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赤い鉄橋が
鳥居のように立ちつくす
影の硝子の奥の午後


さわれぬ光をさわらず昇り
灯は街から剥がされて
夜は緑へ緑へ向かう


昇りゆく灯のさらなる上を
虎は ....
光の獣に
つまずき転ぶ
今日は左目の翳りの日


遠のく灰を
見つめていた
舌に降る雪の
水紋を聴いた


呼ぶ声はひとつ
呼ぶ声は六つ
冬かこむ冬
崩れか ....
膝小僧の原にうたいながら
幾度も幾度もくちづけながら
鉄を見捨てぬ鉄の味の背
赤錆の行方を見つめていた


ふたりの終わり
既知につながり
ひとりには帰らず
果実のよ ....
木の内側に棲む蝶を
一羽の鳥がのぞきこむ
撫でられるたび
変わる冬


割れた石の階段の間を
雨が流れてゆく
破裂する水色
映る鳥


雪が雨を昇り
曇は曇を ....
針くだく魚の血潮の銀河かな



手の甲で遠去ける度みどり湧き



さわりゆく棘のままただ融ける雪



夜を剥ぎ夜を接ぎ足す光かな



振り仮名が ....
木の前に立つ影
何処を向いているのか
わからない影


月の鎌
ふりかざされ
ふりおろされることなく
切られる夜


鏡のなかの道は笑い
打ち上げられたかた ....
天に飽き天かきむしる鱗雲



おまえには冬しか居らぬしるし刺す



鉄を裂き鉄かつぎあげ冬を打つ



とどめからとどめに至る永さかな



仮 ....
faikさんの木立 悟さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歌と境界- 木立 悟自由詩512-1-3
蒼と冠- 木立 悟自由詩511-12-23
ノート(消えたひとへ)- 木立 悟自由詩311-11-25
めぐり_ふらす- 木立 悟自由詩611-11-25
ノート(鬼視)- 木立 悟俳句711-11-21
降り来る言葉_LV- 木立 悟自由詩411-11-20
無言火刑- 木立 悟俳句711-11-4

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