破壊悔知
maumi

右手の痛みが引っ張るように
左手にも痛みが走った

クマみたいと言われていたのに
もやしみたいになってきた

もう随分と床に立ってない
もう随分と走ってない

飲みたい時にどこでもある自動販売機
そこに何も考えずお金を入れて
無意味に色を変えるボタンを押す
軽い振動に何時もつっかえるのを
手を差し込んで捜す

もう随分とやってない

車は外車に乗りたいとか
バイクに乗りたいとか
家がほしいとか
彼女がほしいとか
もっとお金がほしいとか

濁ってきた目だけが
最近白く澄んできた気がして
真っ直ぐに

朝日を見れるようになったり
夕陽を見れるようになったり

自分自身がどんだけ小さいか

受け取るのは何か
少しでも前へ
自然のままに

自然のままに


自由詩 破壊悔知 Copyright maumi 2008-05-08 12:55:07
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