獰猛で

狡猾で

臆病で

暗闇で

血がにじむ左足は引きずって走れ

傲慢で

厄介で

不潔で

空腹で

欲しいものは奪って逃げろ

無情で

貧弱 ....
打ち上げられた
鯨みたいに

疑問符は
すべもなく
空の青さを映しだしている



怒号も慟哭も、祝福も
みな同じ音ならば

この
広い世界に満ちるものは
みな同じ水だ ....
気持ちを放る

それを避けられる

遮断される

それで気づけよということなのだろう

でも

放った気持ちは

どこへゆけばいいのだろう

放った相手の

コレクショ ....
靖国通りの先に大きく聳える
東京スカイツリーの展望台から上部ユニット
メタル素材の三つの顔が浮かんでいます
陽光を反射するでもなく
ぎらりぎらぎら照り光っています。

ゆっく ....
今日、秋の日は暮れ

世界は己が回転をやめる

今日、秋の日は暮れ

僕達は自分達の世界(ワールド)へといそいそと

今日、秋の日は暮れ

君の髪はその風に揺れ・・・

今日、 ....
街を彷徨う蒸気と共に

白熱した悲しみが車をよける

手をつないだ恋人たちは

知らない土地の話をしている

七色に輝くスーツのポケットには

小さな戦争の火種が入っている

 ....
枯葉が吹かれて
かさかさと鳴る
その音を骨身にまでしみこませて
つぎの角を曲がる
そこを過ぎれば 私の影は
通り過ぎたところには残らない
背後に置いてきたのは私自身が
思い出として残らな ....
目には目を、歯には歯を

復讐法として有名なこのハンムラビ法典の一節に

ぼくは異をとなえたい

この一節を

簡単に復讐法と言って片付けてしまっていいのだろうか

あなたのメルヘ ....
美学とか
















信念がある








 ....
 
 
犬小屋を作る
犬がいないので
代わりに自分が中に入る
隣の家から拙いピアノが聞こえる
丸くなりうずくまっていると
昔からずっとこうしていた気がしてくる
前を通る人が
中を覗き ....
  会いたくて

  生まれてきたの

  あのひとや

  きみやみんなに


 ただ 会いたくて
やまない雨はないけれど

ふらない雨はある

雨ってやつはたいへんな気取り屋で

いつだって

おあつらえむきの場所を選んで

タイミング見計らって



やまない雨はない ....
いらつきは雨のよう
ホームに駆け下りたら
行ってしまった電車
半分だけ見て出た映画
飲みかけのアイスティー
しおりをなくした小説

時がたっても
大人になっても
ぜったいにゆるす ....
  固いタイルに
  きみはうつ伏せ
  ぼくはぼく自身より
  長く鋭い針を
  きみの背骨の中点に差し込む
  素早く、直角に
  屹立させる
  こうして
  線と
  ....
飛行機がまっぷたつに割れて

僕は死を確信せざるを得なかった

シートごと乗客が

つぎからつぎへと剥がれて空に消えてゆく

僕にはするべきことがあった

悲しいくらい真面目に当た ....
はたらけ はたらけ 身体が動く限り
はたらけ はたらけ 時間が有る限り
はたらけ はたらけ 君を忘れる為に
はたらけ はたらけ 自分が存在する為に
彼女のためにリボンを作ろう
真っ赤なやつを

どこからでも見えるように真っ赤なやつを
夜空のまえに宇宙です

茫漠がしんしんと降り積みます

オリオンか

雨か

分からぬほどに酔っています

あなたは黄いろが好きなのです


おばあさんのベッド

窓ガラ ....
見つめられると目が泳ぐ 点

嘘をつくとき唇が溺れる 点

滅多に好きなんて言わない 点

温かすぎると慌てて逃げ出す フーテン

笑おうとすると頬が寒がる 点

お世辞を言う ....
曖昧な空間に出来た亀裂の中に身体を溶かして連続する呼吸はまるで推敲の足りない台本の様に不規則だ、何を言っているのかまるで聞き取れないスピーカーの音量に辟易しながら広告をやり過ごす様な時間ば .... 3時間過ごしてしまった

音楽を聴いたりぼっーとしたり

おうちに帰ると屋根のうえに

オリオン、おまえならなんて言うだろう


悪ぶってみたけれど

おまえを放っておくオスなん ....
青空のやつ
研ぎ上げたカミソリみたいに 輝いて
今日こそ世界中の 影という影を
断ち落とす 腹づもりらしい

太陽は 白痴みたいに
ただ 笑っているばかり
これからどれだけ 薄暗い血が流 ....
いのちまで取られやしない

いのちのお陰で好きでいられる

さあ来いよ

ぼくはあなたのライオンになる


淋しいのも悲しいのも平気

慣れてしまえばこんなもの

胸のしびれ ....
ふいに思い立って
ずる休みをした
一日ゆっくりしよう
そう思い
ふかふかのベッドで
真っ昼から寝てやった
勝手きままに寝てやった

まどろみから覚めれば
窓の外は薄やみ
ひょろ ....
ぽつんとひかる

それだけで嬉しくなれた

淋しくもなれた

悲しくもなれたし晴れやかにもなれた

ぽつんとひかる


遠くのマンションが

白いひかりを並べていた

あ ....
 長い間音楽を聴かないようにしていた。朝、満員電車に揺られ、つり革に手のひらを乗せ、片手で本を読んでいる。誰の声も聞こえない。電車の走る音が体中に響いている。車内にアナウンスが流れる。次の停車駅を告げ .... 天に飽き天かきむしる鱗雲



おまえには冬しか居らぬしるし刺す



鉄を裂き鉄かつぎあげ冬を打つ



とどめからとどめに至る永さかな



仮 ....
夜の中に透明な線があって

それは「雨」と呼ばれる

あの日、降りしきっていた雨も

今、僕の頭上では収束している

あの日、乾いた言辞を放った僕も

今や湿った男となった

 ....
多分まだ

明日も朝日は

射さないが

多分死んでも

報われないが
排水溝に水が流れていく

無関心なざわめきが街からきこえ

ぼくは窓の外を眺めている

通りを徘徊するばばあの持っている

乳母車の中身はしゃれた靴下が一足で

足音を消すには物足 ....
faikさんのおすすめリスト(1000)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハイエナの下着- 空中分解自由詩211-11-9
花散る里- 千波 一 ...自由詩6*11-11-9
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩1111-11-9
靖国通点描- ……とあ ...自由詩1611-11-9
秋の日は暮れ- yamadahifumi自由詩211-11-9
虹の中- 空中分解自由詩6*11-11-8
骨身- 岡部淳太 ...自由詩511-11-7
傷ついたメルヘン- 吉岡ペペ ...自由詩211-11-7
フォーマルハウト- TAT短歌1*11-11-6
バイエル- たもつ自由詩2311-11-6
時を合わせる- 佐和短歌311-11-6
ふらない雨- かなりや自由詩311-11-6
いらつき- はだいろ自由詩511-11-6
交点- 草野春心自由詩611-11-6
一生一緒- 吉岡ペペ ...自由詩311-11-6
削る- ここ自由詩311-11-5
お気に召すまま- Rabbithole自由詩411-11-5
お月さま- 吉岡ペペ ...自由詩611-11-5
点点- nonya自由詩19*11-11-5
世界にはどうしてこんなにたくさんの音が溢れているのだろう- ホロウ・ ...自由詩4*11-11-5
オリオン- 吉岡ペペ ...自由詩811-11-5
青空の刃- さすらい ...自由詩13*11-11-5
胸のしびれ- 吉岡ペペ ...自由詩511-11-4
ふいにずる休みを思い立って- 青井とり自由詩611-11-4
ぽつんとひかる- 吉岡ペペ ...自由詩711-11-4
君の手のひらに触れようとしても、怒らないで欲しい- ブライア ...散文(批評 ...311-11-4
無言火刑- 木立 悟俳句711-11-4
表情- yamadahifumi自由詩111-11-4
すぐ自殺とか言うのはもう止めた- TAT短歌1*11-11-3
黒色の格子の中の人影の- 空中分解自由詩211-11-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34