安っぽいラベンダー色の入浴剤
狭いアルミの浴槽
掃除が行き届いていないのか少し曇っている
格子状に並んだブルーのタイルの壁
黒ずんだ溝
オシャレなバスタイムなんて縁がないわ
排水溝に髪 ....
下司な笑い声と垂れ目が癪に障るから
刺そうと思って

松葉を
ぎんなんに

豚鼻出っ歯が苛つくから
刺そうと思って

USBを
パーソナルコンピュータに
理不尽だと思ったんだよ
枯れ葉に言った

そう と
はらりと枯れ葉はおちた

私はちっとも悪くないのに
枯れ葉にまたそう言った

そう と
枯れ葉はまたおちた

いっぱい いっ ....
わたしは、また、根をおろそうとしている。



移ろわないことに、安定と安心を見出だしつつ、反面、息苦しさも感じている。何をどうしなければならないか、決まっているところがある。それ以外に、わた ....
いやなことを幾つも並べて離れるよりも

憧れの気持ちを受け入れて傷ついていたい

人間の幸福なんて百年も残らないのだから


信じてもらえなかった原因を考えるよりも

今日一日どう生きるかを考えていた ....
今年は寒い冬が来るだろう
火のない冬になるだろう
原子力の冬は来るだろう
大寒波にそそのかされて

僕のバイクのタンデムシートはない
ひっぺがして捨てちまった
かっこつけて電信柱の数を数 ....
この悲しみを 言葉にして誰かに伝えられる

そんな俺なら 悲しいはずもなく

目の前に 只只矛盾が横たわる

人肌の温もりは 忘れさせてはくれるけど

覆水盆に返らず 源は変わらぬもの ....
一秒に一京回の計算をするコンピューター。


夫は寝ている。多くの硬い毛に覆われた体。(それはそのままわたしの安心の形をしている。)それから、ぐったりと縮こまった性器。わたしにも早くペニスが ....
裸で歩いてても怒られない部屋
人恋しくなるから お酒は きらい きらい きらい
誰かに触れてほしくなるなら 初めから終わってて
退廃的な歌におぼれれば 少し楽かな
みえない 感じない 何もない ....
部屋を一歩踏み出したときから孤独は纏わりついてくる

貧相な湾と丘陵に挟まれて
身動きが取れなくなったこの街に漂う霧のように
湿っぽい感情はいつまでも俺の皮膚から離れない

東京行の駅のホ ....
マンションの契約をした

布団と冷蔵庫があればいい

あとはゴミ袋があればいい

出張の夜さびしくならないように

どうせひとりなんだ

もっとひとりになっちまえばいい

よくゆく都市の勝手知ったる町 ....
下弦の月が押し殺した笑い声で見降ろしている夜は

やり場の無い紅い狂気がぼくを支配する


沈潜する魂は追いつかない時を追いかけて

それでもワインの薫りがなつかしいのだが


1 ....
まだ淡い色の枯れ葉が積もる遊歩道を抜けて
偽善的な11月の太陽の陽射しを浴びに行くんだ
口元から漏れるのは20年前に覚えたメロディーと
歩きなれない道が植え付けた荒い息 ....
新宿駅南口は
ぶらぶら帰りの若い子で華やぎ
オバサンは疲れて足が痛いぞよ
外は
シケた地上よりも夜空が明るい
振り向けば
丸八真綿の看板横にぽっかりお月
かじればパキンと割れそうな
お ....
日曜も19時まで寝ていた
途中  起きて出かけようとしたりしたのだが
布団の誘惑に勝てなかった

布団の中で
「生きているだけで幸せである」
という
手垢にまみれた言葉を
使ってみよう ....
車椅子を押す老人
毛布に包まれ
それに乗る老婆

誰の目にもとまらず
過ぎて行く人 人 人

悪いのではない
ただ寂しさだけが駆け巡ったんだ

未来から目を背け
まだ先の話だと
 ....
猫 呑気にたんすの上
バスケットの縁に首をのせ
顔だけ見せてご挨拶
声にならない鳴き声で

名前を呼ぶとニャンと鳴く
小さな口でニャンと鳴く
小さな声でニャンと鳴く

今日も呑気の ....
時はいつも
私たちを孤独にする
今日も そんな気がしていた
ぼんやりと流れていく 風の中で
何かを叫んでみても
あまり 意味はない
意味のないことを続けてみても
明らかにその意味はな ....
以前は畑であった場所に

蔦に絡まり錆びだらけの

小さなトラクターにエンジンがかかった

ガタゴト ガシャグシャ
ガタゴト ガシャグシャ
 
寂寥感に覆われた廃屋を進んでいくと
 ....
幾何学模様の視点から
感情の起伏の凸凹が取り込まれ
次第に次第に
抑圧され削り取られ直線

直線と曲線で囲まれた幾何学模様も様変わり
その視点で見ると美しいものも
グロテスクであったりす ....
産まれてこないほうがその者のためによかったならば、なぜ私は産まれてきてしまったのでしょうか。

私の罪は消えません。

私は見知らぬ子を傷付けました。
ああ、それは紛れもなくその子の勘違いな ....
今宵の月はひしゃげた月よ
なンか足んない頭でうかれる
さかづきに注ぐは甘美な水よ
一気に飲みほしブハハと笑う

楽してェか
師匠は言った
はいしたいです
俺様は言った
 ....
扉をたたいて
問いつづけよう

自己意識が
身体を所有するのか
身体によって
脳の働きが派生するのか

魂の世界が
形而上の何かが
あるのか
物は物たりて
物質世界がすべて ....
おっぱい



おっぱいがすきだ
まえかがみになったとき
えりもとからのぞく
おっぱいのあたまがすきだ
ぶらじゃーがかぱかぱして
ちくびまでみえたららっきーだ

おっぱいがすきだ ....
おろかだね、と笑う
おろかだね、と泣く
俺は間違っている
ちょっと外へ出れば
無名の住人
犯罪者ではないが
はたから見れば
不具者

誰とも話したくない
いや 相手にしてくれない
幸せな人や
幸せそうな人
不幸せそうな ....
海沿いを走る列車が
波飛沫を浴び
潮風を{ルビ喰=く}らってサビまみれだ

通りすがるたびに
このリビングに{ルビ軋=きし}む音が
クロスに跳ね返ってこだました

生活の一部となった音 ....
{画像=111110214109.jpg}



打ち寄せる砂浜に
文字を書いている

崩れ消えて行く文字達

流木を持ち
強く刻み付ける

水際に暗く強く ....
こびとたちは

誰もいない夜の静けさを行進しながら唄う笑う

なっぱ はっぱ こっぱ ぱぁぱぁぱぁ

ふっと すっと ほっと とぉとぉとぉ

えっさ ほっさ ほいっさ さぁさぁさぁ
 ....
 
 
頭からキノコが生えている
抜いて良いものかどうか
水や肥料をやるべきかどうか
などと迷っているうちに
毎日少しずつ
キノコは大きくなっていく
キノコ生えてるよ
と心配していた ....
faikさんのおすすめリスト(1000)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
穏やかな拷問- ゆべし自由詩211-11-15
サスケハナ号- 6自由詩311-11-15
枯れ葉たち- 朧月自由詩111-11-15
ホーム- はなもと ...自由詩711-11-15
人間の幸福- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...11*11-11-15
モノリス4- 竜門勇気自由詩111-11-15
この悲しみを- 短角牛自由詩211-11-15
コンピューター、及びコーヒー、そしてタオルハンカチ- はるな散文(批評 ...711-11-15
名前などない- 凪 ちひ ...自由詩311-11-14
朝の孤独- 花形新次自由詩8*11-11-14
ひとり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...611-11-14
寡黙な月と饒舌な孤独- 梅昆布茶自由詩411-11-14
もしかしたらそれはさっきの鳥かもしれない- ホロウ・ ...自由詩4*11-11-13
儀式- salco自由詩7*11-11-13
幸せな人生- 佐藤伊織自由詩211-11-13
きっと私もそうだろう- 徘徊メガ ...自由詩711-11-13
猫と昼寝- ……とあ ...自由詩1211-11-13
あまりにも暗い詩- 番田 自由詩411-11-13
廃屋のトラクター- 灰泥軽茶自由詩2*11-11-13
視点- ……とあ ...自由詩411-11-12
これは懺悔ではない。- 安樹自由詩2*11-11-12
ひしゃげた月よ- 田園自由詩111-11-12
問い- シホ.N自由詩411-11-12
ひらがなでかけばゆるされるかもしれない- 木屋 亞 ...自由詩9*11-11-12
無題- 木下レモ ...自由詩311-11-12
- within自由詩7*11-11-11
廃線- subaru★自由詩24*11-11-10
波に消される文字に_/_自分よ、心のままにあれ- beebee自由詩33*11-11-10
こびとたちの夜- 灰泥軽茶自由詩111-11-10
見守るキノコ- たもつ自由詩711-11-9

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