄り添を
二人を ....
狂わしく相愛しい君の本体を
舐め尽したとて解らず
重なる毎に理解して
重なる毎に誤解していく

指先を弄び含み笑いするも
深く刺さるとて感じず
動かす程に高まり
動かす程にしらけていく ....
道に道無く目隠しの子供が座る
目の前に落ちた小さな手に生は無く
大人より食べない子供が
大人に殺されるのは何故

僕の耳に届く幻聴の手紙を
聞こえない振りをして無感情に振舞う
掻きむしっ ....
心打つ言葉があり

言葉を信じ

言葉に導かれ

言葉を愛する


言葉は朽ちても


心打つ君があり

君を信じ

君に導かれ

君を愛する
誰もが
エゴの殻を剥げば
孤独で死にそうな
うずくまった浮浪者

8mmで映した公園の回転塔の色は白く
屈託のない笑顔と
落ちて泣き叫ぶ子供
やがては成長し
選択を迫られる

金 ....
嘆きの雨を待っている
静かに下を向き
唇を噛みながら
雨が降るのを待っている

愚かな飾りと
人の目に固まり
身動きも出来ずに
涙を流せないでいた

あなたと居たくて
歩いてきた ....
凍らせないで下さい
言葉が凍ると
刺さったところが
痛むのです

暖めないで下さい
言葉を暖めると
流れるものが目を覆い
あなたの顔が
見えなくなります

流さないで下さい
言 ....
ポットから注がれる
最後の一滴には
葉の命ともいうべき
紅の色と美味しさが
たっぷりと入っている

君から注がれる
最愛の言葉には
葉の命ともいうべき
囁きの吐息と秘めた想いが
た ....
今まで信じていたもの
心が違うと叫んだ時から
手は口を塞ぎ
瞳は衝撃の水を泳いでた

思っていたのかもしれない
霧が覆う水のいたずら
色の効力に従う他に
何が出来ただろう

今まで ....
楽におなりよと
重い荷物の一端を
持ってくれる人は友達

楽におなりよと
重い荷物の一端を
消してくれたのは肉親

何もないはずの肩に
想いなど乗せようなどと思うから

思ったの ....
白い太陽に照らされた一点の光
海面に槍のように刺さっても届くのは海面

わざと白い水面から潜り泡を残す人影が
拒んだ海中に身を委ね判決を待つ

だが観てくれ
ぼんやりと白い光輪の周りに出 ....
映画を観る
隣はいつもポテチだ

ひとつ隣りにこの映画に似つかわしくない
カップル 隣りカップル 隣り男 隣り暗くて見えない

映画が始まる
隣りのポテチはお休みだ
始まったら食べない ....
 心が迷う そんな時こそ
空は青いということを思い出そう

光が空気中のガスに反射して

 ウンタラ
     カンタラ

空は青い それでいい

ならば
心が迷う 当たり前じゃ ....
自分が出したモノの行く末など
どこへ流れて最後はどうなるのかなんて
気にするものがいないように

自分が吐いた言葉の行く末など
本当のところは
どうなるかなんて
気にするやつはいない
 ....
暗がりの中で一滴水を垂らす
砂が命を吸い上げ源が潤う
暗潮に透過光 眩く

かけがえのない命の満ち引きは
今 満月の力を借りて海に帰らんとする
握りしめてこの世に生まれしお子は
全ての災 ....
くるくる回る
ピタと止まる
生きているから
小さくても感じます

繋がるのはカラダだけじゃなく
その手になりそうなトコロも
高くなりそうな鼻のトコロ
長くなりそうな足のトコロ
あるか ....
背くことも従うことも
いつか見た夢喰いが製る幻影
と 去就の門を依頼したのだ

止まる思考は廃墟のビルになり
留まる思考は看護士だけの病院に
固まる体は魔術師のいないカラクリの箱

弱 ....
栞の挟まる先に
色んな世界が広がり
お客として見るも 主人として見るも
それは自由だ

時には竜のその背に乗り
山の頂にて戦いを広げ
時には別れ間際に涙して
雨に打たれながら助けを呼ぶ ....
第一章 〜白刃一閃〜

白く見えるそれは刀
閃くそれは太刀筋

息をも殺す間合い
覚悟の笹葉の揺れ

ぶれる波紋
太刀の音に混ざる鈍き音

何も知らない虫は笹に乗り

水に映 ....
フレンチローストと
イタリアンロースト
メニューの前で悩んでいたら
後ろの人が舌打ちをした

怒ってはいけない
珈琲というものは
ココロを落ち着かせる為に
飲むもんだ

と おじい ....
雪が降りるかもしれない
そのくらい寒さで首をすくめた

今年初めての手袋をして
いつもの道 寒さを感じないよう
ゆっくりと歩く

足跡はまだつかないでいる

仕事が終わる頃には
も ....
冷たくなる手に
息を吹きかけ
電車を待つ

黄色のライトが
十字に走るくらい
寒さのもやに反射していた

土も薄氷で覆われ
ここでこんな寒かったら
と あなたの住む街のこと
少し ....
maumi(113)
タイトル カテゴリ Point 日付
無題未詩・独白2*06/2/5 21:46
銀塩に映る明と暗自由詩3*06/2/5 21:33
あなたの欠片未詩・独白2*06/2/4 18:39
犬死にせしもの自由詩1+*06/2/4 17:21
おひとりさまですか自由詩1*06/2/4 0:24
君の街未詩・独白2*06/2/3 20:45
カカオのおまつり未詩・独白1*06/2/2 23:53
恥ずかしながらも未詩・独白1*06/2/2 19:51
いざこざ自由詩0*06/2/2 18:51
滑らす肌に灯す温度未詩・独白1*06/1/31 21:40
逆さに育つ花自由詩3*06/1/31 20:54
独りの言の葉未詩・独白4*06/1/31 1:39
Border未詩・独白1*06/1/30 20:34
嘆きの雨自由詩1*06/1/30 20:17
届けたいのです未詩・独白3*06/1/28 18:27
君とミルクティーな関係自由詩6*06/1/28 18:20
僕のすべて自由詩0*06/1/27 20:26
留まる肩に二羽の鳥未詩・独白1*06/1/26 22:08
白から始まる蒼い海中自由詩1*06/1/25 21:42
物見映画見聞録自由詩2*06/1/25 20:43
青い蒼いハナシ自由詩3*06/1/24 20:23
ふれあい下水道自由詩2*06/1/24 0:07
理り自由詩2*06/1/22 10:39
小さい蓮のハナシ自由詩3*06/1/21 17:28
去就の門自由詩2*06/1/19 20:12
栞のテーマ未詩・独白1*06/1/19 19:37
血 闘 自由詩0*06/1/19 19:27
ほろ苦きなのは未詩・独白3*06/1/18 22:56
見上げると雪は自由詩3*06/1/18 18:43
繋ぐ自由詩1*06/1/18 18:26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 
0.1sec.