五七五で開く小指は守れない約束に似て 一字字あまり

七七で括る言葉が見当たらず 無言のままで永久のさよなら
あんたの こころは わからない

わたしの こころは わかるまい

あんたの こころも わからんし

わたしの こころも わかるまい



聞こえるか 聞こえないか その絶妙な ....
あなたではない、友達がいます。
そんな当たり前のことを口にすると、彼は手の平でわたしを見るかのようにそっと近づけて、近づけた手の平をそっと引っ込めました。誰でもそんなことを言われたら、さみしくな ....
働きもしないのに
飯を食うのは卑しいだろうと
箸を持つことが出来ない
胃袋の中身が空であっても
そこには模倣する
数々の碑が立ち並ぶ
体ごと全部閉じ込めて
おくべきだったと今も念 ....
いくつもの賭けをした

あの坂道を
はやくのぼりきった方が勝ちだ
瓶入りのコーラを賭けて

角の犬に吠えられたら負け
一杯の牛丼を賭けて

先に恋人のできたほうが勝ちね
きれい ....
むかし
平安とか幸福とか安定
といった言葉が嫌いだった

平均とか一般とか全体とか
見るだけでムカついた

通念とか常識とか慣習とか
軽蔑してた

礼儀とか信念とか規律とか
クソ ....
ひとにとって
飲み食いは、必要であり快楽でもある。
と書きだして、交合は必要であり快楽でもある、とちらっと思った。
それはともかく、
旨いものほど、あっという間に喉を過ぎるのはどうして ....
長すぎる人生もいい
まわりの人を困らせて

短すぎる人生もいい
まわりの人を悲しませて

百年生きても
まだ生きたいと願う人がいる

二十年しか生きなくて
もう充分と思う人もい ....
蛍光灯のタイムラグ


青白い光の中で


斜めになった椅子の

神経質な輪郭に



目を瞑る
山盛りのスパゲティに

ミートソースをかけ


ぐちゃぐちゃに混ぜて

ひたすら食べる


「人生みたいだ」

と思ったら
荒川の河川敷 土手の下に
古ぼけた木造アパート
モルタル塗らしかった壁の
モルタルは剥がれ落ち
グレーの下地に
枯れてしまった
蔦のツルがへばり付いている

空き家のようだが
夕暮れ ....
瓜二つのようで
瓜二つでない

一卵性でも二卵性でもない
この双生児
心理学者さえも説き伏せぬ

けれど

一番傍にいてくれるのは
一緒に泣いてくれるのは
手をつないでくれるのは ....
駅前のデパートが閉まると聞き
短い帰省の間、立ち寄った
商品のない売り場と
間もなく解雇される店員たちの笑顔が
とても痛々しかった

逃げるようにエレベーターのボタンを押したとき
七歳の ....
窓がとぶ
屋根がとぶ
全裸のマネキンが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる

傘がとぶ
帽子がとぶ
純白のパンティーが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる

笑いやがれ、
笑いやがれ、
笑 ....
駅に行けばどうにかなるって
遅刻しそうな人はそう考えていた

携帯電話を買えばどうにかなるって
孤独死しそうなお母さんはつぶやいた
僕はただ心をこめてごめんなさいといった
その音は 早 ....
煉瓦を積み上げて
高く登ろうとしていたのに
周囲ばかりに積んでいたから
自分を中心に、塔を作ってしまった
出られないのだろう、と、
上しか見えない僕に言うのは
通りすがりの鳥ばかりで
うん、とも ....
わかりません
と、言った私の言うことが
わかりません、という顔を貴女がしていました。
貴女は、わかりません、を
私の胸から摘んで取り出しました。
私のわかりませんは、氷山の一角で
とりあえず、食卓に置 ....

妻は、朝起きられない私がニワトリになろうと決意するのをみて、包丁を研ぎ始めた。


ほんとだよ、を繰り返す恋人の話に、うそでしょ、と繰り返す彼女は、恋人が嘘になるよう、お祈りするのを欠かさない。 ....
二千十年三月十一日執筆開始

 死にたいと思った。生きたくても生きられない人もたくさんいるのに、贅沢だと思ったが、そう感じてしまうのはやむを得なかった。何一つ、明るい見通しはなかった。これまで一年 ....
見慣れた風景が流れてく


電車の中で



「梅は咲いたか、桜はまだか」





そんな言葉を


思い浮かべては



あなたの事を


想うん ....
小さなことを愛せたら

小さなものを愛せたら

もっと世界はきれいに廻るだろうか


いや、



大きなものも

小さなものも

ほんとは天秤にかけたらつりあってし ....
ありだ、ありだ
ありの行列だ

一匹ずつ 何かを持ってる
整然と並んで行進してる

今にも小さなラッパと軍歌が
どこからともなく聞こえてきそう

黒い点線が端からどんどん
小さな巣 ....
 
透きとおるような青い瞳を閉じて
月明かりをよそに
思索する空
道標を失った者たちの
無数の悲しみが白い炎をあげて
燃えている



どこにも行けないという絶望を
焚き木にすら ....
明日できることは明日する
今日しかできないことはあきらめる
定時まで残り時間を数えつづけて
何回休憩できるか計算をする

返事は良い
小言は真面目な顔で聞く
メモだってとる
たいしたこ ....
君ながむ嵐に桜は散りゆけど八重にもふくれるこの想ひかな 真夜中に詩は生まれる
飼犬たちの遠吠えと鉄筋の口笛
黒い水の流れと緩やかに割れるコンクリート
畳に落ちたタバコの火種
換気口から流れていく煙
自分との対話
きみはミカンの白い薄皮を剥いて
 ....
僕の脳裏に落書きしたのは、誰ですか。

もう、男か女かわからなくて。

どうして、こんな落書きをしたのでしょう。

いくつも、いくつも。

塗り重なれて、最初に書かれたコトバはわからな ....
久しぶりに会ったのに
懐かしい匂いがしないのは
二人の時間と思い出の
多さによるためだろう

話す話題も特になく
分り合った二人は
ただ歩く

諦めきれない 不器用な俺は
そっけな ....
サラリーマンになりました
毎月お金をもらえます
サラリーマンになりました
読書で徹夜はできません
サラリーマンになりました
カード限度額ふえました
サラリーマンになりました
つまらないこ ....
{画像=080316102643.jpg}
倒れ込む。        そのままに
ねぐらに眠り込む。    裸になり
頭から倒れ込み、突っ込む。壁に、住処に
ぶつけて星を飛ばす。   ぐしゃり ....
faikさんのおすすめリスト(1000)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
矛盾なく日々に寄りそう_ウソホント_哀れなだけの相思相愛- 村上 和短歌311-7-5
【静かな鼻歌】- つむじま ...自由詩6*11-6-30
木々の家々- 長押 新自由詩4*11-6-30
少女でなく女- 長押 新自由詩4*11-6-27
坂道- はるな自由詩511-6-27
嫌いな言葉- シャドウ ...自由詩6*11-6-6
必要と快楽- シャドウ ...自由詩2*11-5-22
寿命について- シャドウ ...自由詩411-5-16
欠片- 自由詩10*11-5-11
ミッシェルみたいだった- 自由詩6*11-4-20
殺風景- ……とあ ...自由詩12*11-2-23
同情と共感- subaru★自由詩5*11-2-22
とても控えめな愛に育まれていた頃- 西天 龍自由詩24*11-2-1
狂った風- atsuchan69自由詩25*10-12-26
ごめんなさい- haniwa自由詩410-12-20
自尊心- クローバ ...自由詩4*10-6-10
わかりません- クローバ ...自由詩2*10-6-2
全手動一行物語(1〜10)- クローバ ...自由詩2*10-5-9
自殺志願- 攝津正散文(批評 ...2+10-3-12
片想い- 自由詩6*10-3-4
不器用に、廻る- 森未自由詩3*09-9-17
あり- きりはら ...自由詩309-7-13
白い炎- 乱太郎自由詩23*09-7-8
無敵の男- haniwa自由詩509-3-8
恋歌- うみとゆ ...短歌4*09-2-17
真夜中に詩は生まれる- haniwa自由詩108-11-24
創書日和「声残。」- 狠志自由詩108-10-22
別れ- kei99自由詩308-7-9
サラリーマンになりました- haniwa自由詩408-6-20
倒れ込む。獣のままで- beebee自由詩6*08-3-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34