いまは澱んだ青だけど

あの日も澱んだ青でした

三度書かれた僕の名前

書けばいいってもんじゃない

それを認めてしまったら

僕はバラバラになっただろう

母の手紙を破るしか

僕は僕を繋ぎとめる ....
言葉は
わたしに降りてこない

わたしを選んで
降りたりしない

だから
わたしは
降りしきる

言葉がわたしを拒んでも
言葉がわたしを拭っても

一途な
まよいに
 ....
こっちだよ あっちだよ そっちだよ

くるくるもみじがおちていく

てのひらうえに

ちいさなてのひら

あかちゃけた くろちゃけた きちゃけた

かれはがゆくみちうめていく

 ....
男のあらゆるポケットに
忘れ物を入れておきました
夏の
塩辛い
木漏れ日の
青と
星臭い
銀粉と
羽根の生えた
さくらんぼの風景を


ひとつずつ
乾かないように
驚い ....
いい天気でのどかだなぁと
公園で甘じょっぱい惣菜パンを食べていると

いたずらな風が吹いてどこからか
おもちゃのゴルフボールが
抜け殻の魂のように
放っておいてもそのうち消えてしまいそうな ....
遠くの空に沈む夕日に照らされて
街を囲む山々は黒いマントをひるがえし
夜の闇を呼び寄せている
マントの波打つ上を
いくつもの小さな鉄塔が
わいわい
ぴょんぴょん跳ねて
夕暮れの美しい波を ....
悲しくない
誰かの子供が死んでも
無垢な命が 奪われても

悲しくない
正義がなくても
押しつけがましい 物差しがなくても

悲しくない
君が泣いても
乾いた泥にまみれた頬を しょ ....
神秘のヴェールを失った
月は一個の衛星
人類にとって偉大な一歩は
月を地面に引きずり下ろした
足跡をつけられ 征服ずみの旗を立てられ
凌辱されたかつての女神は
いまでは早い者勝ち
勝手に ....
考えてみれば
日曜日なんて
ふしぎな日だ

どうして
みんなで休むように
決めてしまった一日が
一週間のうち
たった一度だけ
訪れるのだろう

日曜日は
始まったときから
終 ....
今日も一日がんばった

今日も一日さみしかった

今日も一日さまよった

はやく疲れてしまいたい

はやく擦り切れてしまいたい

はやくかすれてしまいたいんだ


夕暮れが夜 ....
マーマレードの空瓶に挿した
残り物のクレソンに
小さな蕾がついたと
わざわざ見せにくる君

これから何年経っても
君の世界に吹く風は
遊歩道のささやかな花を香らせ
名も知らぬ草を撫 ....
 転がり
 笑いにおよぐ手は
 あなたの汀(みぎわ)に触れただろうか

いつしか愛は 大きく迂回する
あなたの的は
わたしたちの的であり
なのに欲しがるわたしの瞳はもろく
瑞々しい
 ....
冬の黄昏に照り映える
赤いおべべに着飾って
あれに見えるは御犬様
にっくき仇の御犬様
お供はいつも従って
糞を拾うて歩いてる

思い起こせば七日前
クレーム処理で訪れた
上得意の客の ....
凪の日が 続いている

折り紙で作った
僕の船のモーターは
折り目正しく回転して
たった一人の乗客を乗せた
ぺらっぺらの乗り物を 水色の平面の 先へ先へと 押していく

ああ これほど ....
テストです
あなたが生き残れるかどうか

今日も朝がきた
寒い朝だった
何度も経験している朝だった

静まりかえった
私の耳は
営みを探して
きょろきょろするのだった

目をつ ....
さみしいわけじゃないけれど、
なんとなく、
だれかに、会いたい、
だれか、知らない人と、
知り合いたい気分になった。
でも、じつは、
ただの性欲なのかもしれない。
何軒か、
デリに電話 ....
オトダケ:実体の見えない茸。不協和音を発する。

ムラサキモ:高貴な紫色の集まり。眼鏡を通して見える。

ヤタラトッキ:夜になると音を発する。

クダラカンノン:珍しく黄金色を呈する。 ....
月が五月蝿い

夜が粗雑だ

音よ無くなれ

時間よ止まれ

車車車だらけ

光よ動くな

冬の関数どこ


頼むから独りにしてくれないか

独りのときくらい独りにし ....
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からっぽな心 / 一日の始まりに駅のホームで


からっぽな心は何で量ればいいのか
朝日 ....
とどくきみ電話の声にねころんで
正しく蒔いたわたしの母音


はじまりの予感にまみれ匂い立つ
いとおしい小さな過ちよ


今日もやっぱり晴れたよねわたしたち
多摩一番の ....
ときがたい遺失のなかに君はいる

わかってるさでもまたいつものようにつっこんでくるし

僕もこたえるさ

男同士でケツ触りながらああ気持ちいい……とかねえねえもっととか

これって仕事 ....
一本の草となり風にゆれている
無数のいのちの気配
静かで心地よいざわめき

一本の草となり風にゆれていた
触覚をおもいっきりのばしてみる
しびれるような蜜蜂の羽音

暑く深く
生と死 ....
ブラックホールとホワイトホールつこたら未来に行ける思うねん、

タイムマシンの開発を本気で考えている息子がそう言って目の前で紙を折りはじめた

紙折ったら、折ったとここんなふうに伸びるやろ、ブ ....
妻の運転する車に乗り 
CDの再生ボタンを押す 

「状況はどうだい、居ない君に尋ねる」 

新たなる日々が、始まろうとしていた。 
3年前、自ら世を去った友を思い出していた。 

こ ....
ぶっきらぼうにわらって
ひとりになった
敵も味方もいなくなった

それから詩情が急激に流れ込む
俯瞰視すると
東京の半分が廃墟を建築し続ける中
女は女を探す旅へ
俺は自分に着させる ....
似た人
意識しあう二人
見つめあう二人
無駄な時間が
規則正しく
過去に変わってゆく

 というのも、
電子レンジで温める様を見つめても
眼球が爆発しないだとか

鼻水をすすった ....
優れたものは

君を入り口まで導いてくれる

だが扉を開け、その先を歩くのは

あくまでも君の仕事なのだ

終わりはすぐそこにある

君が過去を振り返れば すぐそこに

君がど ....
僕達は北極星からやってきた

銀河の闇を切り裂き

暗黒星雲や超新星と交感しながら

遥かな光年をやってきたのだよ


オーロラのカーテンをゆらしながら

氷雪を溶かしながら
 ....
愛していると告げた時
何かが間違っていた
それは
蜜を湛えた
花というよりは
壁から伸びた 鎖だった

君という船を 僕という港に 繋ぎ止めておくための
その言葉は 何も与えずただ 拘 ....
穴のあいたバケツみたい?
そんなバケツみたことない
ありもしないもの
あるように語る

雨がふったら痛くなる
この心の原因なんですか?
ありもしない
傷がぐずぐずいう

だれかが憎 ....
faikさんのおすすめリスト(1000)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
車窓- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-16
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ふゆのもり- 灰泥軽茶自由詩4*11-12-16
ポケットの忘れ物- マーブル自由詩6*11-12-16
おもちゃのゴルフボール- 灰泥軽茶自由詩8*11-12-16
山の展望台から- 灰泥軽茶自由詩111-12-16
フクロウ- まーつん自由詩5*11-12-15
月の味方は詩人だけ- ただのみ ...自由詩12*11-12-15
日曜日- はだいろ自由詩611-12-15
精神のカルテ- 吉岡ペペ ...自由詩6+11-12-15
君の世界の風下で- nonya自由詩24*11-12-15
隻影- 乾 加津 ...自由詩27*11-12-15
にっくき御犬様- ただのみ ...自由詩6*11-12-14
凪の日- まーつん自由詩8*11-12-14
テステス- 朧月自由詩411-12-14
ドラミちゃんみたいな女- はだいろ自由詩711-12-14
空想植物誌- 高濱自由詩511-12-14
冬の関数- 吉岡ペペ ...自由詩4+11-12-14
からっぽな心_/_一日の始まりに駅のホームで- beebee自由詩23+*11-12-13
多摩のうた十二月- たちばな ...短歌1811-12-13
ふれんず- 梅昆布茶自由詩511-12-13
蟷螂の夢- ただのみ ...自由詩13*11-12-13
経歴8年- 吉岡ペペ ...自由詩2+11-12-13
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如何にして裸で、略して- timoleon自由詩411-12-13
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入り口- yamadahifumi自由詩311-12-13
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