知っている人には見えても
知らない人には見えない世界がある。

世界は、いつだって不公平。
半分はアタリ。半分はハズレ。

いつだって肝心な扉は
自動では開かないようにできてい ....
真っ黒なランドセルが
ひっくり返っている

カブトムシに似ている

そう思って
しばらく眺めていた


小学生の頃
それに教科書を詰め込んで
学校に運ぶことを
当たり前だと思っ ....
 決して建て終わることのない塔がある
 光をまったく反射しないその塔は黒い輪郭に
 太古の文様を刻んでいる

 日の光のもと 
 それは実体のない白い影となって横たわり
 存在を忘れさせる ....
「カリヨン」

                 乱太郎

さっきまでの淋しさは
          何処に

さっきまでのうっとう ....


冷たく また暖かく
風は吹いてくる 駆けつける
通りの角の向こうから 木立の間から
病院の屋上で 夕暮れの空に黒い影を揺らす 洗濯物から  

冬の風は 静寂を厭う
その身体をよ ....
優しい人かと問われたら
優しくないでしょう
それでも想いやることは
きっとできるでしょう

だれかがだれかの役にたつ
そんな幻想を
人は捨てることはできなくて
だからこそ
生きてるの ....
雑木林に音符降る

腐葉土にリズム浸み

時間の奏でる音楽

人工もまた自然です


燃料棒が溶け落ちてしまって

コンクリートを65cm沈む

山肌のみどり色が抜けきって
 ....
月曜日
突き刺す気嵐の中
若い女が ビールを振る舞う
突き刺す気嵐の中
マネキンの片手に数羽の鳥が止まる

火曜日
隕石が飛び交う真夜中
若い女が アイスを振る舞う
隕石を避けて生き ....
暗黒鶏冠の羽飾り 

土地の人々追われ出て

千の砂地の蜃気楼

駱駝に揺れるカンテラの

古い燈火に点るのは

螺旋模様のアラベスク

鐘楼の夢塔の夢

みな朽ち ....
ふるえるのは

百万の宇宙の

軋み

もつれ

私は言う、還れと
{画像=111201004459.jpg}


太陽が液状化する
とろけながらも
雲の絹糸を伝い這うように向かう先は
飽きもせず西の空だが
絶望じゃない
繰り返しは絶望じゃない
私は ....
さみしいさみしいが
毛穴という毛穴からにじんで
コンクリートの路地や
木造の二階建てや
塀の上の猫まで
とにかくもろもろのものをさみしいさみしいの中に
沈めていって
やがて太陽がさみ ....
深夜のファミレスはこんなにも賑やかなのか

ドリンクバーやサラダバーではしゃぐひとたち

国道を走る車の音に混じって

「ぎゅぃん ぎゅぃん」

「しゅぃん しゅぃん」

と空間が ....
遠くからでもわかる黒目が印象的な
小さな女の子たちがそれぞれ発泡スチロールの箱に乗せられ
疎水路をベルトコンベアーのように流されてきます
とても楽しそうで何やらカラフルなおもちゃを振り回していま ....
 
 
ひまわりの振りをして 
きみが咲いている 
太陽の方を向いて 
きれいに咲いている 
ぼくは影の振りをして 
地面に横たわる 
こうしていると何だかとっても 
時間の無駄だね ....
ほんの気紛れだった
マンションの折込みチラシで
折紙しようなんて思ったのは

最寄駅徒歩7分を山折り
南角日当良好を谷折り
指紋の間にかすかに残る
あどけない感触を頼りに
無骨な指 ....
(僕)
追いかけてくるよ
時計の秒針が

片づけても 片づけても
後から 後から
新しい仕事が 湧いて出てくる
さながら蛆のように 白く まがまがしく
時間という競技トラックの 前方に ....
 「ごめん、本物じゃないから」
 という台詞を使う場面を考えている。

【1】 医師が開腹手術をしたあとで、「ごめん、俺、本物じゃないから」という。医師免状は偽物だった。

【2】 他人の家 ....
          指関節をなんど曲げても
          言葉がどこにあるか
          わからない


人類の要素のひとつ わたくしも
紙とペンで書いた言葉を 今は ....
 
目が覚めたらやっぱりおっちゃんやった おっちゃん

ひとりやったら泣いちゃう おっちゃん

そんなおっちゃん、やさしいしたってやー


 
いたずらなことをくりかえすことによって

私にとって本当に大切なことを

忘れてしまったような気がする

覚えておきたい断片的な記憶を

輪ゴムで留めておいたはずなのだが

いつの ....
なにかが 出てきそうだ
僕のおなかの あたりから

いつも 予感がある
それは身じろぐ 胎児にも似て
この意識の どこか内側の さらに内側にある
見えない子宮の中で もがきながら 訴えてい ....
知らない森を歩き
知らない木の実を捥ぎ
知らない蜜を舐めて
知らない水を飲む


細胞は情報を更新して
肉体は塗り替えられる
それまでのようでそれ ....
  疲れがたまってくると

  虚しい夢が多くなる

   また一つ 生まれては

    滅んでゆく世界

  砂の城に波が打ち寄せるように

  香のけむりが描ききれなかっ ....
ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ

美観地区の入り口の交差点が

信号がかわるたびにそう囀る

ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ

欠けたまま生きている

欠けてい ....
猿だって








 ....
おまえは見つけた
だれにも邪魔されない、やすらぎの場所を

いつからか、おまえは街をさまよっていた
建物のかげにかくれ
通りにすてられたゴミを漁った
ひとかけらの食べ物も
渇きをうるおす ....
山道を行く
 
水流れ青き木立の杉林曇り空には静けさがある

オレンジの紅葉咲きけり西教寺気恥ずかしげに四人で歩む

敷物を広げて座り妻語るハンミョウという道しるべ虫

山道はなだらか ....
自分より大きなものに導かれて

人は長い旅路を行く

自分が愛する者や自分より大きな仕事に導かれて

人は長い旅路を行く

今、僕の航路にあなたが出てこようと

それは僕の邪魔にな ....
夜の街にダイブしたなら
何かが見えるだろうか?
掴むことのできない
見えない何かが

暗闇と街明かり
静かなる鼓動と
張りつめた空気

夜の孤独と葛藤を
織り交ぜたような空間に
 ....
faikさんのおすすめリスト(1000)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
広すぎる空の下、狭すぎる世界の中で。- ゆうや自由詩111-12-3
やればできる子- 未完自由詩10*11-12-3
イメージという名の傷跡- ただのみ ...自由詩7*11-12-3
「カリヨン」+「ケロヨン」- 乱太郎自由詩1711-12-2
- まーつん自由詩11*11-12-2
よるに- 朧月自由詩311-12-1
いのち透明- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-12-1
マネキンの若い女- subaru★自由詩16*11-12-1
唱歌- 高濱自由詩311-12-1
まだ終わらない夜- within自由詩4+*11-12-1
太陽に倣う- 凛々椿自由詩1111-12-1
さみしいさみしいさみしい- うめぜき自由詩611-12-1
ファミリーレストランサラダバー- 灰泥軽茶自由詩7*11-12-1
惑星深草- 灰泥軽茶自由詩2*11-11-30
増えていく- たもつ自由詩1311-11-30
折紙- nonya自由詩24*11-11-30
秒針- まーつん自由詩2*11-11-29
本物じゃない- 6自由詩311-11-29
痴呆の季節- 乾 加津 ...自由詩17*11-11-29
おっちゃん- 殿上 童自由詩19*11-11-29
初めての衝動- 灰泥軽茶自由詩411-11-29
予感- まーつん自由詩7*11-11-29
こころは瞬くうちに- ホロウ・ ...自由詩2*11-11-28
虚しい夢は消えてゆく- ただのみ ...自由詩7*11-11-28
ひとは白を正視しない- 吉岡ペペ ...自由詩7+11-11-28
カスタネット- TAT短歌1*11-11-28
街のかたすみに- 寅午自由詩111-11-28
山道をゆく- 生田 稔短歌1011-11-28
長い旅路- yamadahifumi自由詩111-11-28
夜に紛れた夢想- 菜穂自由詩5*11-11-28

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