蛍光色

近い色合いの、液体
を飲む。


島と海

錠剤。
食べ過ぎたおれ
は死ぬ
こと

せん妄し、
雑巾
を絞る。
壁を拭く。
硝子障子

なでる。 ....
掃除機で吸っているのは
捨ててしまいたい記憶なのかな

君の横顔さえも綺麗にみえる
よそゆきの部屋になってゆく

新しいことが
そんなに素敵なことなのかと
横をむく僕の存在は
取り残 ....
もしも今夜世界が終わるなら、参鶏湯を食べる

無人島に何を持っていくか、迷い続けてる

ああ、そうだ、小さいころ綿菓子屋さんになりたかった

どこかにきっとあると時々さがしてみるうちは、た ....
 目玉焼きに魚、ご飯に味噌汁。朝食のような昼食を食べて、僕は満腹だ。
それで今は、少し動きづらいので、大掃除も買い物も後回しにして、キーを叩いている。なんだか頭が重い。土星のように重い。乱気流が縞 ....
  西日でぬるくなった床に
  灰色のハンチング帽を落とす
  埃の膜がふんわりと散って
  光の白い模様を描く
  リュックサックをベッドに抛って
  窮屈なコートをハンガーにかけ ....
世界の果てには物語が待っていると思っていた

幼い誤解そのままに生きてきた

物語は僕自身だと知らずに


沢山の街を通ってきたし

最後の列車にものった


季節が変わるのを ....
小さな冷たい森の中の
白く可愛らしい喫茶店で
少女が朝の紅茶を飲んでいる。


少女の華奢な肩の上では
うぐいすが首を傾げて
こくり こくり
居眠りしている。


1人の ....
高い空から

ゆっくりゆられ

ゆっくりゆられ

落ちてきた

ひとひらのゆきのかけらは

頬をひやりと撫でて

消えていく

耳奥のずっとまだ奥の

しぃーんとした
 ....
小さな虫が
私の絵の中で死んでいる
6号カンバスの隅っこで
描きかけの絵の具に肢を取られて
チタニウムホワイトの上で死んでいる
ささやかな着地の代償として
ささやかな苦悶に果て
ささやか ....
熟成した
ありがとうの肩越しに
平坦な
おはようとおやすみの隙間から

垣間見える結び目

熟練した
ごめんなさいの背中に
平熱の
いってきますとただいまの文字間から

透 ....
暗闇の中

無限に続いている動く歩道がある
歩道だけが薄く 薄く照らされている

右、暗闇
左、暗闇

時折 巨木や巨石が
左右に生えては消える
時折 川面や海原が
左右に流 ....
しょくぱんみたい
なんにも塗ってないときは
そっけないぽそぽそです

赤いジャム塗って
どきどきおしゃれでしょ

はらはらオレンジマーマレード
波打つバターは貴婦人風

そこにある ....
自分に飽きてしまった
自分という人間に
読み古した漫画のように
この心は何の刺激も与えてくれない
年明けとともにカレンダーを張り替えるように
自分という人間そのものを 刷新してみたい

 ....
水をお飲みなさい

彼女は言った
黄昏の重い扉の手前に立って
指先をしっかり伸ばして
振り返りながら

水をお飲みなさい
と 彼女は言った
この町は
たっぷりの水が流れていく町だ ....
紙のうえに「私」と書くとき
その「私」は すでに
私ではない

つまり
私ではない「私」が哀れにも
詩と呼ばれる
むえきな騙りを
語りはじめるのだ

悲しいだとか
苦しいだとか
 ....
夜のインターチェンジは光の花がつらなっているように

僕の孤独にしみわたってくるし

それを限りなくかみしめてきた気がする


つれない過去など捨ててしまったほうが良いのかもしれない
 ....
嗚呼
女よ嘆くなかれ 
その身から赤い血を流すのは
女に生まれし証 
我ら愛する人の種を残すために
月の女神の洗礼を受け 
柔肌を赤く染めていく

されど男が創りし神は 
女は不浄 ....
あなたを思い切なくなろうとする

そう思えることが気持ちの幸福だ


ときどきみじめになるけれど

星を見つめるみたいな孤独と似て

仕方がないやと名前をつける


あなたを思 ....
彼女が話す
僕が聴く

彼女が 引き続き話す
僕が 引き続き聴く

やがてこの身体は 彼女の声でいっぱいになり
両耳から注ぎ込まれた言葉が
目から 鼻から
(口はまだ 我慢強く結ばれ ....
何か
を食う

たったった、と

たっ
たっっ

臆面もなしに
揺れる天秤
秤皿の上にあるのは
したたかな
計算

みっみみ
みみが
みぎ

外は氷点下
忘れられ ....
ぽた

音がした

知らぬまに

涙がにじんでしまう

あくびもしていないのに

悲しくもないのに

もう限界なんだろうか

ぽた

音がした






 ....
こんもりと雪に覆われた朝
夢中でついばむすずめたちは
埋もれることもなく
枯草を折ることもない
だがまんまるの愛らしさは鋭い冷気への対抗
食糧不足は天敵も同じ
生きることは戦い
いの ....

言葉を追いかける
僕は椅子に腰かけ 瞑目して
その思いは 頭の中で 駆け足をしている
言葉は闇に走る 七色の光の筋
僕に誘いかけてくる さあ 捕まえてみなさい と

そんなことは し ....
青から黒へと
深まっていく海
そこを泳ぐ一匹の魚
銀の鱗の 鈍いきらめきが
終わりなき深淵の入り口に 一瞬の間 ひるがえる

はなやぐサンゴも
ウミユリのたなびきも
今は ささやかな記 ....
笑顔がきたないね
産み落としたその沼から
たばこくさい泡がぶくぶく立ちのぼる

円満とか
円滑とか
そういうのの前ではわたしの思いなんて
あとまわしにされるべきなんだよ

どこに行っ ....
すべてのなかに
我の源を
それは寝ても覚めても止まない
雨、 それぞれがそれぞれの場所で戦っている
昨日も今日も明日も 寝ても覚めても止まない 累累屍 緊張
硬直していく食う気 寝ても覚めて ....
こんなにも豆電球が

ちかちか輝いているだけなのに

なぜこんなにも嬉しい気分なのだろう

そんなに嬉しい記憶なんかはないはずなのに

皆の気持ちがところどころで

ハレーションを ....
静かな中庭を抜け
渡り廊下を抜け
聞こえてくる
美しい不協和音。


僕が、その音に
聞き惚れている隙に
強い風にめくられる

教科書のページ
真っ白のカーテン
 ....
さあ、
詩を書こうと思ってひねり出す言葉と
太陽を浴びて
じわりと体温があがり
沸騰はしなけれど
静かに蒸発してくものを
理科室にあるような
ガラスで出来た清潔なフラスコに
再度集めて ....
火がつかねえな 湿ってるのかな

こすれねえな 噛み合ってねえな

あったまんねえな 明るくなんねえな

このまま凍えるのかな


火がつかねえな 湿ってるのかな

こすれね ....
faikさんのおすすめリスト(1000)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
くすり- 榊 慧自由詩1011-12-30
捨てられるもの- 朧月自由詩311-12-30
もしも今夜世界が終わるなら(自由律俳句)- そらの珊 ...俳句5*11-12-30
- まーつん散文(批評 ...3*11-12-29
裁縫- 草野春心自由詩7*11-12-29
Like_a_rolling_stone- 梅昆布茶自由詩9+11-12-29
春告げ鳥- 黒木一見自由詩611-12-29
ゆきがふる- 灰泥軽茶自由詩8*11-12-29
- salco自由詩9*11-12-29
きずな- nonya自由詩19*11-12-28
暗闇の中- Seia自由詩611-12-28
しょくぱん- 朧月自由詩911-12-28
古雑誌- まーつん自由詩5+*11-12-28
水の町の女にさようならを言われる- オイタル自由詩1411-12-27
私ではない- 浩一自由詩311-12-27
夜の漂流と光と孤独- 梅昆布茶自由詩23*11-12-27
【_聖器_】- 泡沫恋歌自由詩12*11-12-27
星ときどきみじめ- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-12-27
聞き上手- まーつん自由詩9*11-12-26
何かを食う- within自由詩8*11-12-26
涙がにじむ- 吉岡ペペ ...自由詩6+11-12-26
MISSION- ただのみ ...自由詩32*11-12-25
なないろの言葉- まーつん自由詩15*11-12-25
- まーつん自由詩5*11-12-25
ゴミ屋敷の日雇い労働者- 三原千尋自由詩10*11-12-25
止まっている様でそれは止まっていない。- 狩心自由詩111-12-25
ハレーションスパンコール- 灰泥軽茶自由詩411-12-25
不協和音- 黒木一見自由詩311-12-24
一枚の布のように- そらの珊 ...自由詩9*11-12-24
マッチ売りの少女(ダイナマイトの少女)- 猫道自由詩611-12-24

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