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軽やかに街を吹き抜ける風が
まことしやかな君の噂を
僕の耳元で囁いていく

騙し絵もどきの日常の水路を
予定通り流されながらも
まだ僕はなくした鍵を探している

散り終えた季節に
 ....
ギザギザの
気温の折れ線グラフの
端がほつれて
光の縦糸が
眠たそうな家並に
垂れ下がる

カチカチに
凝り固まった表情筋の
端がほつれて
微笑の横糸が
路地裏の野良猫を
追い ....
この世のうわずみを
あらかた舐めてしまった

僕は

もう

面白がらなければ
何も面白くないし
欲しがらなければ
何も欲しくない

この世のうわずみは
どれも同じような ....
真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた

罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていって ....
もっと
川であれば良かった
素直に
下っていれば良かった

もっと
月であれば良かった
律儀に
満ち欠けしていれば良かった

もっと
波であれば良かった
健気に
寄せては ....
うっかりついてしまった
溜息の先端から
滑り落ちたマンボウが
午後3時17分の紙コップの
コーヒーの中に浮かんでいた

セクハラまがいの
丸い横っ腹を堂々と晒して
背びれと尻びれを ....
うろこ雲の尻尾につかまって
東の空へ流れ去った君は
雨雲に紛れ込んで
細やかな涙を降らせた

柔らかな時の掌に撫でられて
色鮮やかに頬を染めた君は
頼りない指先に手折られて
夕餉の ....
お人好しの楽天家を
気取ったって
些細な石にもつまづく
几帳面
後ろを向きながら
前へ歩いていく
ちょっと湿っぽい
僕らしき僕

典型的なO型気質を
なぞったって
大雑把な素 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
葉桜- nonya自由詩19*11-4-20
ほつれる- nonya自由詩22+*11-2-27
ぽつり- nonya自由詩23*10-10-2
僕の自由帳- nonya自由詩28*10-8-7
後悔- nonya自由詩20*08-11-3
マンボウ- nonya自由詩12*08-10-11
- nonya自由詩14*08-9-30
僕らしき僕らしさが僕らしい- nonya自由詩8*08-9-9

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