雲がいそがしく動く
そのしたで昼寝をする
病院という場所の二階で
腹をさかれてるひとがいる
命うまれ
命きえて
雲がいそがしく動く間に
私が目をつぶる間に
今日という日も
二十四時間 ....
けたたましい目覚ましの音で
新しい一日が始まる
レプリカントのスタートスイッチが入る
洗濯機がしゃべる
電子レンジがしゃべる
TVがしゃがべっているのは
今日の天気予報
くもりのち雨
 ....
あるところに一人の男がいた
男は理想を見いだせない革命家であり
大義名分をもたないテロリストだった
彼にはため込んだ多くの武器があったし
破壊活動のためのノウハウもあった
それらが彼を一つの ....
いいんだって
わざと言ってみる
それはよくないとき
言い聞かせるとき
なんで
なんで
逆にするの

いらないって
言うとき
ほしいとき
なんで
なんで
嘘いうの

顔にで ....
はナホトカ生まれの十八歳
でどっか相当ずれている
小さい頃からずれている
多くの人とずれている
殆どみんなとずれている
仲間はずれで入れずにいる
ウラジミール・ズレリンコフ
は小学校で持 ....
{画像=111208224010.jpg}


今更ながらに想うのだが


もう一度自分を
バラバラに分解して
細かいパーツの
ひとつひとつに分け
そのひとつひとつを
見分け分類 ....
物心ついてから
俺は異常だ
怪物だ
生まれてきたことが間違いだったんだと
現実と現実の狭間で
ことあるごとに思い知らされてきた男は
この世から消えてなくなるべきだという想念にとって
最高 ....
青空が
ぴかぴかぁ
光っている

曇っても
びしょ濡れになって
恐怖が
降りそそいでいる

Atomic sunshine
見て見ぬふり
しない 君は 見えない
素粒子の中で
 ....
東京よりも冷たい 氷の陸地
夜もしんしんと深まって
冷え切った雪が
我慢出来ずに
{ルビ懐=ふところ}に落ちていきます

散らばった日本語が
冷たい雪で{ルビ埋=うず}もれます
私一人 ....
それは彼らの所有物ではなかった

頭では納得できないが

気持ちでは納得できた

誰のせいだとか言うよりも

この国をどうしてゆくのか

そこが問題なのだろう

謝ると嘘になる ....
僕が一人の詩人だとして

全ての嘲笑を受けたとして

そして最後にはひどいやり方で惨殺されたとして

それが一体何だろう?

僕の詩のあり方は変わらないのだ

・・・そして、例え僕 ....
針葉樹が生い茂る
森の奥深く
みづうみがあった
風もなく
濃緑(こみどり)をたたえた湖面は

同時に
境界


そこに映る景色は
さかさま
あたかも
そこに
もうひとつ ....
やっとの思いで座った席の足元に
コーヒーの缶が置いてきぼりにされていて
気付かなかった僕は
かかとでそれを蹴飛ばして
駅のゴミ箱に捨てようと
何気ない顔で拾って
カバンに突っ込んで

 ....
宇宙は在る

重力は在る

時間は在る

空間は在る

みんなみんな

在るところから説明されている

それは間違ってはいない

みんなみんな

そこからが大切なんだか ....
夏休みの音楽室
四階までかけあがって防音扉を開けた瞬間の熱気みたいな
背中を伝う汗はつららみたいにきもちよかった
あのね
グラウンドを行き交う少年たちの未熟で雄々しい掛け声よりもアンサンブルの ....
たまりにたまったドロドロを
吐いたり書いたり出し続ければ
少しはすっきりするものです
だけどやっぱりドロドロは
またまた心にたまってふえて
苦しくなって苦しくなって
吐いて出さずにはいられ ....
すぅーっと、金木犀が香れば

何かを信じてた頃のように

いたいけな気持ちは甦る


・・・



そう思って

嗅いでみる


よくわからない



けれど
 ....
夜の舌がそっとおりて
首筋をなでていく
鼓動の場所が何か
つぶやいて
少しふるえる

雪虫がはばたきながら
手の上で消えていく
心も声も感性も
少しずつ洗われていく、
温度 ....
空いっぱいの夕やけを見たいとHが言う


 寒くない?
 うーん、だいじょうぶ。
 今日はあったかいし絶好の夕やけ日和よ。
 どこがいい?
 うーん、
 海がすぐちかくにあって、川の流 ....
いつものように仕事をしていた
アパートの郵便受けに貼られた
よくある 空室 の文字をなぜか
一瞬  そら室 と読んでしまうと
ドアの向こう せまい間取りの境界が
ぼんやりしてきて 真っ青な空 ....
ストントストント

タンスがストンと

山に捨てられている

ストントストント

タンスの口はひらきぱなし

のっそり木立の間にストント佇む空気

ストントストント

そこ ....
欲しかった
ほんとは

赤いビー玉の中には炎がある
青いビー玉の中には星がある

僕が欲しがるから
くれないんだ

欲しがらなければ
悲しくはならない

欲しかった
ほん ....
僕は偉くなりたかったのだ。無敵で、黄金で。野原に独りでたつ風車みたいに清く正しく。あるいは、おおきなメダルをさげて、僕はあなたちの守り手に。なりたかったのだ。そして明日に咲く花を収集して、素敵な名前で .... 八月半ば 空気は舌がしびれるほど甘い
ページを捲ることを諦めた詩集を捨てる
ただ長くて行ったりきたりするそれだけの詩集だ
誰もが一度口には運ぶけど
飲み込むものはいない

{引用=眠るよう ....
十二月某日
この地はまだ吐いた息が白くならない
気温はこの時期にしては穏やかである
相反して 福岡の繁華街は喧噪としている

次から次へと
多系統の行き先を掲げた市バスが滑り込み
 ....
 山を眺めるのが好きだった
 巡る季節はどれもみな魅力的で
 春の霞とうららかさ
 蝉時雨 打弦の瞑想
 夏の視線と秋の吐息で染め抜いた錦の衣を脱ぎ捨て
 張りつめた冷気の中でも微動だにしな ....
少し神経質で几帳面すぎる
右手

無骨だけど何故か憎めない
左手

ろくに箸も持てないくせにと
名前すら満足に書けないくせにと
いつも左手をなじってばかりの
右手

何を語る ....
知るもんか
雑草ふみつけて
ザクザク歩く
知るもんか
カラスの群れが騒いでる
知るもんか
すたれた小屋がないている
知るもんか
目に心にしみている
ところで、すべての結末は
流れの中で見えるものか
流れの先のその先に
大きな海があるはずで
流れの先のその先に
大きな地球の表面が
それしか見えないものもいる
詰まらぬ未来が見エルモ ....
あめあがる

はるめいた2月のような

12月のあさだった

啓蟄がにおった

しっけたさむさが

いとなみを濃くさせている

異常気象もしぜんだよ

人工もしぜんだよ
 ....
faikさんのおすすめリスト(1000)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とけだした時間- 朧月自由詩311-12-9
沈黙恐怖症の恋人- そらの珊 ...自由詩7*11-12-9
あるところに- ただのみ ...自由詩11*11-12-8
もういいの- 朧月自由詩311-12-8
ウラジミール・ズレリンコフ- salco自由詩7*11-12-8
それは新しくて滑らかな赤い絹目のリネンなのだが- beebee自由詩2711-12-8
はじめに謝っちゃおう!- 花形新次自由詩5*11-12-8
And_you_are_the_sunshine- 野澤 尚 ...自由詩3*11-12-8
雪が降り始める頃- subaru★自由詩12*11-12-7
謝ると嘘になる- 吉岡ペペ ...自由詩3+11-12-7
詩の真実- yamadahifumi自由詩311-12-7
みづうみ- そらの珊 ...自由詩10*11-12-7
心の闇って、そんな大袈裟な話じゃないだろう- 花形新次自由詩7*11-12-7
そこから- 吉岡ペペ ...自由詩4+11-12-7
ねむりのエレクトロニカ- 否々自由詩711-12-7
泥どろ- ただのみ ...自由詩911-12-7
立木見ノツ[心久- 自由詩6*11-12-6
雪虫- めー自由詩311-12-6
午後の詩集- たま自由詩31+*11-12-6
そら室の啓示- ただのみ ...自由詩16*11-12-5
ストントタンス- 灰泥軽茶自由詩4*11-12-5
いらないらない- 竜門勇気自由詩111-12-5
【連詩】空を飛ぶより楽しいこと- メチター ...自由詩6*11-12-5
長い詩を読んでいる- 竜門勇気自由詩111-12-5
「ね」はあげたくない- subaru★自由詩14*11-12-5
詩の山- ただのみ ...自由詩4*11-12-4
右利き- nonya自由詩23*11-12-4
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四次元観察2- ……とあ ...自由詩611-12-4
冬あたたかい日- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1+11-12-3

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